ポルシェが高性能SUVのカイエンGTSと高性能SUVクーペのカイエンGTSクーペをマイナーチェンジ。パワートレインには最高出力500ps/最大トルク660Nmを発生する4リットルV8ツインターボエンジンを搭載し、シャシーには車高を10mm下げたGTS専用のアダプティブエアサスペンションを採用。車両価格はカイエンGTSが1868万円、カイエンGTSクーペが1923万円に設定
ポルシェ ジャパンは2024年4月22日、高性能SUVのカイエンGTSと高性能SUVクーペのカイエンGTSクーペをマイナーチェンジし、同日より予約受注を開始した。車両価格はカイエンGTSが1868万円、カイエンGTSクーペが1923万円に設定する。
注目のパワートレインには、セッティングを見直した3996cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボガソリンエンジンを搭載。最高出力は従来比で40psアップの500psを6000rpmの回転域で、最大トルクは同40Nmアップの660Nmを2100~4500rpmの回転域で発生する。トランスミッションには専用セッティングの8速ティプトロニックSを組み合わせ、スポーツモードとスポーツプラスモードでの応答時間とシフト時間を短縮して走行性能を向上させた。駆動システムには、トランスファーボックスに独立した水冷回路を配した4WDのポルシェトラクションマネジメント(PTM)を採用する。性能面では、0→100km/h加速が従来比-0.1秒の4.4秒、最高速度が同+5km/hの275km/hを実現した。
シャシーに関しては、2チャンバー方式のフルロードベアリングエアスプリングストラットを配したうえで車高を10mm下げたアダプティブエアサスペンションを採用。電子制御式のポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)ダンパーシステムやポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)も装備し、より優れたドライビングダイナミクスを実現する。オプションとして、ポルシェダイナミックシャシーコントロールシステム(PDCC)も設定した。シューズには21インチRS Spyder Designアルミホイール+前285/45/後315/40 ZR21を標準装備。制動機構には大径ディスクブレーキ(前Φ410/後Φ365mm)およびレッド塗装ブレーキキャリパー(前6ピストンアルミモノブロック固定型/後4ピストンアルミモノブロック固定型)を標準で組み込み、オプションとしてポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)を用意した。
エクステリアについては、エアロダイナミクスを徹底追求して最適化したディテールを配するスポーツデザインパッケージを採用。大型のクーリングエアインテークを備えた専用のフロントエンドやダークティンテッドのHDマトリックスLEDヘッドライトおよびLEDリアコンビネーションランプ、専用デザインのアダプティブエクステンションリアスポイラーおよびリアディフューザーなどを装備したほか、従来は一部がボディ同色だったフロントインレー、ホイールアーチカバー、サイドスカート、サイドウィンドウトリム、リアエプロンをハイグロスブラックで仕上げる。また、従来はブラックだったスポーツエキゾーストシステムのテールパイプはダークブロンズカラーに変更した。オプションとして、軽量ルーフやカーボン製リアディフューザー、断熱材の削減などを含むライトウェイトパッケージも用意する。ボディサイズはカイエンGTSが全長4930×全幅1983×全高1674mm/ホイールベース2895mm、カイエンGTSクーペが全長4930×全幅1989×全高1654mm/ホイールベース2895mmに設定した。
内包するインテリアは、ブラックの豊富なレザーアイテムとサーキットでのテストを経て作られたRace-Texを組み合わせる専用アレンジを採用。アイテムとしてはリムにRace-Texを巻いたΦ360mmのGTスポーツステアリングホイールや、隆起したサイドボルスターおよびRace-Texシートセンター&ショルダーサポートを配するGTSスポーツシート(フロント8way電動調節機能付き)などを装備する。オプションとして、カーマインレッドまたはスレートグレーネオのステッチなどを採用するGTSインテリアパッケージを設定した。
機能装備の面では、完全にデジタル化されたフリースタンディングデザインの12.6インチ曲面ディスプレイや高解像度の12.3インチセンターディスプレイ、10.9インチパッセンジャーディスプレイ(オプション)などを配備して、より高度なドライバーエクスペリエンスを提供。また、Boseサラウンドサウンドシステムやアンビエント照明、ガラス製の固定式パノラミックルーフなどを装備して、乗員の快適性とエンターテインメント性を高めている。