スズキがインドで第4世代となる新型スイフトをリリース。軽量で剛性に優れたプラットフォーム「HEARTECT」をベースに、躍動感あふれるスポーティなデザインの採用や機能装備のバージョンアップなどを実施。パワートレインには新たな“Zシリーズ”1.2L直3エンジンを搭載
スズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディア社は2024年5月9日(現地時間)、第4世代となる新型スイフトを発売した。生産はマルチ・スズキの子会社のスズキ・モーター・グジャラート社が担当。車種展開はベーシックモデルのLxi、充実装備のVxi、上級グレードのZxi、最上級モデルのZxi+で構成する。
スイフトは2005年にインドで生産・販売を開始して以来、スポーティでダイナミックな デザインと高い走行性を誇るプレミアムハッチバックとして主に活動的な若者世代から支持を集め、これまでのインド国内累計販売台数は297万台(2024年3月時点)にのぼり、様々な賞を受賞してきたマルチ・スズキの主力モデルの1つに位置する。
今回発売した新型スイフトは、従来モデルの価値を引き継いだうえで、より躍動感のあるスポーティなデザインを採用。装着パーツの意匠にもこだわり、グロッシーブラックグリルやスモーキープロジェクターヘッドランプ(BOOMERANG DLRs付)、CシェイプLEDテールランプ、プレシジョンカットデュアルトーンアロイホイールなどを組み込む。ボディカラーは新色のラスターブルーやノベルオレンジを含むモノトーン6色と、ミッドナイトブラックルーフを配した2トーン3色をラインアップした。
インテリアについては、インパネとドアトリムをつなげたデザインにより、ドライバーとクルマの一体感を演出。同時に、ドライバーを中心にオーディオ、エアコンパネル、スイッチ類を配置したコクピット風のレイアウトを採用し、ドライバーの手が容易に届き、かつ高い操作性と視認性の両立を実現する。メーターには新デザインの自発光式(常時照明式)を装備し、中央にはマルチインフォメーションディスプレイを配備。SmartPlay Pro+ with 22.86cmタッチスクリーンまたはSmartPlay Pro with 17.78cmタッチスクリーンやワイヤレスAndroid Auto/Apple CarPlay対応、OTAシステム、オンボードボイスアシスタントといった先進機構も設定した。
パワートレインに関しては、新たなZシリーズエンジンとなるZE12E型1197cc直列3気筒DOHC12V吸排気VVTユニット(最高出力60kW/5700rpm、最大トルク111.7Nm/4300rpm)を搭載。トランスミッションには5速MTまたは5速AMTを組み合わせる。基本骨格には軽量で剛性に優れたプラットフォーム「HEARTECT」を採用し、懸架機構は前マクファーソンストラット式/後トーションビーム式で構成。安全装備として、全グレードに6エアバッグやESP(車両走行安定補助システム)、ヒルホールドコントロールなどを標準で組み込んでいる。