いすゞが国際戦略ピックアップトラックの「D-MAX」と国際戦略SUVの「MU-X」に新開発の2.2Lディーゼルエンジン“RZ4F”と8速AT“REV TRONIC”を搭載したモデルを設定し、タイ市場でリリース。RZ4Fエンジンは優れた静粛性と耐久性はそのままに、120kW(163ps)/400Nmの高出力・高トルクを発生。新8速ATとの組み合わせにより、走行性能と燃費性能もアップ
いすゞ自動車は2024年11月20日、国際戦略ピックアップトラックの「D-MAX(ディー・マックス)」と国際戦略SUVの「MU-X(ミュー・エックス)」に新開発の2.2Lディーゼルエンジン“RZ4F”と8速AT“REV TRONIC(レブトロニック)”を搭載したモデルを設定し、同月28日よりタイ市場で販売を開始すると発表した。
D-MAXおよびMU-Xは、その力強いデザインや高い悪路走破性、ディーゼルエンジンの優れた燃費性能など、世界の多くの市場で高い評価を獲得している。今回の開発では、市場からの根強いディーゼル需要の要望に応え、高出力を実現したRZ4Fエンジンと多段化を実現した8速ATの採用により、従来モデルから発進性と加速性を大幅に向上させ、さらに燃費性能を改善したことが特徴である。
注目の新開発エンジンは、“2.2 Ddi MAXFORCE”と称するRZ4F型2164cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジンで、インジェクター燃料噴射圧力最大250MPa、潤滑性能の最大化を図ったハイフローシステム、新世代の電子制御機構などを採用。従来のRZ4E型1898cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジンと比べて、最高出力は10kWアップの120kW(163ps)/3600rpm、最大トルクは50Nmアップの400Nm/1600~2400rpmを発生する。
また、トランスミッションには従来の6速ATより多段化した新開発の“REV TRONIC(レブトロニック)”8速ATを搭載。ワイドレンジ化とトルクコンバーター性能の最適化、高減衰ロックアップダンパーの採用、RZ4Fエンジンに最適化したシフトマップ設定などにより、優れた発進加速性と動力性能、燃費性能を実現した。
なお、タイのブリーラム県のChang International Circuitで行われた発表イベントにおいて、出席したいすゞ自動車の南真介COOは、「今回の新型D-MAXおよびMU-Xは、新エンジンとATの搭載により、発進性、加速性を格段に向上させながらも、優れた燃費性能を実現し、高性能とカーボンニュートラル対応を両立させた素晴らしい商品になったと自負しています」とコメントしている。