日産が軽規格の電気自動車「サクラ」をマイナーチェンジ。機能装備のアップグレードや新ボディカラーの設定などを図って新鮮味をアップ。日産創立90周年記念車の「サクラX“90th Anniversary”」も同様の変更を実施
日産自動車は2024年5月30日、軽規格の電気自動車「サクラ(SAKURA)」を仕様変更し、6月4日より発売すると発表した。
車種展開は以下の通り。
S:253万6600円
X:259万9300円
G:308万2200円
X“90th Anniversary”:270万9300円
今回の変更は、機能装備のアップグレードや新ボディカラーの設定などを実施して、軽EVとしての訴求力をいっそう高めたことが特徴である。
まず機能装備の面では、XおよびSグレードにバックビューモニターとディスプレイ付自動防眩式ルームミラーを標準装備して、安全性をいっそう向上。また、Gグレードには運転席に加えて助手席にもヒーター付シートを配備して、乗員の快適性を引き上げた。さらに、Amazon AlexaをEV専用NissanConnectナビゲーションシステムに搭載して、利便性をより高めている。
ボディカラーについては、シルキーライラック/チタニウムグレーの2トーンを新規に採用したことがトピック。四季の彩りに包まれるシーズンカラーをはじめとした、全15色をラインアップしている。
日産の創立90周年を記念する特別仕様車のX“90th Anniversary”も、前述のXグレードと同様の仕様変更を実施。特別装備に関しては従来を踏襲し、エクステリアではカッパーのルーフサイドステッカーやブラックカラーにカッパーストライプを配したドアミラー、専用の14インチブラックアルミホイールを、インテリアでは高い耐久性を持ちながらナッパレザーのような触感を持つ合成皮革素材「テーラーフィット」を張った90th Anniversaryタグ付の専用シートを配備している。
パワートレインは基本的に従来と共通で、最高出力47kW/2302~1万455rpm、最大トルク195Nm/0~2302rpmを発生するMM48型モーターと減速機、DC/DCコンバータをフロントに、総電力量20kWhを確保したユニバーサルスタック構造のリチウムイオン電池をフロア下に配備して前輪を駆動。一充電走行距離はWLTCモードで180km、交流電力消費率は同モードで124Wh/kmを成し遂げている。