マセラティがレーシングカーのヘリテージモデルである「MC12」のデビュー20周年を祝う現行スーパースポーツ「MC20」の特別仕様車「MC20イコーナ」と「MC20レジェンダ」を発表
伊マセラティは2024年6月18日(現地時間)、新世代スーパースポーツ「MC20」の特別仕様車「MC20イコーナ(MC20 ICONA)」と「MC20レジェンダ(MC20 LEGGENDA)」を発表した。生産台数はそれぞれ20台の限定としている。
マセラティのカスタマイズプログラム「フォーリセリエ(FUORISERIE)」として製作される今回の特別仕様車は、2004年にレースデビューを飾った、エンツォ・フェラーリのコンポーネントを流用するレーシングカーのヘリテージモデル「MC12」の誕生20周年を記念したモデルで、MC20イコーナがMC12のホモロゲートロードバージョンである「MC12ストラダーレ(MC12 Stradale)」を、MC20レジェンダがスパ24時間レースで3回の優勝を果たし、また2005年および2006年シーズンのFIA GT選手権GT1クラスではチームタイトルとドライバーズタイトルを獲得したヴィタフォンレーシングチーム仕様GT1マシン「MC12 GT1ヴィタフォン(MC12 GT1 Vitaphone)」をオマージュしている。
各モデルの特徴を紹介していこう。
まずMC20イコーナは、MC12ストラダーレと同イメージの白と青の2トーンボディカラー、ビアンコアウダチェマット(Bianco Audace Matte)&ブルーストラダーレ(Blu Stradale)を採用。また、ドア前部にはMC20エンブレムとトリコローレのバッジを、リアフェンダー下部にはビアンコで“Maserati FUORISERIE”のロゴを入れる。足もとにはクロームメッキ仕上げのトライデントアロイホイールを組み込み、中央にはシルバーの地にブルーのトライデントを入れたホイールキャップを配備。ブレーキキャリパーもブルー塗装で仕立てた。
インテリアについては、ブラック(Nero)を基調にブルーのアクセントを施した軽量の4ウェイモノコックレーシングシートを装着。ヘッドレスト部にはトライデントとICONAのブルー刺繍を入れる。また、縦置きミッドシップで搭載する“Nettuno(ネットゥーノ)”3リットルV型6気筒DOHC直噴ツインターボエンジンのカーボンファイバー製カバーにはICONAとシリアルナンバー“UNA DI 20”を刻むプレートを装着した。
一方でMC20レジェンダは、MC12 GT1ヴィタフォンを彷彿とさせる黒とミントの2トーンボディカラー、ネロエッセンツァマット(Nero Essenza Matte)&デジタルミントマット(Digital Mint Matte)を採用。また、フロントグリルおよびリアピラーにはイエローのトライデントを、ドア前部にはイエローのMC20エンブレムを、リアフェンダー下部にはミントで“Maserati FUORISERIE”のロゴを入れる。足もとにはネロルシード(Nero Lucido)塗装のトライデントアロイホイールを組み込み、中央にはネロオパコ(Nero Opaco)の地にミントのトライデントを入れたホイールキャップを配備。ブレーキキャリパーもブラック塗装で仕上げた。
インテリアに関しては、ブラック(Nero)を基調にシルバーのアクセントを施した軽量の4ウェイモノコックレーシングシートを装備。ヘッドレスト部にはトライデントとLEGGENDAのシルバー刺繍を入れる。また、縦置きミッドシップで搭載する“Nettuno”エンジンのカーボンファイバー製カバーにはLEGGENDAとシリアルナンバー“UNA DI 20”を刻むプレートを配備した。
2モデル共通の装備としては、Sonus faberサウンドシステムやカーボンファイバー製インテリアパッケージ、電子制御リミテッドスリップディファレンシャル(E-LSD)、サスペンションリフター、ブラインドストップおよびリアクロスパスシステム、そしてフロント/トランクマットなどを標準で組み込んでいる。