ホンダは2024年12月18日、e:HEVに搭載する次世代技術、ホンダS+シフトを公開した。
S+シフトは、加減速時にエンジン回転数をコントロールし、ダイレクトな駆動レスポンスと鋭い変速を実現するもの。ホンダは2020年に発売したフィットのe:HEVにリニアシフトコントロール技術を搭載して車速とエンジンサウンドを連動させてきた。今回の発表は、リニアシフトコントロールの発展形といえる。
エンジン回転数に同期した音をスピーカーから流すことで、エンジンサウンドの音質を高めるアクティブサウンドコントロールシステムを搭載。アクティブサウンドコントロールシステムは聴覚を刺激し、スポーティな走りのクオリティを高める効果を発揮する。
アクティブサウンドコントロールに連動してメーターを反応させることで視覚を刺激。サウンドに協調して俊敏に反応するメーターがドライバーの心を高揚させる。
マニュアルシフトやステップ式ATには、加速や減速時に行うシフト操作に連動してエンジンの回転が落ちる瞬間がある。ホンダはS+シフトに、この感覚を演出する技術を盛り込んだ。高効率エンジンと、大出力モーター、そして高レスポンス発電モーターの統合が、このステップシフト感を支えている。
ホンダS+シフトはパドル操作による変速が可能で、ドライバーの操作にダイレクトに反応するようにチューニングされている。
ホンダS+シフトの「S」は、S600やS2000、グレードのタイプSにつながるスポーツスピリットを反映したもの。また、シンクロナイズやスペシャル、センセーションなど、シフトチェンジに新しい価値を「+」し、人とクルマを新たなに世界に「シフト」させていくという意味が込められている。