レクサスが今秋に新型GX550を日本で通常販売すると発表。合わせてGX550“OVERTRAIL+”を先行販売するとアナウンス

レクサスが新型GX550を本年秋より日本で通常販売すると予告。これに先立って、レクサスの“OVERTRAIL PROJECT”を牽引する、「新たなアウトドア体験を誘うザ・プレミアム・オフローダー」を謳うGX550“OVERTRAIL+”100台を6月上旬に抽選販売。車両価格は1235万円に設定

 レクサスは2024年4月19日、プレミアムオフローダーの新型GX550を、2024年秋ごろをめどに通常販売すると発表。これに先立って、「GX550“OVERTRAIL+”」100台を6月上旬に抽選販売するとアナウンスした。車両価格は1235万円に設定。4月19日から5月12日まで全国のレクサス店にて抽選申込みを受け付け、当選者には5月15日以降に連絡の上、商談を開始するという。

▲レクサスが新型GX550を本年秋より日本で通常販売すると発表。これに先立って、GX550“OVERTRAIL+”100台を6月上旬に抽選販売する。車両価格は1235万円に設定

▲レクサスが新型GX550を本年秋より日本で通常販売すると発表。これに先立って、GX550“OVERTRAIL+”100台を6月上旬に抽選販売する。車両価格は1235万円に設定

 

 今回の全面改良で第3世代に移行する新型レクサスGXは、車両開発コンセプトとして「ザ・プレミアム・オフローダー」を標榜。2002年の販売開始以来はじめてプラットフォームを刷新し、LXと同じ新GA-Fプラットフォームの採用や、静粛性と出力、燃費を高次元でバランスさせたV6ツインターボエンジンの搭載など、車両の基本性能を飛躍的に進化させる。主な特徴としては、あらゆる道で上質な走りを実現する素性(体幹)への刷新、世界中の厳しい環境下で鍛え上げられた悪路走破性のさらなる進化、Lexus Driving Signatureを追求した優れたオンロード走行性能、オフロード機能に根ざしたプロポーションと過酷な環境でも快適性を提供するインテリア、長距離移動でのドライバーの負担を軽減する先進安全技術などを掲げる。また、「自然の大切さを理解し、楽しみ、守っていくアウトドア体験を届けたい」という想いの下にレクサスが推し進める“OVERTRAIL PROJECT”を体現した新仕様の「OVERTRAIL(オーバートレイル)」をラインアップ。今回先行販売するGX550“OVERTRAIL+”は、その取り組みを牽引するモデルとして設定された。

▲「自然の大切さを理解し、楽しみ、守っていくアウトドア体験を届けたい」という想いの下にレクサスが推し進める“OVERTRAIL PROJECT”を体現した新仕様のGX550“OVERTRAIL+”。ボディサイズは全長4970×全幅2000×全高1925mm/ホイールベース2850mm、車重は2480kgに設定。写真のボディカラーはムーンデザート&ブラック

▲「自然の大切さを理解し、楽しみ、守っていくアウトドア体験を届けたい」という想いの下にレクサスが推し進める“OVERTRAIL PROJECT”を体現した新仕様のGX550“OVERTRAIL+”。ボディサイズは全長4970×全幅2000×全高1925mm/ホイールベース2850mm、車重は2480kgに設定。写真のボディカラーはムーンデザート&ブラック

 

