電気自動車に進化したルノー・トゥインゴの発展版プロトタイプがブリュッセルモーターショー2025で公開

ルノーがブリュッセルモーターショー2025において新世代コンパクトEV「トゥインゴ E-TECH エレクトリック」のアップデートしたプロトタイプを出展。AmpR Smallプラットフォームを基本骨格に、初代トゥインゴをオマージュしたエクステリアや先進的かつユニークなインテリアを採用。欧州での発売は2026年、車両価格はエントリープライスで2万ユーロ(約320万円)以下を予定

 仏ルノーは2025年1月10日(現地時間)に開幕したブリュッセルモーターショー2025において、新世代コンパクトEV「トゥインゴ E-TECH エレクトリック(Twingo E-TECH ELECTRIC)」のアップデートしたプロトタイプを発表した。

▲ルノーがブリュッセルモーターショー2025において新世代コンパクトEV「トゥインゴ E-TECH エレクトリック」のアップデートしたプロトタイプを披露。2026年に欧州市場で発売を開始する予定

▲ルノーがブリュッセルモーターショー2025において新世代コンパクトEV「トゥインゴ E-TECH エレクトリック」のアップデートしたプロトタイプを披露。2026年に欧州市場で発売を開始する予定

 

 トゥインゴ E-TECH エレクトリックは、2024年10月開催のパリモーターショー2024でそのスタイリングを初公開。今回のショーでは、より量産を意識したエクステリアに発展するとともに、先進的かつユニークなインテリアを披露した。

▲トゥインゴ E-TECH エレクトリックはパリモーターショー2024でそのスタイリングを初公開。今回のショーでは、より量産を意識したエクステリアに発展するとともに、先進的かつユニークなインテリアを披露する

▲トゥインゴ E-TECH エレクトリックはパリモーターショー2024でそのスタイリングを初公開。今回のショーでは、より量産を意識したエクステリアに発展するとともに、先進的かつユニークなインテリアを披露する

 

 エクステリアはタイヤを四隅に配したモノスペースのフォルムを基調に、半円形のヘッドランプやボンネット右上の3本ルーバー、半円形のリアコンビネーションランプ、そして往年のイメージカラーの1つであるヴェロネーズグリーンを彷彿とさせるボディ色など初代トゥインゴをオマージュしたデザインを採用したうえで、ボディタイプを3ドアハッチバックから5ドアハッチバックへと刷新。今回のプロトタイプでは、バンパー下部および前後バンパー四隅に配した黒いエクステンションのアレンジの変更や、大型化したドアミラー、幅をやや狭めたホイールアーチエクステンション、初代に近い半円形の形状となったアウトサイドドアハンドル、下部にもLEDを組み込んだリアコンビネーションランプなど、量産を意識した改良かなされている。

▲丸型のヘッドランプや半円形のリアコンビネーションランプなど初代トゥインゴをオマージュしたデザインを採用。ボディタイプは初代トゥインゴの3ドアハッチバックから5ドアハッチバックへと刷新する

▲半円形のヘッドランプやリアコンビネーションランプなど初代トゥインゴをオマージュしたデザインを採用。ボディタイプは初代トゥインゴの3ドアハッチバックから5ドアハッチバックへと刷新する

▲初代トゥインゴのシンボリックな装備だった後席頭上まで広がるキャンバストップに代えて、広大なガラスルーフを設定

▲初代トゥインゴのシンボリックな装備だった後席頭上まで広がるキャンバストップに代えて、広大なガラスルーフを設定

 

 初公開のインテリアに関しては、初代トゥインゴをイメージさせるフラットな形状のダッシュボードや円形ダイヤル調整の空調コントロール、ユニークでお洒落なシート表皮、スライディングおよびリクライニング機構を配したリアシートなどを最新のデザインで再現。また、内装材にはリサイクルファブリックを多用して、環境性能を高める。初代トゥインゴのシンボリックな装備だった後席頭上まで広がるキャンバストップに代えて、広大なガラスルーフを設定した点もトピックだ。一方、コクピットには専用表示の7インチのデジタルメーターパネルや10.1インチのセンターマルチメディアスクリーンパネル、ステアリングのポスト部に配したe-popシフターなどを採用して、先進性と機能性をアップ。さらに、スケートボード用ホイールをイメージしてデザインした後席シートバック調整ノブや、イエローで彩ったフラット形状の内側ドアノブおよび後席スライド調整ノブ、前席ヘッドレスト後方に配備した後席パッセンジャー用スマホ固定マグネットなど、新たな発想で創出したアイテムを随所に導入している。

▲コクピットには専用表示の7インチのデジタルメーターパネルや10.1インチのセンターマルチメディアスクリーンパネル、ステアリングのポスト部に配したe-popシフターなどを採用

▲コクピットには専用表示の7インチのデジタルメーターパネルや10.1インチのセンターマルチメディアスクリーンパネル、ステアリングのポスト部に配したe-popシフターなどを採用

▲初代トゥインゴを彷彿とさせるフラットなダッシュボードや円形ダイヤル調整の空調コントロール、ユニークでお洒落なシート表皮などを最新のデザインで再現

▲初代トゥインゴを彷彿とさせるフラットなダッシュボードや円形ダイヤル調整の空調コントロール、ユニークでお洒落なシート表皮などを最新のデザインで再現

▲リアシートにはスライディングおよびリクライニング機構を配備

▲リアシートにはスライディングおよびリクライニング機構を配備

▲後席シートバックには50:50分割可倒機構を内蔵。外観から想像するよりも広いラゲッジスペースを確保している点は初代トゥインゴと共通

▲後席シートバックには50:50分割可倒機構を内蔵。外観から想像するよりも広いラゲッジスペースを確保している点は初代トゥインゴと共通

▲前席ヘッドレスト後方に後席パッセンジャー用のスマホ固定マグネットを装備

▲前席ヘッドレスト後方に後席パッセンジャー用のスマホ固定マグネットを装備

▲スケートボード用ホイールをイメージしてデザインした後席シートバック調整ノブを採用

▲スケートボード用ホイールをイメージしてデザインした後席シートバック調整ノブを採用

▲イエローで彩ったフラット形状の内側ドアノブおよび後席スライド調整ノブ(写真)を配備

▲イエローで彩ったフラット形状の内側ドアノブおよび後席スライド調整ノブ(写真)を配備

 

 基本骨格については、先にデビューした5 E-TECH エレクトリックや4 E-TECH エレクトリックと同様、従来のCMF-B EVに改良を施したAmpR Smallプラットフォームを採用。パワートレインの詳細については現在のところ明言していないが、市街地走行をメインに据えて前輪駆動に限定し、部品点数を抑えてコスト削減を図ると予告している。

▲基本骨格には従来のCMF-B EVに改良を施したAmpR Smallプラットフォームを採用する

▲基本骨格には従来のCMF-B EVに改良を施したAmpR Smallプラットフォームを採用する

▲トゥインゴ E-TECH エレクトリックの車両価格はエントリープライスで2万ユーロ(約320万円)以下に設定する予定

▲トゥインゴ E-TECH エレクトリックの車両価格はエントリープライスで2万ユーロ(約320万円)以下に設定する予定

 

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