アルピナの最上級SUV「BMWアルピナXB7」が内外装をアップデート。車名には“製造、製作”を意味する「MANUFAKTUR(マヌファクトゥーア)」を追加

最高出力621psを誇る4.4L・V8ビターボエンジンを搭載したBMWアルピナの高性能SUV「XB7」がマイナーチェンジ。エクステリアの一部デザインの変更および2種類の新フィニッシュの設定や、エクステンデッド・レザー・インテリアの標準装備化などを実施して、エクスクルーシブSUVとしてのキャラクターを再定義

 独BMWアルピナおよび日本総代理店のニコル・オートモビルズは、BMW X7シリーズをベースとする旗艦SUVの「BMWアルピナXB7」をマイナーチェンジし、車名を「BMWアルピナXB7マヌファクトゥーア(MANUFAKTUR)」に刷新して、日本での予約受注を開始した。車両価格は2950万円に設定。日本導入時期は2025年初夏を予定している。

▲BMWアルピナXB7マヌファクトゥーア 価格:2950万円 全長5180×全幅2000×全高1835mm ホイールベース3105mm 車重2660kg 性能面では0→100km/h加速4.2秒、巡航最高速度290km/hと公表。写真のボディカラーはとアルピナグリーン・メタリック

▲BMWアルピナXB7マヌファクトゥーア 価格:2950万円 全長5180×全幅2000×全高1835mm ホイールベース3105mm 車重2660kg 性能面では0→100km/h加速4.2秒、巡航最高速度290km/hと公表。写真のボディカラーはアルピナグリーン・メタリック

 

 BMWアルピナXB7は2020年の登場以来、欧州向けの約550台を含む2880台が生産されるという、アルピナのプロダクトポートフォリオの重要な一角を占めてきた。日本語で“製造、製作”を意味するドイツ語の“MANUFAKTUR”を車名に加えた改良版の2025年モデルは、エクステリアの一部デザインの変更および2種類の新フィニッシュの設定や、エクステンデッド・レザー・インテリアの標準装備化などを実施して、エクスクルーシブSUVとしてのキャラクターを再定義したことが特徴である。

▲精悍を増した新デザインのリアディフューザーを配備

▲精悍を増した新デザインのリアディフューザーを配備

 まずエクステリアでは、「形態は機能に従う(Form Follows Function)」というアルピナの哲学を踏襲しながら、最新のアレンジを随所に導入する。足もとにはアルミニウム・サテン仕上げの新しいアルピナ・クラシック23インチ鍛造アルミホイール(前9.5J×23/後11.0J×23、タイヤは前285/35ZR23/後325/30ZR23サイズのピレリP ZERO〈ALP〉)と、アルピナブルー・メタリックまたはアルピナグリーン・メタリック塗装キャリパーを配したアルピナ・ハイパフォーマンスブレーキシステムを装着。また、精悍さを増した新デザインのリアディフューザーを配備した。さらに、「アルミニウム・サテン・ライン」と「ブラック・ライン」という2種類の新フィニッシュを設定。フロントグリルやウィンドウフレーム、モデルレタリング、リアMANUFAKTUR専用バッジなどを、アルミニウム・サテンまたはブラックで仕立てることができる。

▲足もとにはアルミニウム・サテン仕上げの新しいアルピナ・クラシック23インチ鍛造アルミホイール(前9.5J×23/後11.0J×23)を装着

▲足もとにはアルミニウム・サテン仕上げの新しいアルピナ・クラシック23インチ鍛造アルミホイール(前9.5J×23/後11.0J×23)を装着

▲フロントグリルやウィンドウフレーム、モデルレタリング、リアMANUFAKTUR専用バッジなどをアルミニウム・サテンで仕立てる「アルミニウム・サテン・ライン」を設定

▲フロントグリルやウィンドウフレーム、モデルレタリング、リアMANUFAKTUR専用バッジなどをアルミニウム・サテンで仕立てる「アルミニウム・サテン・ライン」を設定

 

▲フロントグリルやウィンドウフレーム、モデルレタリング、リアMANUFAKTUR専用バッジなどをブラックで仕立てる「ブラック・ライン」も選択可

▲フロントグリルやウィンドウフレーム、モデルレタリング、リアMANUFAKTUR専用バッジなどをブラックで仕立てる「ブラック・ライン」も選択可

 

