アウトモビリア・ランボルギーニは、8月17日、米国モントレー・カー・ウィーク2024で、ツインターボV8ハイブリッド・パワートレーンを搭載した新型PHEVスーパースポーツ、Temerarioを発表した。Temerarioは、パフォーマンス/ドライビングプレジャー/快適性の概念を一新した従来のウラカンの後継車。レブエルトに続くランボルギーニのHPEV(パイパフォーマンスEV)である。Temerarioのデビューによって、ランボルギーニは、ウルスSEを含め主力生産車のすべてが電動車に移行。ハイブリッド化が完成した。
Temerarioの魅力はクラス最高レベルのパフォーマンス。その性能はスーパースポーツ・クラスの新たな基準を樹立。新開発4リッターV8ツインターボ(800cv)と3基の電気モーターを組み合わせ、システム出力920cvを達成した。TemerarioのV8は、サンタアガタ・ボロネーゼでゼロから生み出された力作、圧倒的なパワーとともに、量産型スポーツカーとして初めて10000rpmを実現したエンジンである。最高速は340km/hを超え、0→100km/h加速はわずか2.7秒で駆け抜ける。
発表の場でアウトモビリア・ランボルギーニのチェアマン&CEOのステファン・ヴィンケルマンは「Temerarioは、正真正銘のFuoriclasse(フォリクラッセ)、つまり超一流のアスリートです。技術的にもスタイル的にも並外れた革新的なクルマです。ランボルギーニの新型車はすべて、性能面で先行車を凌ぐと同時に、排出ガスの観点からはより持続可能でなければなりません。Temerarioは、電動化への道となるコル・タウリ(Direzione Cor Tauri)戦略における重要な章を締めくくるものです。私たちは完全なハイブリッド車を提供する最初のラグジュアリーカー・プランドになります」と宣言した。
Temararioにより、ランボルギーニはエアロダイナミクス面でも新たな高みに到達し、スタイリングのディテールやラインは新世代を象徴。最先端の高強度超軽合金を採用した最新のアルミシャシーは、ねじり剛性が大幅に向上。優れたドライビングダイナミクスを実現する。
また快適性と広さの面でもクラス最高レベルを追求。サーキットでポテンシャルをフルに発揮するスーパースポーツであると同時に、GTカーとしても高い適性を持つとランボルギーニは主張する。マルチメディアの面でもTemerarioは、ランボルギーニ最新のLamborghini Vision Unit systemを搭載。最新機能やアプリケーションにアクセスすることで、サーキットや公道でのドライビング体験を再現して共有することができるという。
夢のようなスペックを実現したTeremarioは、ランボルギーニの主力モデルとして、順次本格生産がスタートする。
モデル=Teremario
トランスミッション=8DCT
全長×全幅×全高=4706×1996×1201mm
ホイールベース=2658mm
乾燥重量=1690kg
エンジン=4リッターV8DOHC32Vツインターボ
エンジン最高出力=800cv/9000-9750rpm
エンジン最大トルク=730Nm/4000-7000rpm
フロントe-axle=220kW@3500rom
システム出力=920cv
サスペンション=前後ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ=前255/35ZR20/後325/30ZR21(BSポテンザSport)
駆動方式=4WD
乗車定員=2名
0→100km/h加速=2.7秒
最高速度=343km/h
※スペックは欧州仕様