スズキが新世代コンパクトSUVの国際戦略車「フロンクス」の先行情報を専用サイトで公開。日本での発売は2024年秋ごろを予定
スズキは2024年7月1日、新世代コンパクトSUVの「フロンクス(FRONX)」の専用サイトを開設し、先行情報を案内。合わせて、2024年秋ごろに日本で発売すると予告した。
力強さと流麗さを際立たせた新しいクーペスタイルと取り回しの良さを備えた、新ジャンルのクロスオーバーSUVとして開発されたフロンクスは、スズキの国際戦略車として2023年1月にインド・デリー近郊で開催された「Auto Expo 2023」でデビュー。同年4月にインドでの販売を皮切りに、中南米や中近東、アフリカなどでもリリースして、好評を博している。
エクステリアは迫力と厚みのあるフロントグリルや、横への張り出しを強調したフロントおよびリアスタイルで、SUVの力強さや存在感を表現。また、リアへ向かって美しく傾斜するクーペ基調のプロポーションによって、流麗かつ伸びやかなフォルムを演出する。ボディサイズは全長3995×全幅1765×全高1550mm、ホイールベース2520mmとコンパクトに設定した。一方でインテリアは、上質感のある内装とスペースを有効活用した快適な空間を提供すると同時に、全方位モニターやヘッドアップディスプレイなどの先進装備を採用。さらに、ワイヤレスチャージャーや後部座席のエアコン吹き出し口などの快適装備も組み込む。パワーユニットに関しては、マイルドハイブリッド仕様の1リットル直列3気筒DOHC12V直噴ターボエンジン(K10C)と、アイドリングストップシステムを配した1.2リットル直列4気筒DOHC16Vエンジン(K12N)を設定。また、南アフリカでは1.5リットル直列4気筒DOHC16Vエンジン(K15B)を、中南米や中近東ではマイルドハイブリッド仕様の1.5リットル直列4気筒DOHC16Vエンジン(K15C)を用意している。
日本仕様に関しては、パワートレインや生産工場など、現在のところ正式なアナウンスはない。従来日本でラインアップしていたエスクードとイグニスは本年4月に販売を終了しており、新設定のフロンクスはこれらのモデルを補完するSUVに位置づけられることが予想されるため、ハイブリッド車の設定や日本での生産も推測される。専用サイトでは今後、随時情報を更新していくというから、その内容に注目していきたい。