《シティ派SUV特集》C-HRが「現代を代表するクーペ」である理由

トヨタC-HR・G 試乗記

IMG_7016.JPGトヨタCーHR・G 価格:THS 292万9200円 CーHRはハイブリッドと1.2リッターターボを設定 駆動方式はハイブリッドがFF 1.2リッターターボはFFと4WD 足回りはザックス製ダンパーを使用 フロントがストラット/リアがダブルウィッシュボーンの4輪独立式

目立つ存在。その造形は視線を釘付けにする!

 C―HRはかなり目立つ存在だ。ミドルサイズのクロスオーバーSUVは、いまや多くのユーザーが関心を持っている。それだけに激戦区であり、競争が激しい分メーカーの力が入る。その結果、魅力的なモデルが次々誕生するという流れが生まれた。そんな市場環境の中で、C―HRは、フレッシュな印象を発散する。

 目立つ理由は、大胆なルックスにある。ダイナミックなホイールハウスデザイン、後席ヘッドクリアランスを削り取ってまで、スポーティなルーフラインと躍動的なプロポーションを描き出すデザイン性にこだわった結果、C―HRは、他車にない個性を身につけた。
 C―HRはスタイリッシュだ。「カッコいい」と思うユーザーは多いはずだし、それが購買動機につながるケースは多いだろう。
 インテリアはシンプルだ。エクステリアと調和のとれたモダンで機能的な装いである。

 パワーユニットは、1.8リッターエンジン(98ps)+モーター(72ps)のハイブリッドと1.2リッターターボ(116ps)の2種を設定している。販売主力モデルはハイブリッドだ。
 プラットホームはプリウスと基本を共用するが、ホイールベースは60mm短縮されている。軽快な走り味の理由の一端はここにある。

IMG_7024.JPGリアドアノブは上部に配置 ボディカラーは単色8種とツートン8種の全16タイプ 全長×全幅×全高4360×1795×1550mm

気持ちのいいスピードの伸び!走り魅力的

 パワートレーンはプリウス用を改良。電気式無段変速機の最終減速比は変更されている。「燃費寄り」のプリウスに対し、C―HRは「加速寄り」の設定となる。
 C―HRのスタイリングから、多くのユーザーはダイナミックな走りを期待するはずだ。そして、その期待は裏切られない。「すごい」という領域の走りではないが、「活発」と報告できる。
 とくに、日常的に多用する領域でのアクセルレスポンスは、ドライバーの期待に素直に追従し、気持ちのいいスピードの伸びが楽しめる。ただし、フル加速をしたり、スポーツライクな走りを楽しんだり、といった高回転領域に入ると、エンジンはちょっと苦しげな音や振動を伝えてくる。

 身のこなしはいい。軽快だし運転が楽しい。全高の高いSUVとしては、高速緊急回避(高速での急ハンドル)に対してスムーズに追従し、落ち着いて対処できる。乗り心地にも合格点がつく。
 C―HRは新しいトヨタの方向性を象徴するクルマのように思える。魅力的だ。

IMG_7155.JPGインパネは立体形状 上質なソフトパッド仕上げ 本革巻きステアリングに各種スイッチを配置

IMG_7200.JPGシート素材は本革とファブリックのコンビ フル本革はop(7万7500円) 室内長1800mm

IMG_7180.JPGメーターは2眼式 中央にシステム構成や燃費情報を表示 パワーメーター標準

※次ページでスペックを紹介

トヨタC-HR・G 主要諸元と主要装備

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グレード=G
価格=THS 292万9200円
全長×全幅×全高=4360×1795×1550mm
ホイールベース=2640mm
トレッド=フロント1540×リア1540mm
最低地上高=140mm
車重=1440kg
エンジン=1797cc直4DOHC16V(レギュラー仕様)
最高出力=72kW(98ps)/5200rpm
最大トルク=142Nm(14.5kgm)/3600rpm
モーター最高出力=53kW(72ps)
モーター最大トルク=163Nm(16.6kgm)
JC08モード燃費=30.2km/リッター(燃料タンク容量43リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=225/50R18+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=5名
最小回転半径= 5.2m
●主な燃費改善対策:ハイブリッド/アイドリングストップ/電気式無段変速機/可変バルブタイミング/電動パワーステアリング
●主要装備:トヨタセーフティセンスP(衝突被害軽減ブレーキ+車線逸脱警報+オートマチックハイビーム+レーダークルーズコントロール)/ブラインドスポットモニター/クリアランス&バックソナー/LEDヘッドライト(シーケンシャルターンランプ付き)/フロントLEDフォグランプ/オートワイパー/自動防眩ルームミラー/ヒルスタートアシスト/6エアバッグ/前後スタビライザー/前後エアスパッツ/リアスポイラー/電動パーキングブレーキ/本革巻きステアリング/スマートエントリー&スタートシステム/ドライブモードセレクト/マルチインフォメーションディスプレイ/本革+ファブリックシート/左右独立温度調整式オートAC/6スピーカー
●装着メーカーop:リアクロストラフィックアラート+バックカメラ3万7800円/寒冷地仕様2万8080円
●ボディカラー:メタルストリームメタリック
※価格はすべて消費税(8%)込み リサイクル費用は1万1650円
※スペックは2019年2月現在

IMG_7053.JPGリアゲートは手動式 荷室容量は後席使用時318リッター/最大1112リッター

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