ホンダが中国市場に投入する新型EVの「烨(yè:イエ)シリーズ」を発表

ホンダの中国市場向けの新たなEVモデル「烨(yè:イエ)シリーズ」がワールドプレミア。2027年までに6機種の投入を計画。まずは本年末の発売を予定する「烨P7」および「烨S7」と、2025年発売予定の「烨GT」のコンセプトモデルを公開

 ホンダの中国現地法人である本田技研工業(中国)投資有限公司は2024年4月16日(現地時間)、中国市場向けの新たなEVモデル「烨(yè:イエ)シリーズ」を発表した。烨シリーズは2027年までに6機種の投入を計画。今回は本年末の発売を予定する「烨P7」および「烨S7」と、2025年発売予定の「烨GT」のコンセプトモデルを披露する。また、3モデルの実車を中国・北京で開催する北京モーターショー2024で一般公開した。

▲ホンダが中国市場向けの新たなEVモデル「烨(yè:イエ)シリーズ」を発表。まずは本年末の発売を予定する「烨P7」(写真・右)および「烨S7」(同・左)と、2025年発売予定の「烨GT」のコンセプトモデル(同・中央)を公開する

▲ホンダが中国市場向けの新たなEVモデル「烨(yè:イエ)シリーズ」を発表。まずは本年末の発売を予定する「烨P7」(写真・右)および「烨S7」(同・左)と、2025年発売予定の「烨GT」のコンセプトモデル(同・中央)を公開する

 

 四輪製品の電動化が進む中国において、現在展開している「e:N(イーエヌ)」シリーズに続く新たなEVのシリーズとなる「烨シリーズ」は、次世代EVとしての価値をより高めることを追求して開発。ホンダのクルマづくりの理念である「M・M思想」に基づく人を中心としたパッケージングに加え、走行性能においては中国で新開発したEV専用プラットフォームの適用と、長年培った電動化技術の融合により、“操る喜び”をさらに突き詰める。また、智能化技術においては先進のAIによるサポートを導入するなど、すべての乗員が快適に移動できる空間を目指した。なお、シリーズ名の“烨”は「明るく光り輝く」を意味。クルマを運転するすべての人が、操る楽しさを通じて心の内に秘めた想いを解放し、それぞれの個性を明るく輝かせてほしい、という想いを車名に込めている。

▲「烨P7」は新開発のEV専用プラットフォームを採用し、1モーターによる後輪駆動モデルと、2モーターによる四輪駆動モデルを設定。デザイン面ではシームレスで洗練されたスマートな未来感を表現する

▲「烨P7」は新開発のEV専用プラットフォームを採用し、1モーターによる後輪駆動モデルと、2モーターによる四輪駆動モデルを設定。デザイン面ではシームレスで洗練されたスマートな未来感を表現する

 

 今回発表された3モデルの烨シリーズを紹介していこう。

 まず「烨P7」と「烨S7」は、新開発のEV専用プラットフォームを採用し、1モーターによる後輪駆動モデルと、2モーターによる四輪駆動モデルを設定。両モデルともに操る喜びを追求し、後輪駆動モデルは軽快ですっきりしたハンドリングを、四輪駆動モデルは高出力でありながらも意のままに操ることができるハンドリングとの両立を、それぞれ目指して開発する。また、キャビンスペースは前後席ともにゆとりある空間によって快適な移動を提供するとともに、AIや各機能と連動してインストルメントパネルやドアパネルのLED発光パターンを変えることで、知性を感じられる運転体験を実現。デザイン面では烨P7がシームレスで洗練されたスマートな未来感を、烨S7が見る人に刺激を与えるエモーショナルな未来感を表現した。

▲「烨S7」はAIや各機能と連動してインストルメントパネルやドアパネルのLED発光パターンを変えることで、知性を感じられる運転体験を実現。デザイン面では見る人に刺激を与えるエモーショナルな未来感を表現する

▲「烨S7」はAIや各機能と連動してインストルメントパネルやドアパネルのLED発光パターンを変えることで、知性を感じられる運転体験を実現。デザイン面では見る人に刺激を与えるエモーショナルな未来感を表現する

 

 一方、「烨GT」コンセプトは中国市場におけるホンダのEVの象徴となるモデルを目指して開発。GT(Grand Tourer)の名にふさわしいロー&ワイドなシルエットにあわせて、運転席はレーシングドライバーのように運転に没入できる空間で仕立てる。また、ダイナミクス性能も徹底的に磨き上げることで、クルマと一体となって走る究極のドライビング体験の提供を目指した。さらに、助手席側には従来のLCDディスプレイに対してより奥行き感があり、大画面を見ているような体験が可能な遠焦点ディスプレイをホンダの四輪製品として初めて適用し、プライベートシアターのような没入空間を提供する。

▲「烨GT」コンセプトは中国市場におけるホンダのEVの象徴となるモデルを目指して開発。GTの名にふさわしいロー&ワイドなシルエットにあわせて、運転席はレーシングドライバーのように運転に没入できる空間で仕立てる。助手席側には従来のLCDディスプレイに対してより奥行き感があり、大画面を見ているような体験が可能な遠焦点ディスプレイをホンダの四輪製品として初採用する

▲「烨GT」コンセプトは中国市場におけるホンダのEVの象徴となるモデルを目指して開発。GTの名にふさわしいロー&ワイドなシルエットにあわせて、運転席はレーシングドライバーのように運転に没入できる空間で仕立てる。助手席側には従来のLCDディスプレイに対してより奥行き感があり、大画面を見ているような体験が可能な遠焦点ディスプレイをホンダの四輪製品として初採用する

 

 なお、ホンダは「2050年にホンダが関わる全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現」というグローバルでの目標を掲げており、その実現に向けて中国市場においては2022年に発売したe:NP1、e:NS1を皮切りに、2027年までに10機種のホンダ・ブランドEVの投入を予定。2035年までには、EVの販売比率100%の達成を目指している。

 

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