DSオートモビルがフランスのオートクチュールの息吹を同ブランドの製品に吹き込んだ新シリーズの“DS COLLECTIONモデル”にフラッグシップセダンの「DS9 Esprit de Voyage E-TENSE」を設定。DSデザインスタジオの拠点であるパリから広がる旅路を表現した専用シグネチャーを配する専用ドアミラーやフロントコンソール、パールグレーのナッパ―レザーインテリアなどを特別装備
Stellantisジャパンは2024年6月13日、ファッション業界からインスピレーションを得た特別仕様車シリーズの“DS COLLECTIONモデル”にフラッグシップセダンの「DS9 Esprit de Voyage E-TENSE(エスプリ ド ボヤージュ イーテンス)」をラインアップし、同日より発売した。車両価格は892万円に設定する。
DS COLLECTIONモデルは、フランスの名高いファッションブランドが新作を発表するコレクションから着想を得て、フランスのオートクチュール(高級仕立て服)の息吹をDSの製品群に吹き込み、サヴォア・フェール(匠の技)をいっそう際立たせる新シリーズとして展開。年に1度、全モデル共通のテーマで仕立てた特別仕様車としてラインアップしていく計画だ。
今シリーズのテーマは、「Esprit de Voyage=感性豊かな旅の精神」。昨年7月にはその第1弾として旗艦SUVのDS7と新世代CセグメントハッチバックのDS4に、本年2月には第2弾としてコンパクトSUVのDS3に「Esprit de Voyage」を設定し、好評のうちに完売する。そして今回、「Esprit de Voyage」の有終の美を飾るモデルとして、DS9 Esprit de Voyage E-TENSEが日本上陸を果たした。
エクステリアでは、DSデザインスタジオの拠点であるパリから広がる旅路を、エアロダイナミクスと躍動感とともに表現した専用シグネチャーをレザー加工で刻印した専用ドアミラーや、同じく専用シグネチャーと“ESPRIT DE VOYAGE”のロゴを入れた専用バッジ(フロントドア左右)を特別装備。ほかに、DSアクティブLEDビジョン(配光モード自動切替機能付)やインテリジェントハイビーム、クロームサイドウィンドウモール、ラミネーテッドサイドウィンドウ、スーパーティンテッドガラス(リアサイド/リアクォーター/リア)、スラディングガラスルーフ(電動メッシュサンシェード付)、ハンズフリー電動トランクリッドなどを標準で組み込む。足もとには19インチアロイホイール“VERSAILLE”(タイヤサイズは235/45R19)を装着。ボディカラーには落ち着きと優雅な印象を併せ持つ、人気のクリスタルパールを纏った。
内装については、専用のパールグレーのナッパレザーインテリア(シート/ダッシュボード&ドアトリム)を採用。ルーフライニングはアルカンタラ素材のペブルグレーで彩る。また、フロントコンソールには専用シグネチャーを刻印し、さらにフロントドアのステップガードにも専用シグネチャーを入れた。インフォテインメント機能のDS IRISシステムのサービスとして機能する、OpenAI社が開発・提供する対話型の生成AIのChatGPTも標準で採用している。
パワートレインに関しては従来のDS9 E-TENSEを踏襲し、“PureTech”1598cc直列4気筒DOHCガソリンターボエンジン(最高出力200ps/6000rpm、最大トルク300Nm/3000rpm)+電気モーター(最高出力81kW/2500rpm、最大トルク320Nm/500~2500rpm)+リチウムイオン電池(総電力15.6kWh)+e-EAT8(8速AT)でプラグインハイブリッドシステムを構成。GPF(ガソリン・パーティキュレ―ト・フィルター)の性能向上およびソフトウェアの改良を図り、EV走行換算距離はWLTCモードで従来の65kmから78kmに伸長し、ハイブリッド燃料消費率は同モードで16.0km/リットルを成し遂げる。また、カメラで前方の路面状況を読み取りサスペンションを制御することで浮遊したまま移動するかのような乗り心地を生み出すDSアクティブスキャンサスペンションを標準装備。DSドライブアシストやDSナイトビジョン、DSドライバーアテンションモニタリングといった先進安全運転支援システムも標準で組み込んでいる。