ケータハムが開発中の新型EVスポーツクーペ「プロジェクトV」にヤマハ発動機が参画

ケータハムが量産・市販化に向けて開発を進めている新しい電気自動車スポーツクーペ「プロジェクトV」のプロトタイプ車両に、ヤマハ発動機が独自開発する「eアクスル」を提供すると発表。車両の運動制御においてもヤマハの技術・知見を提供し、“Caterham Powered by Yamaha Motor”の実現を目指す

 ヤマハ発動機とVTホールディングス傘下の英国Caterham EVo Limited(以下、ケータハム)は2024年10月2日、ケータハムが開発中の新型EVスポーツクーペ「プロジェクトV」にヤマハ発動機が参画すると発表した。

▲ケータハムの新しい電気自動車スポーツクーペ「プロジェクトV」の開発に、ヤマハ発動機が参画すると発表

▲ケータハムの新しい電気自動車スポーツクーペ「プロジェクトV」の開発に、ヤマハ発動機が参画すると発表

 

 プロジェクトVはケータハムが英国のスポーツカーブランドとしての近未来を見据えた、全く新しいデザインランゲージを提示するコンセプトカーで、Light-weight、Simple、Fun-to-Driveというケータハムのドライビングプレジャーを最重視するDNAを受け継ぐEVスポーツクーペに位置する。同車は2023年7月開催の英国グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開。本年1月開催の東京オートサロンにも出展される。車両デザインは、ケータハムの新しいチーフデザイナーであるアンソニー・ジャナレリ氏が担当。電動パワートレインの搭載を前提に新進のクーペスタイルを構築し、既存のセブンシリーズとは一線を画すビジュアルだが、軽さやシンプルさ、そしてドライバーにフォーカスした体験というケータハムのコアバリューは、セブンシリーズと同様に堅持しているという。現在は量産・市販化に向け、ケータハムと東京アールアンドデー(東京R&D)がプロトタイプ車両の開発・製作を鋭意進めている。

▲プロジェクトVはケータハムが英国のスポーツカーブランドとしての近未来を見据えた、全く新しいデザインランゲージを提示するコンセプトカーで、Light-weight、Simple、Fun-to-Driveというケータハムのドライビングプレジャーを最重視するDNAを受け継ぐEVスポーツクーペとして企画される

▲プロジェクトVはケータハムが英国のスポーツカーブランドとしての近未来を見据えた、全く新しいデザインランゲージを提示するコンセプトカーで、Light-weight、Simple、Fun-to-Driveというケータハムのドライビングプレジャーを最重視するDNAを受け継ぐEVスポーツクーペとして企画される

 

 このプロジェクトにヤマハ発動機は、パワートレインの主要部に当たる「eアクスル」を独自に開発し、その試作品をプロトタイプ車両向けに供給する。また、車両の運動制御においてもヤマハの技術・知見を提供し、“Caterham Powered by Yamaha Motor”の実現を目指すという。

▲ヤマハ発動機はパワートレインの主要部に当たる「eアクスル」を独自に開発し、その試作品をプロトタイプ車両向けに供給。合わせて車両の運動制御においてもヤマハの技術・知見を提供する

▲ヤマハ発動機はパワートレインの主要部に当たる「eアクスル」を独自に開発し、その試作品をプロトタイプ車両向けに供給。合わせて車両の運動制御においてもヤマハの技術・知見を提供する

 

 なお、プロジェクトVのプロトタイプは2025年央頃に完成する予定。量産車の発売は当初、2026年前半を計画していたが、昨今のEV市場の世界的な変化もあって、遅延する見込みであるという。

 

SNSでフォローする