フィアットの人気MPVのドブロがマイナーチェンジ。内外装デザインを変更するとともに、機能および安全装備のアップデートを実施。導入記念モデルとして5名乗りモデルをベースとする「ローンチエディション」を80台限定で販売
Stellantisジャパンは2024年12月5日、フィアットの人気MPV(マルチパーパスビークル)のドブロ(DOBLÒ)を仕様変更し、合わせて導入記念モデルの「ローンチエディション(Launch Edition)」を設定して、同日より発売した。
車両価格は以下の通り。
ドブロ:414万円
ドブロ マキシ:436万円
ドブロ ローンチエディション:426万円(販売台数80台限定)
今回の変更は、内外装デザインを刷新するとともに、機能および安全装備のアップデートを図って、MPVとしての新鮮味と訴求力をより引き上げたことが特徴である。
まず外装では、新たに装備したLEDヘッドライト&フォグランプにより、いっそうスタイリッシュなフロントマスクを創出。中央に配置したブランドロゴバッジは、従来の赤FIATロゴから新しいレタリングのFIATロゴに変更する。また、サイドバンパーにはグロスブラック素材を使用し、合わせてグレーのスキッドプレートを装着して、精悍さを引き出すと同時に全体の表情を引き締めた。さらに、左ヘッドライトの横には1980-90年代のFIATロゴにインスピレーションを受けた4本線のマークを施して、フィアットのMPVならではの個性を強調する。ボディカラーは新色のヴォラーレブルーとシネマブラックのほか、継続色のジェラートホワイトを加えた全3色の展開とした。
インテリアについては、シックなブラックの内装色を基調にシルバーのアクセントカラーをダッシュボードおよびドアパネル部分に配して、上質かつスポーティなキャビン空間を実現。また、シートの座面および背面にはネイビーのファブリックを張り、同時に刺繍パターンも変更する。さらに、フロントシートにはFIATロゴ入りのシルバーラインをアクセントとして入れた。
機能面では、クルーズコントロール&スピードリミッターのスイッチ位置を従来のステアリングコラムからステアリング上に移設して、より直感的な操作を可能としたことがトピック。また、新インフォテインメントシステムを採用した10インチタッチスクリーンや、7インチのフルカラーTFTマルチファンクションディスプレイ、ステアリングホイールヒーター、USB-C typeソケット(2個)などを追加装備した。
先進安全運転支援システムのアップデートも図り、アダプティブクルーズコントロールはミリ波レーダーの追加により停止後3 秒以内の再発進が可能となるなど性能が向上。また、右寄りや左寄りなどドライバー任意の位置で車線内のポジションを維持するレーンポジショニングアシストを新たに追加し、ロングドライブにおけるドライバーの負担軽減を実現した。
パワートレインは基本的に従来を踏襲し、“BlueHDi”1498cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン(最高出力130ps/3750rpm、最大トルク300Nm/1750rpm)+EAT8(8速エフィシェントオートマチックトランスミッション)を搭載。足もとには16インチアルミホイール(ブラック)+205/60R16タイヤを組み込んでいる。
導入記念モデルの「ローンチエディション」に話を移そう。ベース車は5名乗りモデルのドブロで、小物収納付きの固定式ガラスルーフ「Magic Top(マジックトップ)」を特別装備。ボディカラーはヴォラーレブルーのみを採用する。また、購入者にはアメリカのオレゴン州ポートランド発の新感覚アウトドアブランド「POLeR(ポーラー)」とコラボレーションし、FIATロゴや公式キャラクター「TOPO FIAT(トポ フィアット)」などがデザインされたオリジナルアイテムのソフトマルチコンテナとマルチユーティリティチェア(2脚)をプレゼントするという。