 GX550“OVERTRAIL+”の概要を紹介していこう。

 まずエクステリアは、GA-Fプラットフォームをベースに、“HIGH END×PROFESSIONAL”をキーワードとしたデザインを採用する。フロントフェイスにはレクサスの象徴であるスピンドルを塊で表現した“スピンドルボディ”と、オフロード走行に根ざしたプロテクター形状を融合。悪路走行時で石や草木などの障害物からコンポーネントを保護するためにセンター部をプロテクター形状で覆いつつ、サイドはサブラジエターに合わせて下に広げた冷却機能を持つグリル開口とすることで、本格オフローダーとしての独自のフロントアイコンを創出する。また、車両前部の下方視界を確保する目的で低く構えたフードセンターと、車両感覚をつかみやすくするために高く角張ったフードコーナーによって、オフロード走行時の安心感を具現化した。一方でサイドビューは、フロントピラーを従来型に比べて後方に引きつつ立てたことに加え、高く構えたフードシルエットなどスクエアなシルエットに仕立ててオフローダーとしての力強いアピアランスを表現。また、水平基調で前後方向に抜けていくボディの軸と大きく張り出したホイールフレアが、安定したスタンスを演出する。さらに、ベルトラインを低くすることでより良好な視界を確保した。足もとには265/65R18 114Vサイズの専用オールテレーンタイヤと新造形のマットグレー塗装7.5J×18アルミホイールを組み込む。そしてリアセクションは、張り出した前後フェンダーが醸し出す安定感あるスタンスと、サイドから繋がる削り出しのインゴットのような造形により、タフでモダンなプロポーションを実現。また、レクサスの新たなアイコンとしての一文字リアコンビネーションランプと新LEXUSロゴタイプをGXでも採用する。さらに、LEDリアコンビネーションランプを高く配置することで林間や見通しの悪い場所での隊列走行時に自車の存在を周囲へ知らせるアレンジを施した。荷物の積み下ろし時の利便性を高めるハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能付)やバックドアガラスハッチを配備したことも、GX550“OVERTRAIL+”の訴求点である。ボディサイズは全長4970×全幅2000×全高1925mm/ホイールベース2850mmに設定。外板色はムーンデザート&ブラックとテレーンカーキマイカメタリック&ブラックという2タイプの2トーンカラーをラインアップした。

▲ラジエーターグリル(マットブラック)/グリルシャッター/センタープロテクション/フロントスキッド/アンダーガードを配備。フロントライトは三眼フルLEDヘッドランプ(ロー・ハイビーム)/LEDフロントターンシグナルランプ/LEDコーナリングランプ/LEDクリアランスランプ/LEDデイタイムランニングランプ/LEDフォグランプで構成

▲ラジエーターグリル(マットブラック)/グリルシャッター/センタープロテクション/フロントスキッド/アンダーガードを配備。フロントライトは三眼フルLEDヘッドランプ(ロー・ハイビーム)/LEDフロントターンシグナルランプ/LEDコーナリングランプ/LEDクリアランスランプ/LEDデイタイムランニングランプ/LEDフォグランプで構成

▲荷物の積み下ろし時の利便性を高めるハンズフリーパワーバックドア(写真・上)とバックドアガラスハッチ(同・下)を配備

▲荷物の積み下ろし時の利便性を高めるハンズフリーパワーバックドア(写真・上)とバックドアガラスハッチ(同・下)を配備

▲足もとには265/65R18 114Vサイズの専用オールテレーンタイヤと新造形のマットグレー塗装7.5J×18アルミホイールを装着

▲足もとには265/65R18 114Vサイズの専用オールテレーンタイヤと新造形のマットグレー塗装7.5J×18アルミホイールを装着

▲外板色はムーンデザート&ブラックとテレーンカーキマイカメタリック&ブラック(写真)という2タイプの2トーンカラーを用意

▲外板色はムーンデザート&ブラックとテレーンカーキマイカメタリック&ブラック(写真)という2タイプの2トーンカラーを用意

 

 インテリアについては、デジタル環境が完備された、森の中にたたずむモダンで快適な別荘をイメージしてデザインし、心から安らげる空間づくりを目指す。コクピットはレクサスの“人間中心”という思想をさらに進化させた、新たな考え方の「Tazuna Concept」に基づきデザイン。人が馬を操る際に使う“手綱”に着想を得て、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを連携させ、大きな視線移動をすることなく、運転に集中しながらナビゲーションやオーディオなど、各種機能の操作が容易に可能な空間を実現する。また、オフロードにおいてドライバーが車両姿勢を感じ取れるよう、インストルメントパネル上面を基準に、水平・垂直基調のシンプルな構成としつつ、センターディスプレイを低く配置することで、前方の視認性を向上。ドライバーの安心感へと繋がるコクピットを創出する。さらに、インストルメントパネル中央を左右に貫く金属調加飾が広がりをもった空間を提供。加えて、メーターからつながる合成皮革で縁取ったレクサス初のセンターディスプレイや最適な位置に設えたニーパッドなど、シンプルな造形に上質な仕立てを掛け合わせ、モダンかつ心地よい雰囲気を実現した。センターディスプレイ自体には、大型の14インチタッチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusを採用。多くの機能をディスプレイ内のソフトスイッチに集約しつつも、使用頻度の高い温度調整スイッチとオーディオスイッチは物理スイッチとして設定する。また、スイッチのサイズや形、レイアウト、表示情報など細部までこだわり、各機能の使用頻度も考慮しながら直感的に操作できる最適な配置と形状を追求した。機能装備として、通信用USB Type-C(インストルメントパネル下部1個)や充電用USB Type-C(インストルメントパネル下部1個・センターコンソール後部2個・ラゲージルーム内2個/照明付)、アクセサリーソケット(DC12V/インストルメントパネル下部)、アクセサリーコンセント(AC100V・100W/ラゲージルーム1個)なども採用する。一方でセンターコンソールは、オフロード走行時の操作性を考慮して、ドライバー側に走行系や駆動系スイッチを機能別に配置。カップホルダーにはスライドリッドを設け、閉じた際にはスマートフォンなどのデジタルデバイスを置くスペースとなる。500mlペットボトルが4本入るクールボックスも配備した。より豊かでキレの良いサウンドを奏でる“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステムも標準で装備している。

