BYDがクロスオーバーSUVスタイルの電気自動車「シーライオン7」を本年4月に日本で発売すると予告

BYDが日本導入モデルの電気自動車の第4弾となる「シーライオン7」を本年4月に発売すると発表。車種展開はリアに最高出力230kWを発生する永久磁石同期モーターおよびバッテリーマネジメントシステムなどを含む「8in1パワーシステムアッセンブリー」を搭載する後輪駆動モデルと、前述のユニットに最高出力160kWを発生するフロントのかご形三相誘導モーターを配した四輪駆動のAWDモデルを設定。シーライオン7に続き、PHEV車両の日本導入もアナウンス

 中国のBYD(比亜迪)グループの日本法人であるBYD Autoジャパンは2025年1月24日に「BYD事業方針発表会2025」を開催し、このなかで東京オートサロン2025の舞台で日本初公開したクロスオーバーSUVスタイルの電気自動車「シーライオン7(SEALION 7)」を本年4月に発売するとアナウンスした。

▲BYDがクロスオーバーSUVスタイルの電気自動車「シーライオン7」を本年4月に日本で発売すると予告

▲BYDがクロスオーバーSUVスタイルの電気自動車「シーライオン7」を本年4月に日本で発売すると予告

 

 BYDの日本導入モデルの電気自動車として第4弾となる「シーライオン7」は、エレガントなクロスオーバーSUVスタイルに、数多くの先進機能と充実した装備を満載したことが特徴。車名のシーライオンは“アシカ(海獅)”を意味し、既存のドルフィン=イルカ(海豚)やシール=アザラシ(海豹)に続く海洋シリーズに位置している。

 日本市場おける車種展開は、リアに最高出力230kW(308ps)/最大トルク380Nmを発生する永久磁石同期モーターおよびバッテリーマネジメントシステムなどを含む「8in1パワーシステムアッセンブリー」を搭載する後輪駆動モデルのシーライオン7と、前述のユニットに最高出力160kW(215ps)/最大トルク310Nmを発生するフロントのかご形三相誘導モーターを配した四輪駆動モデルのシーライオン7 AWDを設定。2車種ともに総電力量82.5kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリー、高効率ヒートポンプシステムを搭載し、基本骨格には最新のe-Platform3.0を採用する。一充電走行距離はWLTCモードで後輪駆動モデルが590km、四輪駆動モデルが540kmを実現。また、0→100km/h加速は後輪駆動モデルが6.7秒、四輪駆動モデルが4.5秒を成し遂げた。

▲車種展開はリアに最高出力230kW(308ps)/最大トルク380Nmを発生する永久磁石同期モーターおよびバッテリーマネジメントシステムなどを含む「8in1パワーシステムアッセンブリー」(写真)を搭載する後輪駆動モデルのシーライオン7と、前述のユニットに最高出力160kW(215ps)/最大トルク310Nmを発生するフロントのかご形三相誘導モーターを配した四輪駆動モデルのシーライオン7 AWDを設定

▲車種展開はリアに最高出力230kW(308ps)/最大トルク380Nmを発生する永久磁石同期モーターおよびバッテリーマネジメントシステムなどを含む「8in1パワーシステムアッセンブリー」(写真)を搭載する後輪駆動モデルのシーライオン7と、前述のユニットに最高出力160kW(215ps)/最大トルク310Nmを発生するフロントのかご形三相誘導モーターを配した四輪駆動モデルのシーライオン7 AWDを設定

 

 シャシーについては、前ダブルウィッシュボーン式/後マルチリンク式サスペンションとFSD (Frequency Selective Damping) ショックアブソーバーで構成するアドバンスドサスペンションシステムを採用して、優れた乗り心地とハンドリングを実現。シューズは後輪駆動モデルに19インチバイカラーアルミホイール+前235/50/後255/45R19タイヤを、四輪駆動モデルに20インチバイカラーアルミホイール+245/45R20タイヤを装着する。また、回生ブレーキシステムを組み込む制動機構は前後ともにベンチレーテッドディスクブレーキで構成し、フロントにはドリルドディスクを配備した。

▲シャシーには前ダブルウィッシュボーン式/後マルチリンク式サスペンションとFSDショックアブソーバーで構成するアドバンスドサスペンションシステムを組み込む

▲シャシーには前ダブルウィッシュボーン式/後マルチリンク式サスペンションとFSDショックアブソーバーで構成するアドバンスドサスペンションシステムを組み込む

 

 エクステリアはクーペとSUVを流麗かつエレガントに融合した新進のクロスオーバースタイルを採用。リアに大きな開口部を誇るハッチゲートを配し、荷室容量は後席使用時で500リットル、後席格納時で最大1789リットルを確保する。フロントフード下にも容量58リットルの荷室スペースを設置した。ボディサイズは全長4830×全幅1925×全高1620mm/ホイールベース2930mmに設定。車重は後輪駆動モデルが2230kg、四輪駆動モデルが2340kgに仕立てている。

▲クーペとSUVを流麗かつエレガントに融合したクロスオーバースタイルを採用。ボディサイズは全長4830×全幅1925×全高1620mm/ホイールベース2930mmに設定。写真は東京オートサロン2025に出展されたシーライオン7 AWD

▲クーペとSUVを流麗かつエレガントに融合したクロスオーバースタイルを採用。ボディサイズは全長4830×全幅1925×全高1620mm/ホイールベース2930mmに設定。写真は東京オートサロン2025に出展されたシーライオン7 AWD

 

 内装に関しては、ロングホイールベースを活かした5名乗りの広いキャビン空間を創出したうえで、10.25インチフルTFT LCDメーターディスプレイおよびヘッドアップディスプレイや、電動回転式の15.6インチタッチスクリーンなどを配した先進のコクピットに、ヴィーガンレザーを多用した内装材、プレミアムキルティングナッパレザー表皮のシートなどを配備して、ラグジュアリーかつ快適性に富むインテリアを具現化する。ハンドル位置は右のみを用意する見込みだ。

▲10.25インチフルTFT LCDメーターディスプレイおよびヘッドアップディスプレイや、電動回転式の15.6インチタッチスクリーンなどを配した先進のコクピットを採用。日本導入モデルのハンドル位置は右となる予定

▲10.25インチフルTFT LCDメーターディスプレイおよびヘッドアップディスプレイや、電動回転式の15.6インチタッチスクリーンなどを配した先進のコクピットを採用。日本導入モデルのハンドル位置は右となる予定

▲ヴィーガンレザーを多用した内装材やプレミアムキルティングナッパレザー表皮のシートを装備

▲ヴィーガンレザーを多用した内装材やプレミアムキルティングナッパレザー表皮のシートを装備

▲リアの荷室容量は後席使用時で500リットル、後席格納時で最大1789リットルを確保

▲リアの荷室容量は後席使用時で500リットル、後席格納時で最大1789リットルを確保

 

 なお、BYD Autoジャパンは「BYD事業方針発表会2025」の場で、シーライオン7に続いて、PHEV車両を日本に導入することもアナウンス。そして、中期的にBEVとPHEVによる7~8モデル体制を日本で確立していくと予告する。BYDのPHEVに採用する「DM-i(デュアルモード・インテリジェント)」は、PHEV用に開発された独自の高性能技術で、高効率のPHEV専用エンジンとモーター、ハイブリッド専用の変速機、最新のバッテリーマネジメントシステムなどが連携し、優れたパワーと燃費性能を両立しているという。PHEV車の日本導入の詳細については、別途発表する予定である。

▲BYDは今後PHEV車両を日本に導入することも予告

▲BYDは今後PHEV車両を日本に導入することも予告

 

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