ヨットからインスピレーションを得た造形。「アキュラ・パフォーマンスEVコンセプト」世界初公開

アキュラ・パフォーマンスEVコンセプトは、2025年末から米国オハイオ州メアリズベル工場で生産するBEVのコンセプトモデル。ホンダ独自開発の次世代EVプラットフォームを採用する最初のモデル。デザインは「スーパーヨット」と呼ばれる大型ヨットからインスピレーションを得ている

次世代EVプラットフォーム採用の第一弾

　アメリカン・ホンダモーターは現地時間2024年8月15日、Acura（アキュラ）の次世代EVモデルを示唆する「アキュラ・パフォーマンスEVコンセプト」を世界初公開した。

　スタイリングはスーパーヨットと呼ばれるラグジュアリーな大型ヨットからインスピレーションを得た造形。特徴的なフロント回りの造形が目を引く。クーペのようなシルエットと、深く彫り込まれたサイドパネルを備え、リアのデッキリッドや左右に伸びるテールライト、大型リアディフューザーは、２代目NSXをオマージュしたという。陰影のある魅力的なボディは、セミマット塗装「ムーンリットホワイトパール」で仕上げられている。デザインを手掛けたのは、米国カリフォルニア州のアキュラデザインスタジオである。

　Hondaは、アキュラ・パフォーマンスEVコンセプトをベースにしたSUVタイプのEVを、2025年末から米国オハイオ州メアリズビル4輪車工場で生産をスタートする予定。新型車は、Hondaが独自に開発した次世代EVプラットフォームを採用する第1弾。北米におけるEV生産のハブ拠点と位置付け、生産設備の改修を進めているメアリズビル４輪車工場で生産する初のEVモデルとなる。

　アキュラ・パフォーマンスEVコンセプトは、米国カリフォルニア州で開催されるモントレー・カー・ウィークのイベント「The Quail」および「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」に展示予定だ。

　米国のEV販売と各種規制は、次期大統領に誰が就任するかで、影響を受ける可能性大だが、長い目で見ると環境にやさしいEVに変化していくのは確実。今回のアキュラ・パフォーマンスEVコンセプトは、Hondaの北米でのEV戦略を占う点で、大きな意味を持つモデルである。