フォルクスワーゲンが商品改良を果たしたフォルクスワーゲン・ゴルフ/ゴルフ・ヴァリアントを日本で発表

フォルクスワーゲンがゴルフおよびゴルフ・ヴァリアントをマイナーチェンジ。内外装デザインの一部変更やインフォテイメントシステムのアップデートなどを実施して、ベンチマークモデルとしての訴求力を強化。パワートレインには48Vマイルドハイブリッドシステムを組み込んだ2機種の1.5 eTSIと、環境性能を高めた2.0TDI、GTI用の2.0TSIを設定

 フォルクスワーゲン ジャパンはマイナーチェンジしたゴルフおよびゴルフ・ヴァリアントの予約注文の受付を本年9月より開始し、2025年1月以降に出荷をスタートすると発表した。

▲フォルクスワーゲン・ゴルフeTSI Rライン 全長4295×全幅1790×全高1475mm ホイールベース2620mm 車重1350kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはオリックスホワイトマザーオブパールエフェクト(ブラックルーフ)

▲フォルクスワーゲン・ゴルフeTSI Rライン 全長4295×全幅1790×全高1475mm ホイールベース2620mm 車重1350kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはオリックスホワイトマザーオブパールエフェクト(ブラックルーフ)

 

 車種展開は、ゴルフが最高出力116psを発生する1.5 eTSIを搭載したeTSIアクティブ ベーシックとeTSIアクティブ、同150psを発生する1.5 eTSIを搭載したeTSIスタイルとeTSI Rライン、同150psを発生する2.0TDIを搭載したTDIアクティブ ベーシック、TDIアクティブ アドバンス、TDIスタイル、TDI Rライン、同265psを発生する2.0TSIを搭載したGTIを設定。一方でゴルフ・ヴァリアントは、最高出力116psを発生する1.5 eTSIを搭載したeTSIアクティブ ベーシックとeTSIアクティブ、同150psを発生する1.5 eTSIを搭載したeTSIスタイルとeTSI Rライン、同150psを発生する2.0TDIを搭載したTDIアクティブ ベーシック、TDIアクティブ アドバンス、TDIスタイル、TDI Rラインで構成している。

▲フォルクスワーゲン・ゴルフ・ヴァリアントTDIスタイル 全長4640×全幅1790×全高1485mm ホイールベース2670mm 車重1510kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはグラナディラブラックメタリック

▲フォルクスワーゲン・ゴルフ・ヴァリアントTDIスタイル 全長4640×全幅1790×全高1485mm ホイールベース2670mm 車重1510kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはグラナディラブラックメタリック

 

 今回の改良は、内外装のブラッシュアップや機能装備のアップデート、パワートレインの一部変更、先進安全運転支援システムへの新機能の追加などを図って、同クラスのベンチマークモデルとしての訴求力をいっそう高めたことが特徴である。

▲フォルクスワーゲン・ゴルフGTI 全長4295×全幅1790×全高1475mm ホイールベース2620mm 車重1430kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはキングズレッドメタリック(ブラックルーフ)

▲フォルクスワーゲン・ゴルフGTI 全長4295×全幅1790×全高1475mm ホイールベース2620mm 車重1430kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはキングズレッドメタリック(ブラックルーフ)

 

 まずエクステリアでは、直線的なラインを強調したフロントフェイスに、ゴルフとして初めて採用するイルミネーション付きVWロゴや新デザインのLEDヘッドライトを装備したことがトピック。夜間の点灯時には、LEDライトバーと合わせてフロントマスクをシックに照らし出す。バンパー開口部の形状も変更した。また、上位グレードには「IQ.LIGHT」LEDマトリックスヘッドライトを設定。最長500mの照射距離を果たした新しい高性能メインビームを組み込む。一方、リアセクションには3DデザインのLEDコンビネーションランプなどを配備して、より存在感あふれる後ろ姿を創出した。また、足もとにはグレードごとの個性を際立たせる新造形のアルミホイールを装着。Rラインには7.5J×18アルミホイール“Leeds”+225/40R18タイヤを、スタイルとTDIアクティブ ベーシックおよびTDIアクティブ アドバンスには7.5J×17アルミホイール“Nottingham”+225/45R17タイヤを、eTSIアクティブとeTSIアクティブ ベーシックには7J×16アルミホイール“Norfolk”+205/55R16タイヤを、GTIには7.5J×18アルミホイール“Richmond”+225/40R18タイヤを標準、8J×19アルミホイール“Queenstown”+235/35R19タイヤをオプションで装着する。ボディサイズはゴルフが全長4295×全幅1790×全高1475mm/ホイールベース2620mmに、ゴルフ・ヴァリアントが全長4640×全幅1790×全高1485mm/ホイールベース2670mmに設定した。