 内装については、エクステンデッド・レザー・インテリアを標準装備したことがトピック。フロントおよびリアシートパネルやステアリングコラムなどにも上質なレザーを張って、優美な室内空間を演出する。レザー自体はアルピナ社のレザー・ワークショップによる、無数の色の組み合わせと装備が選択可能。ラヴァリナ・フルレザー・インテリア・オプションに加え、オーナーが選んだインテリアレザー色に合わせたハンドメイドのアルピナ・ウィークエンドバッグ(トラベルバッグ)もオプションで注文することもできる。また、シートのヘッドレストには“XB7”エンボス加工を、フロアマットには“MANUFAKTUR”エンブレムを、ダッシュボードにはALPINAバッジを配し、さらにセンター部には専用プレートを装着した。スウィッチトロニック・シフトパドルやステアリングホイールのスポークパネル部などは、前出の新フィニッシュに即してアルミニウム・サテンまたはブラックで仕上げている。

▲エクステンデッド・レザー・インテリアを標準装備。フロントおよびリアシートパネルやステアリングコラムなどにも上質なレザーを張って、優美な室内空間を演出する

▲エクステンデッド・レザー・インテリアを標準装備。フロントおよびリアシートパネルやステアリングコラムなどにも上質なレザーを張って、優美な室内空間を演出する

▲ダッシュボードにはALPINAバッジを配備

▲ダッシュボードにはALPINAバッジを配備

▲トランスミッションにはアルピナ・スウィッチトロニック付き8速スポーツ・オートマチック(ZF8HP80MH)を採用

▲トランスミッションにはアルピナ・スウィッチトロニック付き8速スポーツ・オートマチック(ZF8HP80MH)を採用

▲センター部には車名とシリアルナンバーを刻印した専用プレートを装着

▲センター部には車名とシリアルナンバーを刻印した専用プレートを装着

▲シートのヘッドレストには“XB7”エンボス加工を施す

▲シートのヘッドレストには“XB7”エンボス加工を施す

▲前後シートともに電動調整機構を組み込む

▲前後シートともに電動調整機構を組み込む

 

 パワートレインに関しては、2基のツインスクロールターボチャージャーや専用クーリングシステムを採用する4395cc・V型8気筒DOHC直噴ビターボ(ツインターボ)エンジンを搭載。最高出力は621ps/5500~6500rpm、最大トルクは800Nm/1800~5400rpmを発生する。また、エンジンルームには専用バッジを装着した。一方でトランスミッションにはアルピナ・スウィッチトロニック付き8速スポーツ・オートマチック(ZF8HP80MH)と48Vスタータージェネレーターを組み合わせ、クラスで随一の高性能を実現。駆動機構はBMWのxドライブをベースに、アルピナがトルク配分の専用チューニングを実施したインテリジェント4輪駆動システムを採用し、リアには電子制御LSDも組み込む。性能面では、0→100km/h加速4.2秒、巡航最高速度290km/hのハイパフォーマンスを成し遂げた。

▲パワーユニットには4395cc・V型8気筒DOHC直噴ビターボ(ツインターボ)エンジン(621ps/800Nm)を搭載

▲パワーユニットには4395cc・V型8気筒DOHC直噴ビターボ(ツインターボ)エンジン(621ps/800Nm)を搭載

▲エンジンルームに専用バッジを配備

▲エンジンルームに専用バッジを配備

 

 シャシー面では、アルピナが独自にセッティングしたエアサスペンションを採用。走行状況やモードの選択に応じて40mmの幅での車高調整を可能とする。また、すべての速度域で卓越したフィードバックと操安性を確保したインテグレーテッド・アクティブステアリングを装備。走行モードはコンフォート/スポーツ/スポーツ・プラスの3モードを設定している。

▲駆動機構はBMWのxドライブをベースにアルピナがトルク配分の専用チューニングを施したインテリジェント4輪駆動システムを採用。足回りにはアルピナ独自のエアサスペンションを装備する

▲駆動機構はBMWのxドライブをベースにアルピナがトルク配分の専用チューニングを施したインテリジェント4輪駆動システムを採用。足回りにはアルピナ独自のエアサスペンションを装備する

 

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