【素晴らしき哉、イタリアン!】イタリア車は人生を彩る最高のパートナーだと思います。 by ガレーヂ伊太利屋 勝田 聡さん

ガレーヂ伊太利屋の代表取締役、勝田 聡氏はイタリア車を含め日本の輸入車ビジネスを知り尽くしたエキスパート。マセラティ・ビトルボが縁でガレーヂ伊太利屋に入社したという

ガレーヂ伊太利屋の代表取締役、勝田 聡氏はイタリア車を含め日本の輸入車ビジネスを知り尽くしたエキスパート。マセラティ・ビトルボが縁でガレーヂ伊太利屋に入社したという

オーナーは人著名人、マニアの方が多かったですね

 ガレーヂ伊太利屋は1976年にスタート。1982年にマセラティとランチアの輸入権を取得しました(1997年終了)。最盛期、マセラティは年間400台、ランチアは1000台以上を販売していました。ご購入されるお客様は「アンチ・ドイツ派」というか、マニアが多かったですね。マセラティはファッション関係の方に愛されました。高倉健さんと山本耀司さんも乗っていらしたと思います。俳優の三上博史さんは3台ほど乗り継がれたかな。マセラティは小説家の北方謙三さんが乗ってくれたおかげで知名度が上がりました。北方さんは、徳大寺有恒さんが紹介してくれたんです。

ショールーム

表彰

 当時のマセラティは、まだ信頼性が低かったのですが、魅力的だった。私自身もガレーヂ伊太利屋に入社したきっかけはマセラティです。19歳のときにビトルボを新車で購入。すっかり気に入ったんです。スーパーカー世代なので、子供のときはスーパーカーを追っかけていて、マセラティに強い憧れがありました。実はビトルボを購入するとき、ディーノ246GTと迷ったのですが、家族で乗ることもあり2シーターはNG。それでビトルボになりました。よく壊れたのですが、いいクルマでした。

 ランチアはデルタHFインテグラーレが中心でした。WRC(世界ラリー選手権)で6年連続チャンピオンを獲得したのですから実力は超一級。オーナーさんは本当に好きな人ばかりで、週末にテレビなどでデルタの活躍が紹介されると、翌日はショールームに10名以上が並んでいらっしゃる。皆、デルタを買いにきてくれているのです。特別な予約表を作成した思い出があります。

ファクトリー

 さまざまなクルマを扱ってきましたが、個人的にはマセラティ・シャマルが思い出深いですね。3.2ℓのV8ツインターボを搭載したモデルで、速いけれど、アクセルを深く踏み込むとまっすぐ走らないほどのじゃじゃ馬。ガンディーニ・デザインの面白いクルマでした。当時はあまり評価されなかったけれど、いまは注目されているようです。

【ガレーヂ伊太利屋】

外観

現在は多彩な新車販売の経験を活かして、アルファやマセラティなどのイタリア車はもちろん英国車やフランス車を含め個性的なセレクトのモダン&クラシックモデルを用意。リフト7基のサービス部門で各種メンテナンス、さらにパーツ部門が希少なアイテムも扱う。本社/東京都江東区有明1-5-14 ☎️03・5530・0080

【ガレーヂ伊太利屋 代表取締役 勝田 聡 氏 プロフィール】
かつた さとし/愛車、マセラティ・ビトルボが縁でガレーヂ伊太利屋に入社。イタリア車を含め日本の輸入車ビジネスを知り尽くしたエキスパート。マセラティ、ランチアはもちろん、フェラーリ、ランボルギーニ、デ・トマソなどさまざまなブランドに精通。多彩な人脈でも有名。その笑顔とファッションセンスが魅力的なダンディな粋人

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