【超絶・本気のクルマ遊び】クラシックカーレースに勝つために特訓。今は勝つことより人の繋がりが大切です by久保田克昭

久保田さん01日産R91CPはシェイクダウンで370km/hをマークしました

 クルマ道楽をしていなかったら、東京の恵比寿あたりにビルが3棟ぐらい建っていたかもしれません。私は海外でクラシックカーのレースに積極的に参戦していています。勝つためにまずはモダンフォーミュラ(F3)でドライビングスキルを磨きました。現在のレイアウトになる前のFISCOの最終コーナーを全開で立ち上がれるようになるまで2年半かかりました。モナコ・ヒストリックGPをはじめ、F1の前座として開催されたトロント、サーキットofアメリカ、カナダでもクラシックF1で優勝経験があります。シンガポールGPでもトップタイムをマークしました。昔は1番が好きで、勝つことにこだわっていました。でもいまは勝ち負けより、趣味の世界ならではの“人の繋がりが魅力”と感じるようになりました。欧州のクラシックカーレースには、さまざまな人が参加しています。貴族のような人までいます。普段は接点のないそんな人たちと垣根なくつきあえるのは楽しいですね。

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 今回のSUZUKA CLASSIC CHALLENGEには日産R91CPというCカーを持ってきました。デイトナ24時間で優勝したマシンです。昨年春にムジェロ・サーキットでシェイクダウンして、日本でまた再調整しました。本気で走るのは今回が初めて。ちなみに私の日常車はBEV。BEVは800㎰のグループCカーも顔負けの加速ですよ。

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久保田克昭(くぼた かつあき)さん/日本を代表するジェントルマンレーサー。2024年の“モナコ・ヒストリックGP”では1966年から72年までのF1マシンのクラスで優勝を飾った。久保田氏のモナコ・ヒストリック優勝は2014年に続く2回目。今回の鈴鹿ではCカーの快音を響かせた

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