TOYOTA GAZOO RacingがGR86の一部改良を実施。旋回性能や限界域での扱いやすさなどを向上させて、「GRらしい走りの味」を深化。合わせて、リッジグリーンのボディカラーにブロンズ塗装ホイールやタンのアクセントおよび専用刺繍入りインテリアを採用した特別仕様車「RZ“Ridge Green Limited”」を期間・台数限定で販売
TOYOTA GAZOO Racingは2024年7月12日、FRスポーツモデルのGR86の一部改良を実施し、同日より予約注文の受付を開始した。発売は本年8月1日を予定する。また、特別仕様車「RZ“Ridge Green Limited”」を設定し、7月12日から7月28日までの期間限定で商談予約の抽選受付を行い、本年10月頃より200台限定で販売する予告した。
車種展開および車両価格は以下の通り。
RZ:6MT351万8000円/6SAT361万6000円
SZ:6MT319万5000円/6SAT329万3000円
RC:6MT293万6000円
特別仕様車RZ“Ridge Green Limited”:6MT389万7000円/6SAT399万5000円
今回の改良は、旋回性能や限界域での扱いやすさなどを向上させて、「GRらしい走りの味」をいっそう深化させたことが特徴である。
まず走行性能の面では、ショックアブソーバーの減衰特性を変更。スポーツカーらしいダイレクトなハンドリングレスポンスはそのままに、接地感を向上させる。また、より意のままに「ドライバーと対話できるクルマ」を目指してEPS(Electric Power Steering)特性を改良。様々なモータースポーツでの使われ方を想定し、俊敏なレスポンスと操舵安定性を両立させ、限界域におけるステアリングフィールをいっそう高めた。
6速MTモデルについては、モータースポーツで求められるブリッピング操作のしやすさに着目し、エンジントルク制御を変更。アクセル操作に対してよりダイレクトなレスポンスが得られるスロットル制御を採用し、限界域での扱いやすさを向上させる。一方で6速AT(6 Super ECT)モデルに関しては、ダウンシフト操作時におけるエンジン回転数の許容領域を拡大。より広いトルクバンドを活用したスポーツ走行が楽しめるようにセッティングした。
機能面の改良も見逃せない。安全かつ確実な走行を実現する目的で、RZおよびSZにタイヤ空気圧警報システムを追加設定。また、RZにはデイタイムランニングライトを標準で組み込んだ。
パワーユニットは基本的に従来と共通で、FA24型2387cc水平対向4気筒DOHC筒内直接+ポート燃料噴射D-4Sエンジン(最高出力235ps/7000rpm、最大トルク25.5kg・m/3700rpm)を搭載。ボディカラーに関してはリッジグリーンを新たに設定し、継続色のスパークレッド、クリスタルブラックシリカ、クリスタルホワイトパール、アイスシルバーメタリック、マグネタイトグレーメタリック、サファイアブルーと合わせて全7色の展開としている。
特別仕様車のRZ“Ridge Green Limited”の内容に話を移そう。
外装については、ボディカラーに新色のリッジグリーンを採用したほか、ブロンズ塗装の専用18インチアルミホイール(タイヤは215/40R18サイズ)を装着。また、足回りにはSACHS(ZF)アブソーバーとブレンボ製ベンチレーテッドディスクブレーキを標準で組み込んだ。
内装に関しては、専用のブラック×タンで仕立てたことがトピック。具体的には、ブラック&タンのフロントシートや、キャストブラック塗装のインストルメントパネルモール、キャストブラック塗装のダイヤル式ヒータースイッチ+ピアノタッチスイッチ+オーナメント、ブラックのVSC OFFスイッチ+走行制御モードスイッチ[AT車]+TRACKスイッチ、タンステッチのステアリングホイール・シフトブーツ・パーキングブレーキレバー&ブーツ・フロントシート・ドアアームレストなどを特別装備する。また、ドアトリム(運転席・助手席ショルダーパッド部)には“Ridge Green Limited”の刺繍を入れた。