▲インテリアはデジタル環境が完備された、森の中にたたずむモダンで快適な別荘をイメージしてデザイン。オフロードにおいてドライバーが車両姿勢を感じ取れるよう、インストルメントパネル上面を基準に水平・垂直基調のシンプルな構成としつつ、センターディスプレイを低く配置することで前方の視認性を向上させる。センターディスプレイ自体には大型の14インチタッチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusを採用

▲インテリアはデジタル環境が完備された、森の中にたたずむモダンで快適な別荘をイメージしてデザイン。オフロードにおいてドライバーが車両姿勢を感じ取れるよう、インストルメントパネル上面を基準に水平・垂直基調のシンプルな構成としつつ、センターディスプレイを低く配置することで前方の視認性を向上させる。センターディスプレイ自体には大型の14インチタッチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusを採用

▲フロントセンターコンソールには500mlペットボトルが4本入るクールボックスを配備

▲フロントセンターコンソールには500mlペットボトルが4本入るクールボックスを配備

▲より豊かでキレの良いサウンドを奏でる“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステムを標準装備

▲より豊かでキレの良いサウンドを奏でる“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステムを標準装備

 

 キャビン空間自体は、2/3名乗車の2列式シートで構成。シート表皮にはL tex+ウルトラスエード(運転席・助手席シートヒーター&ベンチレーション機能/後席シートヒーター付)を張り、合わせて運転席・助手席には8Way調整機構とリフレッシュシートを、後席には6:4分割可倒機構を採用する。室内の開放感を高めるムーンルーフ(チルト&スライド式)も標準で組み込んだ。内装カラーはシャトー&ブラックとブラック&ブラックを設定。2タイプともに艶炭ブラックのコンソール加飾を導入している。

▲シート表皮にはL tex+ウルトラスエードを張り、合わせて運転席・助手席には8Way調整機構とリフレッシュシートを採用する。内装カラーはシャトー&ブラック(写真・上)とブラック&ブラック(同・下)を設定

▲シート表皮にはL tex+ウルトラスエードを張り、合わせて運転席・助手席には8Way調整機構とリフレッシュシートを採用する。内装カラーはシャトー&ブラック(写真・上)とブラック&ブラック(同・下)を設定

▲後席には6:4分割可倒機構を内蔵。荷室スペースは長さ1122(後席格納時1494)×幅1100~1286×高さ1040mmを確保する

▲後席には6:4分割可倒機構を内蔵。荷室スペースは長さ1122(後席格納時1494)×幅1100~1286×高さ1040mmを確保する

 

 パワートレインは進化版のV35A-FTS型3444cc・V型6気筒DOHC・D-4STインタークーラー付ツインターボガソリンエンジン(最高出力353ps/4800~5200rpm、最大トルク66.3kg・m/2000~3600rpm)+Direct Shift-10AT(電子制御10速AT)を搭載。駆動機構にはフルタイム4WDを採用する。

 基本骨格は前述の通り、GA-Fプラットフォームを基本とした新設計のボディオンフレーム構造を導入。走行時の安定した車両姿勢や優れた乗り心地を実現するために、ドア開口部とロッカー下端のスポット溶接打点を増やしつつ、板金合わせ部分やフロアなどに構造用接着剤を使用する。また、ラジエターサポート上部にクロスブレースを配したほか、フードロックまわりの剛性向上を狙って専用のリインフォースメントを追加した。さらに、リアまわりではCピラー根本付近とホイールハウスをブレースで結合し、車両前後の剛性バランスを整えることでドライバーの意図に忠実な車体を具現化している。

