【素晴らしき哉、イタリアン!】アルファロメオは職人芸が光る「宮大工」が作った名車です。by ミラノオートサービス 安藤俊一さん

ミラノオートサービス代表の安藤俊一氏は、自身アルファロメオの虜になり専門ショップを設立。本来の高いポテンシャルを引き出す術を熟知しているプロ中のプロ

ミラノオートサービス代表の安藤俊一氏は、自身アルファロメオの虜になり専門ショップを設立。本来の高いポテンシャルを引き出す術を熟知しているプロ中のプロ

「100年現役で走れるクルマ」を目指しています

 アルファロメオは知れば知るほど「すごい!」と感じさせるクルマです。中学時代からクルマが大好きで、ジュリエッタ・スプリントや1900クーペに憧れていました。実際にジュリエッタを手に入れ、さらにジュリアTIを増車。そのカタチとパフォーマンスに惚れ込みました。当時MGなど英国車にも乗っていたのですが、断然、オシャレ。走ってもまるでバイクのような痛快なフィーリングで、しかも圧倒的に速かった。TIはシングルキャブ仕様なのですが、本当に驚きました。

鈴鹿パドック

 私はもともと建築関係で、周囲には職人が居る環境で育ちました。アルファロメオを見ていると職人技なしには作れないと感じます。エンジンやトランスミッション、足回りなど、走りを構成する部分もそうですが、シートや天井の張りなど、すべてが丁寧に作られている。ボクは「宮大工が作ったクルマ」だと思っています。アルファロメオはよく壊れるといわれますが、実は非常にタフです。うちで整備しているクルマは、すべてが現役。元気に走っています。

盾

工場

 ミラノ・オートサービスは今年で50周年を迎えます。アルファロメオ専門店の先駆けです。105系をメインとしたのは、メンテナンスが容易で、しかもサーキットまで自走して行って、タイヤとキャブレターのジェットを交換するだけで存分に走りが楽しめる奥行きの持ち主だからです。モットーは「100年持つクルマ」。これは誇張ではなく本気です。ジュリエッタ・スプリントなどは車齢70年ほどですから、100年は射程に入ってきています。私たちは一般整備からレストア、サーキット仕様のマシン製作まで、さまざまなニーズにお応えしていますが、深く知れば知るほどいまだに作り手にリスペクトを覚えます。それもあって基本はオリジナルにこだわっています。レース仕様でもそれは変わりません。
 海外レース参戦や国内ラリーのサポートも増えています。本気のクルマ趣味に触れ、ますます頑張ろうと思います。

【ミラノオートサービス】

工場

アルファロメオ・ジュリアシリーズ(105系)をメインにメンテナンス/販売/レーシングカー製作/レースサポートなど幅広く展開。「100年持つクルマ」をモットーにアルファ本来の魅力を引き出す。JAF準公認のオーナーズクラブ「CLUB 1000MILE「も運営。神奈川県大和市下鶴間2779番地6 Tel:046・207・9521

【ミラノオートサービス 代表取締役 安藤俊一 氏 プロフィール】
あんどう しゅんいち/株式会社ミラノ商会 代表取締役。自身アルファロメオの虜になり専門ショップを設立。本来の高いポテンシャルを引き出す術を熟知しているプロ中のプロ。レースサポートで海外に遠征する機会も多く、日本でも幅広い年齢層が楽しむヒストリックイベントを根付かせたいと語る。創立50周年を迎え、2025年春に淡路島までのツーリングイベントを企画中

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