▲LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”(ダイナミックターンインジケーター付)を設定

▲LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”(ダイナミックターンインジケーター付)を設定

▲イルミネーション付きVWロゴをゴルフとして初採用

▲イルミネーション付きVWロゴをゴルフとして初採用

▲3DデザインのLEDリアコンビネーションランプを配備

▲3DデザインのLEDリアコンビネーションランプを配備

▲Rラインには7.5J×18アルミホイール“Leeds”+225/40R18タイヤを装着

▲Rラインには7.5J×18アルミホイール“Leeds”+225/40R18タイヤを装着

▲スタイルとTDIアクティブ ベーシックおよびTDIアクティブ アドバンスには7.5J×17アルミホイール“Nottingham”+225/45R17タイヤを配備

▲スタイルとTDIアクティブ ベーシックおよびTDIアクティブ アドバンスには7.5J×17アルミホイール“Nottingham”+225/45R17タイヤを配備

▲eTSIアクティブとeTSIアクティブ ベーシックには7J×16アルミホイール“Norfolk”+205/55R16タイヤを組み込む

▲eTSIアクティブとeTSIアクティブ ベーシックには7J×16アルミホイール“Norfolk”+205/55R16タイヤを組み込む

▲GTIには7.5J×18アルミホイール“Richmond”+225/40R18タイヤ(写真・上)を標準、8J×19アルミホイール“Queenstown”+235/35R19タイヤ(同・下)をオプションで装着

▲GTIには7.5J×18アルミホイール“Richmond”+225/40R18タイヤ(写真・上)を標準、8J×19アルミホイール“Queenstown”+235/35R19タイヤ(同・下)をオプションで装着

 

 インテリアに関しては、デザインを刷新するとともに新世代のインターフェイスを採用したことがトピック。インフォテイメントシステムは新世代設計となる“MIB4”へと進化を遂げ、また12.9インチ大型タッチディスプレイは前方視界を遮らない位置に固定され、同時にドライバーに向けて角度を付けて配置する。頻繁に操作するエアコン温度設定や音量設定については、ディスプレイ下部に配したバックライト付きタッチスライダーバーで操作性を向上。メニュー構造も大型画面を活かすように改良し、画面の上下の帯には使用頻度の高い機能へのショートカットやエアコンの設定状況を常時表示するなど、ホーム画面での情報の一覧性を引き上げた。さらに演算処理の向上も図り、地図スクロールなどのレスポンスを改善している。

▲デザインを刷新するとともに新世代のインターフェイスを採用したインテリア。12.9インチ大型タッチディスプレイは前方視界を遮らない位置に固定され、同時にドライバーに向けて角度を付けて配置する。写真はeTSIスタイルのインテリア。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲デザインを刷新するとともに新世代のインターフェイスを採用したインテリア。12.9インチ大型タッチディスプレイは前方視界を遮らない位置に固定され、同時にドライバーに向けて角度を付けて配置する。写真はeTSIスタイルのインテリア。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲インフォテイメントシステムは新世代設計となる“MIB4”へと進化を遂げる

▲インフォテイメントシステムは新世代設計となる“MIB4”へと進化を遂げる

 

 機能面では、30色のカラーで室内空間を彩るアンビエントライトやフロントセンタースピーカーを含む合計9個のラウドスピーカーに加えてリアにサブウーファーを配置したプレミアムサウンドシステム“Harman Kardon”、Qiに対応したスマートフォンなどを対象とするスマートフォンワイヤレスチャージング、室内の開放感を高める電動パノラマスライディングルーフ(電動サンシェード、UVカット機能付)などを設定。シートについては、Rラインとスタイルにレザーシートをオプションで用意したほか、GTIは専用ファブリック表皮スポーツシートを標準で、専用レザー表皮スポーツシートをオプションで設定した。

▲30色のカラーで室内空間を彩るアンビエントライトを採用。写真はGTIのインテリア。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲30色のカラーで室内空間を彩るアンビエントライトを採用。写真はGTIのインテリア。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲Rラインとスタイルにはレザーシートをオプションで用意

▲Rラインとスタイルにはレザーシートをオプションで用意

▲GTIは専用ファブリック表皮スポーツシート(写真・上)を標準で、専用レザー表皮スポーツシート(同・下)をオプションで設定

▲GTIは専用ファブリック表皮スポーツシート(写真・上)を標準で、専用レザー表皮スポーツシート(同・下)をオプションで設定

 

