マツダが2車種の新型電動車を北京モーターショー2024で初公開

マツダが北京モーターショー2024において新型電動車「MAZDA EZ-6」と新型電動車のコンセプトモデル「MAZDA 創 ARATA」を初公開。MAZDA EZ-6は中国におけるマツダの合弁事業のパートナーである長安汽車の協力のもと、長安マツダが開発・製造を行う新型電動車の第1弾に位置。中国市場での発売は2024年内を予定

 マツダは北京モーターショー2024(プレスデー:4月25日~26日/トレードデー:4月27日~28日/一般公開日:4月29日~5月4日)において、新型電動車「MAZDA EZ-6(マツダ・イージーシックス)」と新型電動車のコンセプトモデル「MAZDA 創 ARATA(マツダ・アラタ)」を初公開した。

▲マツダが北京モーターショー2024において新型電動車「MAZDA EZ-6」を初公開。中国市場では2024年内の発売を予定する

▲マツダが北京モーターショー2024において新型電動車「MAZDA EZ-6」を初公開。中国市場では2024年内の発売を予定する

 

 マツダは「ひと中心」の価値観のもと、「走る歓び」を進化させ続け、ユーザーの日常に移動体験の感動を創造し、「生きる歓び」を届けることを会社の方針に掲げている。中国市場ではとくに電動化モデルの拡充に注力し、今回のショーにおいてマツダと合弁事業のパートナーである重慶長安汽車股份有限公司の協力のもと、長安マツダが開発・製造を行う新型電動車(新エネルギー車)の第1弾で、2024年内の発売を予定する「MAZDA EZ-6」と、2025年中に量産化して中国市場に導入する予定の電動車の第2弾「MAZDA 創 ARATA」コンセプトモデルをひな壇に上げた。

▲新型電動車のコンセプトモデル「MAZDA 創 ARATA」も初披露。2025年中に量産化して中国市場に導入する予定

▲新型電動車のコンセプトモデル「MAZDA 創 ARATA」も初披露。2025年中に量産化して中国市場に導入する予定

 

 それぞれのモデルの特徴を紹介していこう。

 まず「MAZDA EZ-6」は、マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)―Soul of Motion」にもとづいたスタイリングやマツダらしい“人馬一体”の走行性能を、長安汽車が有する電動技術やスマート技術と組み合わせた電動専用車に位置。電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の2機種を設定し、駆動方式はRWDで仕立てる。

 エクステリアのデザインテーマは“Authentic Modern”で、魂動デザイン特有の生命感やエレガンスを表現しながら、電動化時代に相応しいスタイリングに注力。シンプルで伸びやかなクーペフォルムを通じて、新しさもありながらクルマが本来もつ魅力を表現する。また、ドライバーの意図に対してクルマがリニアに反応するようブレーキやステアリングをチューニング。さらに、50:50の前後重量配分(BEV)、前ストラット式/後マルチリンク式のサスペンション、高速走行時の安定性を向上させる電動リアスポイラーなどを採用して、マツダらしい“人馬一体”を感じさせるダイナミック性能を実現した。機能面の拡充も重視し、運転支援および事故被害の低減を図るインテリジェントドライブ機能、車外からでも音声操作が可能なインテリジェントパーキング機能、音声、タッチ、ジェスチャーと様々な方法での操作が可能なスマートキャビンなど、安全および利便性を高めるスマート機能を鋭意導入する。航続距離については、現地CLTCモードでBEVモデルが約600km、PHEVモデルが1回の給油で1000km以上を想定している。

▲「MAZDA EZ-6」はマツダのデザインテーマ「魂動(こどう)―Soul of Motion」にもとづいたスタイリングやマツダらしい“人馬一体”の走行性能を、長安汽車が有する電動技術やスマート技術と組み合わせた電動専用車に位置する

▲「MAZDA EZ-6」はマツダのデザインテーマ「魂動(こどう)―Soul of Motion」にもとづいたスタイリングやマツダらしい“人馬一体”の走行性能を、長安汽車が有する電動技術やスマート技術と組み合わせた電動専用車に位置する

▲エクステリアのデザインテーマは“Authentic Modern”で、魂動デザイン特有の生命感やエレガンスを表現しながら、電動化時代に相応しいスタイリングに注力する。ボディサイズは全長4921×全幅1890×1485mmに設定。足もとには新デザインのアルミホイールに245/45R19サイズのタイヤを組み合わせる

