独ポルシェAGは8月13日(現地時間)、旗艦SUVのカイエン・シリーズに高出力プラグインハイブリッドモデルの「カイエン・ターボS Eハイブリッド」および「カイエン・ターボS Eハイブリッド・クーペ」を追加設定すると発表した。
▲カイエン・ターボS Eハイブリッド(写真・右)とカイエン・ターボS Eハイブリッド・クーペ(同・左) 3996cc・V型8気筒ツインターボガソリンエンジン(550ps)+電気モーター(100kW)+8速ティプトロニックSトランスミッションのパワートレインを搭載する
今回の新モデルのパワートレインは、3996cc・V型8気筒ツインターボガソリンエンジン(550ps)+電気モーター(100kW)+8速ティプトロニックSトランスミッションで構成。エンジンとトランスミッションのあいだに配されたモーターが、エレクトリッククラッチアクチュエータ(ECA)と呼称するハイブリッドモジュール内の分離クラッチを介して効率的に相互接続を果たす仕組みだ。システム最高出力は680psを発生。また、アイドル回転数をわずかに超えた回転域から900N・mの最大システムトルクを絞り出す。公表された性能は、0→100km/h加速が3.8秒で、最高速度が295km/h。Eパワードライビングモードに設定すると、電気モーターのみで最高速度135km/hに達するという。燃料消費量(NEDC)は、3.9~3.7l/100km(燃料)および19.6~18.7kWh/100km(電力)を実現した。
▲14.1kWhの容量を確保した駆動用リチウムイオンバッテリーはラゲッジコンパートメントフロアにレイアウトされる。ゼロエミッションでの走行距離は最大40km。写真はカイエン・ターボS Eハイブリッド
14.1kWhの容量を確保した駆動用リチウムイオンバッテリーは、ラゲッジコンパートメントフロアにレイアウトされる。ゼロエミッションでの走行距離は最大40km。充電については、ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)またはPorsche Connectアプリ(スマートフォンおよびApple Watch用)を介して最大効率でプランニングすることも可能だ。
高出力パワーユニットの採用に合わせて、シャシー関連の機構も充実させる。ポルシェダイナミックシャシーコントロールシステム(PDCC)や電気機械式ロール抑制システム、ポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)、リアディファレンシャルロックなどを標準で装備。また、制動機構にはポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)の高性能システムを組み込んだ。
▲充電についてはポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)またはPorsche Connectアプリ(スマートフォンおよびApple Watch用)を介して効率的にプランニングすることも可能だ 写真はカイエン・ターボS Eハイブリッド・クーペ
機能関連では、最新のフルコネクティビティシステムを採用したことがトピック。また、PCMとPorsche Connectアプリを介して直接遠隔制御が可能な補助エアコンを装備した。
一方、カイエン・クーペに関しては、2995cc・V型6気筒ターボガソリンエンジン+電気モーター+8速ティプトロニックSトランスミッションのパワートレインを搭載した「カイエン・Eハイブリッド・クーペ」も追加設定する。既存の「カイエン・Eハイブリッド」と同様、システム最高出力&最大トルクは462ps/700N・mを発生。公表された性能は、0→100km/h加速が5.1秒(ライトウエイトスポーツパッケージは5.0秒)、最高速度が253km/hで、ゼロエミッションでの走行距離は最大43kmに達するという。
▲最新のフルコネクティビティシステムを採用 PCMとPorsche Connectアプリを介して直接遠隔制御が可能な補助エアコンも装備した
カイエン・ターボS Eハイブリッドとカイエン・ターボS Eハイブリッド・クーペ、そしてカイエン・Eハイブリッド・クーペの日本での車両価格や発売日は現在のところ未発表だが、ポルシェ ジャパンの公式HPで価格未定のままイメージ画像などが掲載されていることから、それほど遠くない時期に正式発表となるだろう。