大幅改良を果たしたポルシェ911カレラS/カレラSカブリオレの日本における受注がスタート

ポルシェが改良型911カレラSおよび911カレラSカブリオレを発表し、日本における予約受注を開始。パワートレインにはターボを2基組み込む専用セッティングの3リットル水平対向6気筒エンジンを搭載。内外装や機能装備のアップグレードも実施

 ポルシェ ジャパンは2025年1月9日、改良型911(992.2)のカレラSおよびカレラSカブリオレを発表し、日本における予約受注を開始した。

▲ポルシェ911カレラS 価格:2203万円 全長4542×全幅1852×1303mm ホイールベース2450mm 車重(DIN)1540㎏ 最高速度308km/h  0→100km/h加速3.5秒(スポーツクロノパッケージ仕様車3.3秒)

▲ポルシェ911カレラS 価格:2203万円 全長4542×全幅1852×1303mm ホイールベース2450mm 車重(DIN)1540㎏ 最高速度308km/h  0→100km/h加速3.5秒(スポーツクロノパッケージ仕様車3.3秒)

 

車両価格は以下の通り。

911カレラS:2203万円

911カレラS カブリオレ:2457万円

▲ポルシェ911カレラSカブリオレ 価格:2457万円 全長4542×全幅1852×1302mm ホイールベース2450mm 車重(DIN)1625㎏ 最高速度308km/h  0→100km/h加速3.7秒(スポーツクロノパッケージ仕様車3.5秒)

▲ポルシェ911カレラSカブリオレ 価格:2457万円 全長4542×全幅1852×1302mm ホイールベース2450mm 車重(DIN)1625㎏ 最高速度308km/h  0→100km/h加速3.7秒(スポーツクロノパッケージ仕様車3.5秒)

 

 今回の変更は、パワートレインの性能向上を図るとともに、内外装デザインの一部変更や機能装備のアップデートなどを実施して、エキサイティングなカレラSの魅力度をより引き上げたことが特徴である。

 注目のパワートレインには、ターボを2基組み込む2981cc水平対向6気筒DOHCエンジンを搭載。インタークーラーをエンジン上部のリアリッドグリル直下に配置するなどチャージエア冷却を徹底的に最適化して排出ガスの低減を図るとともに、最高出力は従来比で30ps(22kW)アップの480ps(353kW)、最大トルクは従来と同数値の530Nmを発生する。トランスミッションには専用セッティングの8速PDKを組み合わせ、性能面ではクーペが0→100km/h加速3.5秒(スポーツクロノパッケージ仕様車3.3秒)、最高速度308km/hを、カブリオレが同3.7秒(3.5秒)、同308km/hを達成した。

▲ターボを2基組み込む2981cc水平対向6気筒DOHCエンジンを搭載。最高出力は従来比で30ps(22kW)アップの480ps(353kW)、最大トルクは従来と同数値の530Nmを発生

▲ターボを2基組み込む2981cc水平対向6気筒DOHCエンジンを搭載。最高出力は従来比で30ps(22kW)アップの480ps(353kW)、最大トルクは従来と同数値の530Nmを発生

▲トランスミッションには専用セッティングの8速PDKを組み合わせる

▲トランスミッションには専用セッティングの8速PDKを組み合わせる

 

 シャシー面については、カレラには設定がないポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)を採用したほか、レッド塗装ブレーキキャリパー+前φ408mm/後Φ380mmディスクの強化ブレーキを装備。オプションとして10mm低い車高とリアホイールステアリングを組み合わせたPASMスポーツサスペンションや、アクティブロールスタビライゼーションを提供するPDCC、高い制動性能を誇るポルシェ セラミックコンポジットブレーキ(PCCB)なども用意する。足もとには20/21インチCarrera Sホイールを標準で、20/21インチ Carrera Classic ホイールや20/21インチ RS Spyder ホイール(サテンダークシルバー塗装)、20/21インチ Carrera Exclusive Design ホイール、20/21インチ Carrera Exclusive Design ホイール(カーボンブレード付き)、ペイントホイールなどをオプションで設定した。

▲カレラには設定がないポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)を採用したほか、レッド塗装ブレーキキャリパー+前φ408mm/後Φ380mmディスクの強化ブレーキを装備

▲カレラには設定がないポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)を採用したほか、レッド塗装ブレーキキャリパー+前φ408mm/後Φ380mmディスクの強化ブレーキを装備

 

