GT-Rニスモ2020年モデルの価格が発表　チューンアップの内容を踏まえるとお買い得!?

GT-Rニスモ2020年モデルの車両価格は2420万円！　GT-Rトラックエディション・エンジニアード・バイ・ニスモ2020年モデルは1463万6600円!!

　日産自動車は7月24日、2020年モデルのGT-RニスモとGT-Rトラックエディション・エンジニアード・バイ・ニスモの車両価格を発表した。GT-Rニスモはついに2000万円オーバーとなる2420万円、GT-Rトラックエディション・エンジニアード・バイ・ニスモは1463万6600円に設定。2モデルとも消費税10％込みでの価格だ。発売は10月8日を予定する。

▲日産GT-Rニスモ2020年モデル　価格：6SMT2420万円　全長4690×全幅1895×全高1370mm　ホイールベース2780mm 車重1720kg　VR38DETT型3799cc・V型6気筒DOHC24Vツインターボエンジンには新型のターボチャージャーを採用　新たなタービンブレードはその枚数を減らすとともに最新の流体・応力解析を用い、形状を徹底的に見直すことで出力を落とすことなくレスポンスを約20％向上させた　パワー＆トルクは600ps/6800rpm、652N・m/3600～5600rpmを発生する

　各モデルの特徴を見ていこう。まずGT-Rニスモ2020年モデルは、レースの厳しい環境で磨き抜かれた技術を応用することで、より研ぎ澄まされた性能を実現したことが訴求点だ。VR38DETT型3799cc・V型6気筒DOHC24Vツインターボエンジンには、GT3レーシングカーで使用する新型のターボチャージャーを採用。新たなタービンブレードは、その枚数を減らすとともに最新の流体・応力解析を用い、形状を徹底的に見直すことで出力を落とすことなく、レスポンスを約20％向上させた。一方、車両構成については、重心点から遠いルーフやエンジンフード、フロントフェンダー、バンパー、トランクリッドにカーボン素材を使用し、車両を軽量化することでコーナリングの性能をアップ。とくにルーフにはカーボン素材のあいだにより低比重の材質を挟み込むサンドウィッチ構造を導入し、さらなる軽量化を図る。これらの外装部品の組み込みによって、約10.5kgの軽量化を達成した。

▲車両とドライバーの一体感を一段と高めるためにドライバーの肩甲骨から脇腹、骨盤を安定して支える形状とし、同時にカーボンシェルにコアフレーム構造を追加した新開発のレカロ製シートを装着する

　装備面の改良も見逃せない。GT3レーシングカーを彷彿させるフロントフェンダーのエアダクトは、エンジンルームからの熱を逃がすだけでなく、エンジンルーム内の内圧を下げ、エアダクトの排出風によってフェンダー外表面の流速を下げることで表面リフトを低減。同時に、フロントタイヤのダウンフォースも増加させる。また、制動機構には新たに開発した世界最大級のサイズを誇る超高性能のカーボンセラミックブレーキをセット。ブレーキローターの大径化に合わせて、ピストン配列を最適化した専用の高剛性キャリパーと新しい摩擦材のブレーキパッドも組み込む。さらに、シューズには9本スポークの軽量かつ高剛性なレイズ製鍛造アルミホイールと、新開発のハイグリップゴムを採用するとともに走行中の接地面積を最大化したハイグリップタイヤを装着。これに伴い、電子制御サスペンションのセッティングも見直した。

　内装では新開発のレカロ製シートの採用が注目点。車両とドライバーの一体感を一段と高めるためにドライバーの肩甲骨から脇腹、骨盤を安定して支える形状とし、同時にカーボンシェルにコアフレーム構造を追加することで軽量化を果たしながら剛性も引き上げた。

▲日産GT-Rトラックエディション・エンジニアード・バイ・ニスモ2020年モデル　価格：6SMT1463万6600円　新開発のハイグリップタイヤに専用レイズ製アルミ鍛造ホイールを装着　さらに専用カーボン製セラミックブレーキや専用カーボンルーフなどをオプションで設定した

　次にGT-Rトラックエディション・エンジニアード・バイ・ニスモ2020年モデルは、日産ワークスであるニスモが最先端のレーシングテクノロジーを惜しみなく投入し、標準のGT-Rほぼそのままのフォルムに、GT-Rニスモの足回りとボディ剛性を融合させたことがアピールポイントだ。2020年モデルでは、新開発のハイグリップタイヤに専用レイズ製アルミ鍛造ホイールを装着。さらに、圧倒的な制動力を発揮する専用カーボン製セラミックブレーキ、ボディ剛性を高める専用カーボンルーフ、新構造の専用レカロ製シートをオプションで設定した。