▲GA-Fプラットフォームを基本とした新設計のボディオンフレーム構造を採用。走行時の安定した車両姿勢や優れた乗り心地を実現するために、ドア開口部とロッカー下端のスポット溶接打点を増やしつつ、板金合わせ部分やフロアなどに構造用接着剤を使用する

▲GA-Fプラットフォームを基本とした新設計のボディオンフレーム構造を採用。走行時の安定した車両姿勢や優れた乗り心地を実現するために、ドア開口部とロッカー下端のスポット溶接打点を増やしつつ、板金合わせ部分やフロアなどに構造用接着剤を使用する

▲パワーユニットには進化版のV35A-FTS型3444cc・V型6気筒DOHC・D-4STインタークーラー付ツインターボガソリンエンジンを搭載。最高出力は353ps/4800~5200rpm、最大トルクは66.3kg・m/2000~3600rpmを発生

▲パワーユニットには進化版のV35A-FTS型3444cc・V型6気筒DOHC・D-4STインタークーラー付ツインターボガソリンエンジンを搭載。最高出力は353ps/4800~5200rpm、最大トルクは66.3kg・m/2000~3600rpmを発生

 

 懸架機構はフロントにコイルスプリングのばね定数の最適化やキャスタートレールの拡大、キングピンオフセット低減などを図ったハイマウントダブルウィッシュボーン式サスペンションを、リアに伸縮独立バルブとFCD(Friction Control Device)を設定するともに周辺部品の締結トルクアップを施したラテラルコントロールアーム付4リンクリジッドサスペンションを採用。また、操舵機構にはEPS(電動パワーステアリング)を採用して、低速から高速まで速度域に応じた取り回しのしやすい操舵感を実現する。さらに、路面状況に応じてAUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEP SNOW/ROCKの6モードから最適な走行モードを選択できるマルチテレインセレクトと、車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポートするマルチテレインモニターを採用。加えて、電子制御でスタビライザー効果を変化させるE-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)や、ドライバーが選択する速度設定に合わせて駆動力とブレーキ油圧を自動で最適制御するクロールコントロールも設定した。対地障害角については、アプローチアングルが26度、デパーチャーアングルが23度、ランプブレークオーバーアングルが24度、最大渡河性能が700mmを確保。また、登坂能力は45度、最大安定傾斜角は44度を実現している。

▲懸架機構はフロントにコイルスプリングのばね定数の最適化やキャスタートレールの拡大、キングピンオフセット低減などを図ったハイマウントダブルウィッシュボーン式サスペンションを、リアに伸縮独立バルブとFCDを設定するともに周辺部品の締結トルクアップを施したラテラルコントロールアーム付4リンクリジッドサスペンションを採用

▲懸架機構はフロントにコイルスプリングのばね定数の最適化やキャスタートレールの拡大、キングピンオフセット低減などを図ったハイマウントダブルウィッシュボーン式サスペンションを、リアに伸縮独立バルブとFCDを設定するともに周辺部品の締結トルクアップを施したラテラルコントロールアーム付4リンクリジッドサスペンションを採用

▲路面状況に応じてAUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEP SNOW/ROCKの6モードから最適な走行モードを選択できるマルチテレインセレクトを装備

▲路面状況に応じてAUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEP SNOW/ROCKの6モードから最適な走行モードを選択できるマルチテレインセレクトを装備

▲車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポートするマルチテレインモニターを配備

▲車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポートするマルチテレインモニターを配備

▲電子制御でスタビライザー効果を変化させるE-KDSSを採用

▲電子制御でスタビライザー効果を変化させるE-KDSSを採用

 

 先進安全システムの拡充も図り、最新の予防安全技術「Lexus Safety System+」を採用。さらに、ブラインドスポットモニター[BSM]/後方車両接近告知/周辺車両接近時サポート(録画機能・通報提案機能)/後方車両への接近警報やセカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応)、安心降車アシスト[SEA]、パーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両+後方歩行者)[PKSB]、デジタルインナーミラーなども標準で組み込んでいる。

 

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