 エクステリアに関しては、エアロダイナミクスとパフォーマンスを向上させる目的で各部をリファインしたことが訴求点だ。フロントセクションでは新造形のバンパーやフロントエプロンなどを装着するとともに、4灯のグラフィックを備えたマトリックスLEDヘッドライトを標準装備。すべてのライト機能を統合することによりフロントドライビングライトを省略することができ、その分を冷却ベントの大型化に当てた。また、オプションとして3万2000以上の光点を備えたHDマトリックスLEDヘッドライトを用意する。一方でリアビューについては、新造形の円弧と“PORSCHE”ロゴを統合したライトストリップを採用し、リアエンドをより深く、より広く見せる。また、各サイド5枚のフィンを配するとともにリアウィンドウに接続させた新リアグリルや、造形を見直した新ディフュザーおよび円形のテールパイプを備えたスポーツエグゾーストシステムなどを組み込んで、よりスポーティで印象深い後ろ姿を創出した。

▲フロントセクションでは新造形のバンパーやフロントエプロンなどを装着するとともに、4灯のグラフィックを備えたマトリックスLEDヘッドライトを標準で装備する

▲フロントセクションでは新造形のバンパーやフロントエプロンなどを装着するとともに、4灯のグラフィックを備えたマトリックスLEDヘッドライトを標準で装備する

▲新造形の円弧と“PORSCHE”ロゴを統合したライトストリップや各サイド5枚のフィンを配するとともにリアウィンドウに接続させた新リアグリル、造形を見直した新ディフュザーおよび円形のテールパイプを備えたスポーツエグゾーストシステムなどを組み込んで、よりスポーティで印象深い後ろ姿を具現化

▲新造形の円弧と“PORSCHE”ロゴを統合したライトストリップや各サイド5枚のフィンを配するとともにリアウィンドウに接続させた新リアグリル、造形を見直した新ディフュザーおよび円形のテールパイプを備えたスポーツエグゾーストシステムなどを組み込んで、よりスポーティで印象深い後ろ姿を具現化

▲足もとには20/21インチCarrera Sホイール(写真)を標準で、20/21インチ Carrera Classic ホイールや20/21インチ RS Spyder ホイール(サテンダークシルバー塗装)などをオプションで設定

▲足もとには20/21インチCarrera Sホイール(写真)を標準で、20/21インチ Carrera Classic ホイールや20/21インチ RS Spyder ホイール(サテンダークシルバー塗装)などをオプションで設定

 

 内包するインテリアは、クーペが2シーターレイアウト(追加費用無しのオプションとしてリアシート)、カブリオレがリアシートシステムを組み込んだ2+2レイアウトで構成する。コクピットは911デザインのDNAと最新のテクノロジーを高度に融合。ドライバーを中心とした直感的で素早い操作に重点を置き、重要なコントロールエレメントはステアリングホイール上またはステアリングホイールの周囲に直接配置する。デジタル機能も強化し、多様な情報を見やすく表示する12.6インチの曲面ディスプレイや10.9インチの高解像度センターディスプレイを採用した。また、インテリアカラーおよびトリムにはブラックのレザーパッケージを標準で採用し、オプションでボルドーレッドやダークナイトブルー、ブラック/チョークベージュ、スレートグレー/クレヨン、ブラック/ボルドーレッド、ダークナイトブルー/クレヨンといったレザーインテリア、バサルトブラック、トリュフブラウン、ブラウン/クラシックコニャックといったクラブレザーインテリアなどを用意している。

▲コクピットは911デザインのDNAと最新のテクノロジーを高度に融合。デジタル機能も強化し、多様な情報を見やすく表示する12.6インチの曲面ディスプレイや10.9インチの高解像度センターディスプレイを採用する。インテリアカラーおよびトリムにはブラックのレザーパッケージを標準で採用。日本導入モデルのハンドル位置は右と左の選択可能

▲コクピットは911デザインのDNAと最新のテクノロジーを高度に融合。デジタル機能も強化し、多様な情報を見やすく表示する12.6インチの曲面ディスプレイや10.9インチの高解像度センターディスプレイを採用する。インテリアカラーおよびトリムにはブラックのレザーパッケージを標準で採用。日本導入モデルのハンドル位置は右と左の選択可能

▲2トーンクラブレザーインテリア(ブラック/クラシックコニャック)はオプションで設定

▲2トーンクラブレザーインテリア(ブラック/クラシックコニャック)はオプションで設定

 シートについては、レザー表皮のスポーツシート(4Way電動調節)を標準で、14Way電動調節スポーツシート、4Way電動調節スポーツシートプラス、18Way電動調節アダプティブスポーツシートプラス(メモリーパッケージ付)をオプションで設定。フロントシートのベンチレーションはオプションで選択可能である。

▲レザー表皮のスポーツシート(4Way電動調節)を標準で採用

▲レザー表皮のスポーツシート(4Way電動調節)を標準で採用

▲4Way電動調節スポーツシートプラスはオプションで選択可

▲4Way電動調節スポーツシートプラスはオプションで選択可

 

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