ルノー4がクロスオーバーEVとなって復活! 市場導入は2025年を予定

ルノーがパリモーターショー2024においてコンパクトEVの「ルノー4 E-TECH エレクトリック」を発表。往年のルノー4のアイコンをモチーフに、クロスオーバー志向のスタイリングや多様なフィニッシュのインテリアを採用。パワートレインには90kWの電気モーターと40kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせた“Urban range”、110kWの電気モーターと52kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせた“Comfort range”という2種類を設定

 仏ルノーは2024年10月14日(現地時間)、パリモーターショー2024において新世代コンパクトEVの「ルノー4 E-TECH エレクトリック(Renault 4 E-TECH ELECTRIC)」を発表した。

▲ルノーがパリモーターショー2024においてクロスオーバー志向の新世代コンパクトEV「ルノー4 E-TECH エレクトリック(Renault 4 E-Tech electric)」を発表。2025年に欧州市場で発売を開始する予定

▲ルノーがパリモーターショー2024においてクロスオーバー志向の新世代コンパクトEV「ルノー4 E-TECH エレクトリック(Renault 4 E-Tech electric)」を発表。2025年に欧州市場で発売を開始する予定

 

 ルノー4 E-TECH エレクトリックは、1961年にデビューして30年以上にわたって販売された往年のルノー4(キャトル)のアイコンをモチーフに、クロスオーバー志向のスタリングや多様なフィニッシュのインテリア、そして最新の電動パワートレインを採用して、“レトロフューチャー”なBセグメントのコンパクトEVに仕立てたことが特徴である。

▲ルノー4 E-TECH エレクトリックは往年のルノー4(キャトル)のアイコンをモチーフに、クロスオーバー志向のスタリングや多様なフィニッシュのインテリア、そして最新の電動パワートレインを採用して、“レトロフューチャー”なBセグメントのコンパクトEVに仕立てる

▲ルノー4 E-TECH エレクトリックは往年のルノー4(キャトル)のアイコンをモチーフに、クロスオーバー志向のスタリングや多様なフィニッシュのインテリア、そして最新の電動パワートレインを採用して、“レトロフューチャー”なBセグメントのコンパクトEVに仕立てる

 

 エクステリアは4ドア+リアゲートのハッチバックボディを基本に、4のアイコンである円形のヘッドライトや縦長のリアコンビネーションランプをLED化して装備するとともに、台形リアクォーターガラスを配した6ライトのウィンドウレイアウト、左右のヘッドライトを繋ぐ横長の1ピースフロントグリル、クラムシェル開口部をオマージュしたボンネットのカットライン、室内の開放感を高めるキャンバストップなどを採用して、往年の4のデザインを現代的に再現。また、安定感のある台形フォルムや波板を思わせるドアの3本のプレスライン、樹脂のオーバーフェンダーおよびサイドガード、厚みのある前後バンパーなどによってクロスオーバースタイルを構築する。イルミネーションを組み込んだルノーロゴやフロントグリル縁取りなどは、EVらしい先進性を感じる部分だ。足もとには18インチアルミホイール(sixtiesとparisienneという2種類のブラックダイヤモンドカット仕様を用意)および18インチスチールホイール(joggingハブキャップ付)と195/60R18タイヤ(通常のサマータイヤとM+Sタイヤを用意)を装着。ボディカラーは往年の4の人気色であるÎle-de-France Blueを現代の技術で再現した新色のHauts-de-France Greenのほか、Glacier White/Urban Grey/Starry Black/Carmin Red/Terracotta Brown/Cloud Blueをラインアップし、ルーフやボンネットなどをブラックで仕立てた仕様や、カッパーやグレー、ブラック&イエロー、ブラック&ブルーなどのラインを入れたシックタッチ仕様なども選択できる。ボディサイズは全長4140×全幅1800×全高1570mm/ホイールベース2620mmに設定した。

▲台形リアクォーターガラスを配した6ライトのウィンドウレイアウトや左右のヘッドライトを繋ぐ横長の1ピースフロントグリル、クラムシェル開口部をオマージュしたボンネットのカットラインなどを採用して、往年の4のデザインを現代的に再現。ボディサイズは全長4140×全幅1800×全高1570mm/ホイールベース2620mmに設定

▲台形リアクォーターガラスを配した6ライトのウィンドウレイアウトや左右のヘッドライトを繋ぐ横長の1ピースフロントグリル、クラムシェル開口部をオマージュしたボンネットのカットラインなどを採用して、往年の4のデザインを現代的に再現。ボディサイズは全長4140×全幅1800×全高1570mm/ホイールベース2620mmに設定

▲4のアイコンである円形のヘッドライトや縦長のリアコンビネーションランプをLED化して装備

▲4のアイコンである円形のヘッドライトや縦長のリアコンビネーションランプをLED化して装備

▲足もとには新デザインの18インチアルミホイール(写真)および18インチスチールホイール(joggingハブキャップ付)と195/60R18タイヤを装着

▲足もとには新デザインの18インチアルミホイール(写真)および18インチスチールホイール(joggingハブキャップ付)と195/60R18タイヤを装着

▲ボディカラーは新色のHauts-de-France Greenのほか、Glacier White/Urban Grey/Starry Black/Carmin Red/Terracotta Brown/Cloud Blueをラインアップ。ルーフやボンネットなどをブラックで仕立てた仕様や、カッパーやグレー、ブラック&イエロー、ブラック&ブルーなどのラインを入れたシックタッチ仕様なども選択できる

▲ボディカラーは新色のHauts-de-France Greenのほか、Glacier White/Urban Grey/Starry Black/Carmin Red/Terracotta Brown/Cloud Blueをラインアップ。ルーフやボンネットなどをブラックで仕立てた仕様や、カッパーやグレー、ブラック&イエロー、ブラック&ブルーなどのラインを入れたシックタッチ仕様なども選択できる

