BYDが日本導入モデルの電気自動車の第4弾となる「シーライオン7」を東京オートサロン2025で披露。エレガントなクロスオーバーSUVスタイルに、最新の「8in1パワーシステムアッセンブリー」と、総電力量82.56kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリー、高効率ヒートポンプシステムを搭載。カーオブザイヤー各賞の受賞を記念した特別限定車「シール エディション ペールグリーン」も発表
中国のBYD(比亜迪)グループの日本法人であるBYD Autoジャパンは2025年1月10日、今春の発売を予定するクロスオーバーSUVスタイルの電気自動車「シーライオン7(SEALION 7)」を東京オートサロン2025の舞台で日本初公開。合わせて、カーオブザイヤー各賞の受賞を記念した特別限定車「シール エディション ペールグリーン(SEAL Edition Pale Green)」を発表した。
BYDの日本導入モデルの電気自動車として第4弾となる「シーライオン7」は、エレガントなクロスオーバーSUVスタイルに、数多くの先進機能と充実した装備を満載したことが特徴。車名のシーライオンは“アシカ(海獅)”を意味し、既存のドルフィン=イルカ(海豚)やシール=アザラシ(海豹)に続く海洋シリーズに位置している。
今回の出展車はAWDモデルで、パワートレインにはフロントに最高出力160kW/最大トルク310Nmを発生するかご形三相誘導モーター、リアに最高出力230kW/最大トルク380Nmを発生する永久磁石同期モーターおよびバッテリーマネジメントシステムなどを含む「8in1パワーシステムアッセンブリー」と、総電力量82.56kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリー、高効率ヒートポンプシステムを搭載。基本骨格には最新のe-Platform3.0を採用し、シャシーには前ダブルウィッシュボーン式/後マルチリンク式サスペンションとFSD (Frequency Selective Damping) ショックアブソーバーで構成するアドバンスドサスペンションシステムを組み込んでいる。
エクステリアはクーペとSUVを流麗かつエレガントに融合した新進のクロスオーバースタイルを採用。リアに大きな開口部を誇るハッチゲートを配し、荷室容量は後席使用時で520リットル、後席格納時で最大1789リットルを確保する。フロントフード下にも容量58リットルの荷室スペースを設置した。ボディサイズは全長4830×全幅1925×全高1620mm/ホイールベース2930mmに設定。足もとには新デザインの20インチアルミホイールと245/45R20タイヤを装着している。
内包するインテリアは、液晶メーターディスプレイおよびヘッドアップディスプレイや、電動回転式の15.6インチタッチスクリーンなどを配した先進のコクピットに、ビーガンレザーを多用した内装材、プレミアムキルティングナッパレザー表皮のシートなどを配備して、ラグジュアリーかつ快適性に富むキャビン空間を創出。出展車は右ハンドルで仕立てられていた。
なお、BYD Autoジャパンは車両価格などシーライオン7の詳細を1月24日に開催予定の「BYD事業方針発表会2025」でアナウンスすると予告している。
1月10日より販売を開始した特別限定車の「シール エディション ペールグリーン」に話を移そう。2025 RJCテクノロジー オブ ザ イヤーおよび2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカーの受賞を記念して設定された同車は、日本にはまだ導入してない特別色で、“地球の温度を1℃下げる”というBYDが掲げるビジョンを表現したという“ペールグリーン”をボディカラーに採用したことがトピック。インテリアのトリム類にも、グリーンのアレンジを施す。パワートレインは最高出力230kW/最大トルク360Nmを発生する永久磁石同期リアモーターと総電力量82.56kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載するRWDモデル、前述のユニットに最高出力160kW/最大トルク310Nmを発生するかご形三相誘導フロントモーターを加えたAWDモデルの選択が可能。車両価格および販売台数は、RWDモデルが495万円/限定20台、AWDモデルが572万円/限定10台に設定している。