マツダCX-60がハンドリングの良さはそのままに乗り心地が向上。ドライバーズSUVとして完成の域に。魅力的な新グレード「XD SP」&特別仕様「XD HYBRID Trekker」も登場!

最新のCX-60(326万7000〜646万2500円)は意のままの走りはそのままに乗り心地を進化させた現時点での完成形。マツダのこだわりが結実している

最新のCX-60(326万7000〜646万2500円)は意のままの走りはそのままに乗り心地を進化させた現時点での完成形。マツダのこだわりが結実している

全車、足回りを中心にリファインを実施。スポーティな新グレードにも要注目

 マツダは2024年12月9日、CX-60(326万7000〜646万2500円)を改良し予約受注を開始した。販売開始は2025年2月21日を予定している。
 今回のリファインは、CX-60の大きな魅力のハンドリングのよさをそのままに、乗り心地を向上させた点がポイントである。マツダの新世代ラージ商品群の第1弾として誕生したCX-60は、エンジン縦置き後輪駆動ベースのプラットフォームを採用。BMWやメルセデス・ベンツなどの欧州プレミアムに匹敵する走りの動質で話題を集めた。しかし初期型は、ハンドリングのよさは評価されたものの、すべてが新設計という意欲作だったこともあり、熟成不足も露呈。とくに後席を中心としたラフな乗り心地が弱点として指摘されていた。その後CX-60は、マツダらしい積極的な改善が実施され、着実に完成度をアップ。現在では「スポーティな上級ドライバーズSUV」という独自のポジショニングを築くまでになっている。

赤イメージ

 今回の変更は、2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤーでも高い評価を受けた3列シートモデル、CX-80の開発で蓄積した知見を投入。従来以上に快適性を引き上げた自信作。CX-60は今回、ほぼ完成の域に達したと表現していいだろう。

 具体的にはバネ。ダンパーを中心にサスペンションのセッティングを見直し、操縦安定性と乗り心地を向上、電動パワーステアリングやAWDなどの制御の最適化、走行中のさまざまな騒音・振動への対策を徹底したとメーカーは説明する。

 ラインアップは、従来どおり3.3リッターの直6ディーゼルターボを積むXD、その48Vマイルドハイブリッド版であるXD-HYBRID、そして2.5リッター直4ガソリンと高出力モーターを組み合わせたPHEV、さらに純エンジンの2.5リッター直4ガソリンの4シリーズ。

XD SP

XD MHEV

 今回の改良で、ユーザーフレンドリーな新グレード、XD SPと、特別仕様車のXD-HYBRID Trekkerがデビューした。
 XD SPは、従来のXD、XD S Packageに代わる新グレード。20インチのアルミホイールを採用し、外装の各部をブラックで引き締めたスポーティなモデルだ。ピアノブラック仕上げのハニカム・フロントグリルを装着し、シグネチャーウイング、ガーニッシュ、ドアミラーもブラックでコーディネートした。アルミも精悍なダークカラーである。価格は2WDが412万5000円、AWDは435万500円。シートはクロス張りになる。

 特別仕様車のXD-HYBRID Trekkerは、アクティブなイメージを強調したスペシャルモデル。自然の景色に溶け込むジルコンサンドメタリックのボディカラーを設定。パノラマサンルーフを標準化するとともに、急ブレーキの際に2列目や前席への荷物の侵入を防ぐパーテンションネットを装備している。価格は552万7500円で、駆動方式はAWDになる。シートはナッパレザーだ。
 CX-60は、マツダのこだわりを凝縮した中心モデル。走る歓びが高まった最新モデルに期待が高まる。

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