 

 内包するインテリアは、往年の4を彷彿とさせるフラットな助手席前ダッシュボードやリサイクルファブリックを多用した内装材、サイドのボルスターを張り出たせたフロントシートなどが目を惹く。一方、メーターには10.1インチのデジタルディスプレイを配備。また、センター部には10インチまたは7インチのマルチメディアディスプレイ(Google「OpenR Link」システムを装備)を組み込む。さらに、ステアリングのポスト部にe-popシフターを装備した。ラゲッジルームについてはVDA値で420リットルの容量を確保し、合わせて床下には35リットルの脱着可能なボックスを設定。後席シートバックに分割可倒機構を、助手席に前倒し機構を内蔵して、最大2200mmの長尺物を積載可能とした点も訴求点である。

▲インテリアは往年の4を彷彿とさせるフラットな助手席前ダッシュボードやリサイクルファブリックを多用した内装材などが目を惹く

▲インテリアは往年の4を彷彿とさせるフラットな助手席前ダッシュボードやリサイクルファブリックを多用した内装材などが目を惹く

▲ステアリングのポスト部にe-popシフターを配備

▲ステアリングのポスト部にe-popシフターを配備

▲メーターには10.1インチのデジタルディスプレイを採用

▲メーターには10.1インチのデジタルディスプレイを採用

▲センター部には10インチ(写真)または7インチのマルチメディアディスプレイを組み込む

▲センター部には10インチ(写真)または7インチのマルチメディアディスプレイを組み込む

▲サイドのボルスターを張り出たせたフロントシートを装着

▲サイドのボルスターを張り出たせたフロントシートを装着

▲ベンチ式のリアシートを配備。シートバックには分割可倒機構を内蔵

▲ベンチ式のリアシートを配備。シートバックには分割可倒機構を内蔵

▲室内の開放感を高めるキャンバストップをオプションで用意

▲室内の開放感を高めるキャンバストップをオプションで用意

▲ラゲッジルームはVDA値で420リットルの容量を確保し、合わせて床下には35リットルの脱着可能なボックスを装備

▲ラゲッジルームはVDA値で420リットルの容量を確保し、合わせて床下には35リットルの脱着可能なボックスを装備

▲多様な内外装アレンジを設定した点も4 E-TECH エレクトリックの注目ポイント。写真はイエローリボンとフランス国旗のトリコロールをアクセントとして採用した仕様

▲多様な内外装アレンジを設定した点も4 E-TECH エレクトリックの注目ポイント。写真はイエローリボンとフランス国旗のトリコロールをアクセントとして採用した仕様

▲4 E-TECH エレクトリックをベースとしたコンセプトモデルの「FL4WER POWERコンセプト」。往年のルノー4 サファリをオマージュした仕様で、20インチアロイホイールと専用サスペンションを装着して最低地上高を15mmアップ。外装にはマットグリーンのボディカラーやイエローのアクセントを、内装にはフラワー模様のダッシュボード&シート表皮を採用

▲4 E-TECH エレクトリックをベースとしたコンセプトモデルの「FL4WER POWERコンセプト」。往年のルノー4 サファリをオマージュした仕様で、20インチアロイホイールと専用サスペンションを装着して最低地上高を15mmアップ。外装にはマットグリーンのボディカラーやイエローのアクセントを、内装にはフラワー模様のダッシュボード&シート表皮を採用

 

 基本骨格に関しては、従来のCMF-B EVに改良を施したAmpR Smallプラットフォームを採用。肝心のパワートレインには、最高出力90kW/最大トルク225Nmを発生する電気モーターに総電力量40kWhのリチウムイオン電池を組み合わせた“Urban range”と、最高出力110kW/最大トルク245Nmを発生する電気モーターに総電力量52kWhのリチウムイオン電池を組み合わせた“Comfort range”という2機種を設定。駆動システムはいずれもFWDで、一充電航続距離はUrban rangeが欧州WLTPモードで300km、Comfort rangeが同モードで400kmを実現する。性能面では、Comfort rangeで0→100km/h加速8.5秒、最高速度150km/hを成し遂げた。一方、充電については11WのAC充電と最大100kW(Comfort range。Urban rangeは最大80kW)のDC充電に対応している。

▲パワートレインには最高出力90kW/最大トルク225Nmを発生する電気モーターに総電力量40kWhのリチウムイオン電池を組み合わせた“Urban range”と、最高出力110kW/最大トルク245Nmを発生する電気モーターに総電力量52kWhのリチウムイオン電池を組み合わせた“Comfort range”という2機種を設定

▲パワートレインには最高出力90kW/最大トルク225Nmを発生する電気モーターに総電力量40kWhのリチウムイオン電池を組み合わせた“Urban range”と、最高出力110kW/最大トルク245Nmを発生する電気モーターに総電力量52kWhのリチウムイオン電池を組み合わせた“Comfort range”という2機種を設定

▲充電については11WのAC充電と最大100kW(Comfort range。Urban rangeは最大80kW)のDC充電に対応する

▲充電については11WのAC充電と最大100kW(Comfort range。Urban rangeは最大80kW)のDC充電に対応する

▲給電機構も設定。電動自転車のバッテリーなどにもチャージできる

▲給電機構も設定。電動自転車のバッテリーなどにもチャージできる

 

 なお、4 E-TECH エレクトリックは2025年に欧州市場で発売を開始する予定。日本導入に関しては現在のところ正式なアナウンスはないが、ルノー・ジャポンは先にデビューした5 E-TECH エレクトリックの日本導入を検討中とアナウンスしていることから、4 E-TECH エレクトリックの導入も期待したいところである。

 

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