▲エクステリアのデザインテーマは“Authentic Modern”で、魂動デザイン特有の生命感やエレガンスを表現しながら、電動化時代に相応しいスタイリングに注力する。ボディサイズは全長4921×全幅1890×1485mmに設定。足もとには新デザインのアルミホイールに245/45R19サイズのタイヤを組み合わせる

▲従来のマツダ車らしさを踏襲しつつ、未来感をプラスした魂動デザインのフロントマスクを採用

▲従来のマツダ車らしさを踏襲しつつ、未来感をプラスした魂動デザインのフロントマスクを採用

▲高速走行時の安定性を向上させる電動リアスポイラーを装備

▲高速走行時の安定性を向上させる電動リアスポイラーを装備

▲音声、タッチ、ジェスチャーと様々な方法での操作が可能なスマートキャビンを導入。ロングかつフローティングタイプのセンターコンソールやオットマンを配した助手席シートなども設定する。乗車定員は5名

▲音声、タッチ、ジェスチャーと様々な方法での操作が可能なスマートキャビンを導入。ロングかつフローティングタイプのセンターコンソールやオットマンを配した助手席シートなども設定する。乗車定員は5名

▲電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の2機種を設定

▲電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の2機種を設定

 

 一方でコンセプトモデルの「MAZDA 創 ARATA」は、「前向きに今日を生きる人の輪を広げる」というマツダの企業理念にもとづき、新たな価値創造に挑戦したクロスオーバーSUVのコンセプトモデルを標榜。EZ-6と同じく、パワートレインには電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の2機種を設定する。

 エクステリアのデザインテーマは“SOULFUL+FUTURISTIC×MODERN”で、新エネルギー車による新しい生活様式をイメージさせるような未来的でモダンな造形を、マツダデザインが追い求める“動くことへの感動”や、魂動デザイン特有の生命感を融合させながら具現化。サイドビューは分厚いドア断面と4つのタイヤにしっかりとトラクションがかかる立体構成とし、魂動デザインらしい力強いダイナミックな造形を表現する。また、2つのウイングが重なった“クロスウイング”のリアコンビネーションランプを組み込んで、新しいマツダブランドを訴求。さらに、ボンネット先端部やフロントバンパー両端、Dピラー内側などに空気の通り道を配置し、空力特性の向上とともに近未来的なスタイリングを提案している。

▲マツダが新時代を新たに創るという願いが込められた名前を冠する「MAZDA 創 ARATA」。パワートレインには電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の2機種を設定

▲マツダが新時代を新たに創るという願いが込められた名前を冠する「MAZDA 創 ARATA」。パワートレインには電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の2機種を設定

▲エクステリアのデザインテーマは“SOULFUL+FUTURISTIC×MODERN”。新エネルギー車による新しい生活様式をイメージさせるような未来的でモダンな造形を、マツダデザインが追い求める“動くことへの感動”や、魂動デザイン特有の生命感を融合させながら具現化する

▲エクステリアのデザインテーマは“SOULFUL+FUTURISTIC×MODERN”。新エネルギー車による新しい生活様式をイメージさせるような未来的でモダンな造形を、マツダデザインが追い求める“動くことへの感動”や、魂動デザイン特有の生命感を融合させながら具現化する

▲ボンネット先端部やフロントバンパー両端などに空気の通り道を設定し、空力特性の向上とともに近未来的なスタイリングを提案する

▲ボンネット先端部やフロントバンパー両端などに空気の通り道を設定し、空力特性の向上とともに近未来的なスタイリングを提案する

▲2つのウイングが重なった“クロスウイング”のリアコンビネーションランプを組み込んで新しいマツダブランドを訴求

▲2つのウイングが重なった“クロスウイング”のリアコンビネーションランプを組み込んで新しいマツダブランドを訴求

 

 なお、マツダの毛籠勝弘代表取締役社長兼CEOは、「このたび、マツダと長安汽車の力を集結させた新型電動車をお披露目できたことを、大変嬉しく思います。『MAZDA EZ-6』は、マツダの強みと長安汽車の電動技術を融合させた最新の電動車です。また、マツダが新時代を新たに創るという願いが込められた名前を持つ『MAZDA 創 ARATA』は、モダンかつプレステージアスなスタイリングを有するクロスオーバーSUVで、進取の気性に富んだ中国のお客様に向けたデザイン提案です。これらに加えて、マツダは第3弾、第4弾のNEVモデル(電動車)を準備していく予定です。新たなマツダの新時代への飛躍を楽しみにしていてください」とコメントしている。

 

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