BMWがミドルサイズセダン/ツーリングの3シリーズをマイナーチェンジ。既存のスポーティかつ上質なスタイリングはそのままに、機能装備のバージョンアップなどを実施。PHEV車の330eは電気のみの走行距離を延長。セダンとツーリングともに従来と同様、MパフォーマンスモデルのM340i xDriveが選択可能
BMWジャパンは2024年10月28日、商品改良したBMW3シリーズのセダン(G20)とツーリング(G21)を発表し、同日より発売した。ユーザーへの納車は本年11月からを予定している。
車種展開は以下の通り。
■3シリーズ セダン
318i Mスポーツ:644万円
320i Mスポーツ:690万円
320d xDrive Mスポーツ:732万円
330e Mスポーツ:848万円
M340i xDrive:948万円
■3シリーズ ツーリング
318iツーリング Mスポーツ:676万円
320iツーリング Mスポーツ:742万円
320d xDrive ツーリング Mスポーツ:768万円
M340i xDrive ツーリング:988万円
現行3シリーズのセダンとツーリングは2019年に市場デビューを果たし、スポーティかつプレミアムなミドルサイズセダン/ワゴンとして、世界中から高い支持を集めている。2022年以来2度目となる今回の改良では、既存の精悍で上質なスタイリングはそのままに、機能装備のバージョンアップを図ったことが特徴。また、PHEVモデルの330eはリチウムイオンバッテリーの容量アップを実施して、電気のみの走行距離を101km(欧州仕様値)まで延長する。従来と同様、セダンとツーリングともにMパフォーマンスモデルのM340i xDriveを選択可能とした点も、ラインアップ上の特徴である。
エクステリアについては基本的に従来モデルに準じ、日本仕様ではMスポーツパッケージを標準で採用。また、ボディカラーとしてアークティックレースブルーメタリックとファイヤーレッドメタリックを新設定する。MパフォーマンスモデルのM340i xDrive系にはMライトシャドーラインやMドアミラー、Mハイグロスシャドーラインエクステンドコンテンツ、Mリアスポイラー、Mスポーツブレーキ(レッドハイグロスキャリパー)などを標準で組み込んだ。
内装に関しては、フラットボトムの新ステアリングホイールや新しいインテリアトリムエレメントなどを配備したことがトピック。また、BMWオペレーティングシステムには最新の8.5を採用して、ディスプレイのタッチ操作、音声コントロール、BMW iDriveコントローラーを介して、すべてのメニューをダイレクトに操作できるように設定する。さらに、330eとM340i xDriveにはアコースティックガラスを装備して遮音性を向上。M340i xDriveにはBMW MカラーがアクセントとなるMシートベルトや、12時部分を赤くマーキングしたMカラーステッチ入りステアリングホイールなども装備した。
パワートレインは基本的に従来を踏襲し、318i系に1998cc直列4気筒DOHC直噴ツインパワーターボガソリンエンジン(最高出力156ps/4500rpm、最大トルク250Nm/1300~4300rpm)+電子制御8速ATを、320i系に1998cc直列4気筒DOHC直噴ツインパワーターボガソリンエンジン(最高出力184ps/5000rpm、最大トルク300Nm/1350~4000rpm)+電子制御8速ATを、320d xDrive系に1994cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ツインパワーターボディーゼルエンジン(最高出力190ps/4000rpm、最大トルク400Nm/1750~2500rpm)+電子制御8速ATを、330e系にプラグインハイブリッドの1998cc直列4気筒DOHC直噴ツインパワーターボガソリンエンジン(最高出力184ps/5000rpm、最大トルク300Nm/1350~4000rpm)+モーター(最高出力80kW/3140rpm、最大トルク250Nm/3170rpm)+リチウムイオン電池(総電力量19.5kWh)+電子制御8速ATを、M340i xDrive系に2997cc直列6気筒DOHC直噴 Mツインパワーターボガソリンエンジン(最高出力387ps/5800rpm、最大トルク500Nm/1800~5000rpm)+電子制御8速ATを搭載。駆動機構は318i系、320i系、330e系が後輪駆動、320d xDrive系とM340i xDrive系が4輪駆動(xDrive)を採用している。