ジープが7名乗り3列シートを備えたミッドサイズSUVのコマンダーに前輪駆動やプレミアムファブリックのインテリアなどを採用することでリーズナブルな車両価格を実現した特別仕様車「ロンジチュード」をラインアップ。ボディカラーは通常モデルで人気のパールホワイトトライコートを採用。販売台数は100台限定
Stellantisジャパンは2024年9月19日、7名乗りミッドサイズSUVのジープ・コマンダーに買い得感の高い特別仕様車の「ロンジチュード(Longitude)」をラインアップし、10月5日より発売すると発表した。車両価格は通常モデルのリミテッドより50万円安い559万円に設定。販売台数は100台の限定だ。
今回の特別仕様車は、2023年6月に200台限定で発売して好評を博したジープ・コマンダー・ロンジチュードのリバイバルモデルで、通常モデルのリミテッドと同等の機能装備と2リットル4気筒ターボディーゼルエンジンのパワーユニットを搭載しながら、前輪駆動やプレミアムファブリックのインテリアなどを採用することで、買い得感の高いリーズナブルな車両価格を実現したことが特徴である。
まず外装では、リミテッドと同様にクロームアクセント付グロスブラックフロントグリルやLEDヘッドライト&フォグランプ、オートハイビームヘッドライト、デイタイムランニングランプ、リアフォグランプ、ボディ同色ドアハンドル、クロームウィンドウモールディング、クロームアクセント付きブラックルーフレール、ハンズフリーパワーリフトゲートなどを配備したうえで、リミテッドに採用するブラックペイントのルーフやドアミラーをボディ同色に変更。足もとの18インチアルミホイールはリミテッドを踏襲するが、タイヤは235/55R18 M+Sタイヤに代えて235/55R18オールシーズンタイヤを組み合わせる。ボディカラーは通常モデルで人気のパールホワイトトライコートを採用した。
3列シートの7名乗り(2/3/2名乗車)で構成するインテリアに関しては、リミテッドに採用する前席8ウェイパワーシートおよび4ウェイパワーランバーサポートから、前席6ウェイマニュアル調整機構に変更。助手席には可倒機構を内蔵する。一方、60:40分割可倒式2列目シートと50:50分割可倒式3列目シートはリミテッドを踏襲した。シート表皮についてはリミテッドのレザーに代えて、専用のプレミアムファブリックを採用する。また、インテリアカラーはブラックで統一した。先進機能の面では、リミテッドと同様にフルカラー10.25インチマルチビューディスプレイやオーディオナビゲーションシステム(Uconnect)10.1インチタッチパネルモニター、ワイヤレスチャージングパッド、プレミアムエアフィルター、デュアルゾーン温度調整機能付きオートエアコンなどを標準で装備。音響はリミテッドに採用するスピーカー9基/サブウーハー1基で構成するプレミアムサウンドシステムから、スピーカー6基に変更した。
先進安全運転支援システムの充実ぶりもロンジチュードの訴求点。STOP&GO機能付アダプティブクルーズコントロールやアクティブレーンマネジメント、ハイウェイアシストシステム、ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクション、ParkSenseフロント・リアパークアシスト、ParkSense縦列/並列パークアシスト・アンパークアシスト、Parkviewリアバックアップカメラ、タイヤプレッシャーモニタリングシステム、オートブレーキホールドなどを標準で組み込んでいる。
パワーユニットについてはリミテッドと同様、最高出力170ps/3750rpm、最大トルク350Nm/1750~2500rpmを発生し、排出ガス後処理装置として尿素SCRシステムを組み込む1956cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジンと電子制御式9速ATを搭載したうえで、駆動システムをオンデマンド方式4輪駆動から前輪駆動に変更。燃費性能はWLTCモードでリミテッドの14.4km/リットルから14.7km/リットルへと向上している。