 パワートレインに関しては、48Vマイルドハイブリッドシステムを配した1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジンの“1.5 eTSI”(eTSIアクティブおよびeTSIアクティブ ベーシック:最高出力116ps/5000~6000rpm、最大トルク220Nm/1500~3000rpm、eTSI RラインおよびeTSIスタイル:最高出力150ps/5000~6000rpm、最大トルク250Nm/1500~3500rpm)と、最新世代“2.0TDI”の1968cc直列4気筒DOHC直噴ディーゼルインタークーラー付ターボエンジン(最高出力150ps/3000~4200rpm、最大トルク360Nm/1600~2750rpm)、GTI用の“2.0TSI”1984cc直列4気筒DOHC16V直噴インタークーラー付ターボエンジン(最高出力265ps/5250~6500rpm、最大トルク370Nm/1600~4500rpm)を搭載。アクティブ系は従来“1.0 eTSI”のパワートレインを採用していたが、最新世代のEA211 evo2エンジンを搭載するのと合わせて排気量を1.5リットルに統一する。また、1.5 eTSIには4気筒のうち2気筒をより頻繁に停止して燃費性能を高める強化版のアクティブシリンダーマネジメント機構(ACT)や、回生ブレーキによって電力を蓄える48Vリチウムイオンバッテリーおよびオルタネーターとスターターの役割を果たす48V水冷式ベルトスタータージェネレーターを配備。2.0TDIには、SCRシステムを2つに増やすことで窒素酸化物(NOx)の排出量をさらに削減するツインドージングシステムを組み込む。GTI用の“2.0TSI”は、最高出力を従来比で20psアップさせた。トランスミッションは全ユニットともに7速DSGを組み合わせ、駆動レイアウトはFFで構成している。

▲48Vマイルドハイブリッドシステムを組み込んだ1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジンの“1.5 eTSI”を搭載。eTSIスタイルでは最高出力150ps/5000~6000rpm、最大トルク250Nm/1500~3500rpmを発生

▲48Vマイルドハイブリッドシステムを組み込んだ1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジンの“1.5 eTSI”を搭載。eTSIスタイルでは最高出力150ps/5000~6000rpm、最大トルク250Nm/1500~3500rpmを発生

▲最新世代“2.0TDI”の1968cc直列4気筒DOHC直噴ディーゼルインタークーラー付ターボエンジンは最高出力150ps/3000~4200rpm、最大トルク360Nm/1600~2750rpmを発生。写真はヴァリアントTDI Rライン

▲最新世代“2.0TDI”の1968cc直列4気筒DOHC直噴ディーゼルインタークーラー付ターボエンジンは最高出力150ps/3000~4200rpm、最大トルク360Nm/1600~2750rpmを発生。写真はヴァリアントTDI Rライン

▲GTIは“2.0TSI”1984cc直列4気筒DOHC16V直噴インタークーラー付ターボエンジンを搭載。最高出力は従来比20psアップの265psを発生。足回りには専用スポーツサスペンションを組み込む

▲GTIは“2.0TSI”1984cc直列4気筒DOHC16V直噴インタークーラー付ターボエンジンを搭載。最高出力は従来比20psアップの265psを発生。足回りには専用スポーツサスペンションを組み込む

 

 先進安全運転支援システムの進化を図った点も見逃せない。ステアリングホイールには静電容量式センサーを採用し、軽く握っているだけでシステムが継続的に作動するよう設定。また、最新のアダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)や緊急時停車支援システム“Emergency Assist”、同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”、レーンチェンジアシストシステム“Side Assist Plus”などを標準で装備したほか、車を上から見下ろしているような360度の映像を表示して駐車や狭い路地での操作をアシストするアラウンドビューカメラ“Area View”を新たに採用している。

▲ステアリングホイールには静電容量式センサーを採用し、軽く握っているだけでシステムが継続的に作動するよう設定。アダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)使用時の利便性が高まる

▲ステアリングホイールには静電容量式センサーを採用し、軽く握っているだけでシステムが継続的に作動するよう設定。アダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)使用時の利便性が高まる

▲車を上から見下ろしているような360度の映像を表示して駐車や狭い路地での操作をアシストするアラウンドビューカメラ“Area View”を新採用

▲車を上から見下ろしているような360度の映像を表示して駐車や狭い路地での操作をアシストするアラウンドビューカメラ“Area View”を新採用

 

 なお、車両価格などの詳細に関しては後日アナウンスする予定である。

 

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