上質さ、走りの楽しさ、安全性が進化したレクサスのラグジュアリーSUVが待望のデビュー!

レクサスのラグジュアリーSUVの「RX」がマイナーチェンジ。"LEXUS"ならではの価値を提供し続けるべく、すべての面で進化を図る

 トヨタ自動車が展開する高級車ブランドのレクサスは829日、ラグジュアリーSUVに位置するレクサスRXのマイナーチェンジを実施し、同日より発売した。

▲レクサス・RX450h・バージョンLAWD) 価格:7422545円 全長4890×全幅1895×全1710mm ホイールベース2790mm 車重2140kg 乗車定員5名 フロントのスピンドルグリルにはL字モチーフのブロックメッシュパターンを採用してレクサスSUV独自の記号性を持たせるとともに、メッシュグリルに抑揚をつけ、中心部に向けて押し出しのある立体造形とすることでバンパーサイドとの一体感を表現した

車種展開は以下の通り。

RX300:2WD503万6727円/AWD530万1818円
RX300・バージョンL:2WD603万8182円/AWD630万3273円
RX300・Fスポーツ:2WD591万545円/AWD617万5637円
RX450h:2WD615万6000円/AWD642万1091円
RX450h・バージョンL:2WD715万7455円/AWD742万2545円
RX450h・Fスポーツ:2WD733万4182円/AWD758万9455円
RX450hL:AWD781万5273円

 今回のレクサスRXの仕様変更は、今後も先駆者としてラグジュアリーSUV市場をけん引し、レクサスならではの価値を提供し続けるべく、大幅な進化を目指したことが特徴である。

▲ナビゲーションのタッチディスプレイ化やUSBソケットの増設、スマートフォン収納箇所の追加、タッチパッド式のリモートタッチの採用など、より高い利便性を実現する。写真はRX450h・バージョンL

▲写真はRX450h・バージョンL。インテリアカラーにはノーブルブラウン(写真)、ブラック、アイボリー、オーカーを設定する

 まずエクステリアについては、よりエレガントでダイナミックなデザインを具現化する。サイドビューはフロントバンパーからドアサイドまでのキャラクターラインに連続性を持たせることで、勢いのあるルックスを創出。同時に、サイドのドア下のロッカー形状からフロントグリル下端までがひと繋がりに抜けていくような造形のバンパー下端部でグリルを支えるような印象を付与し、力強さと安定感を表現した。一方、リアセクションはバンパーサイドからバンパーの下側に繋がるラインと、リアピラー下端のウィンドウグラフィックを合わせて車両後方へ抜ける造形とすることで、エレガントさをアップ。さらに、バンパー下端のマフラーやアンダーガードなどの部品を水平基調の意匠としてワイド感を強調する。そして、フロントのスピンドルグリルにはL字モチーフのブロックメッシュパターンを採用してレクサスSUV独自の記号性を持たせるとともに、メッシュグリルに抑揚をつけ、中心部に向けて押し出しのある立体造形とすることで、バンパーサイドとの一体感を表現。また、グリルのフレームをバンパーサイドからの流れに呼応するようアレンジし、サイドから見ても一体感のあるデザインとした。加えて、ヘッドランプ自体はユニットの形状を従来型より小型化することでシャープな印象を持たせたほか、リアコンビネーションランプの上部にL字を4つ重ねたモチーフを配置し、下部はそのモチーフを反転させた造形とすることで、レクサスSUVとしてのアイデンティティをいっそう際立たせた。

▲レクサス・RX300Fスポーツ(AWD) 価格:6SAT6175637円 全長4890×全幅1895×全高1710mm ホイールベース2790mm 車重1980kg 乗車定員5名 FスポーツにはFメッシュパターンのスピンドルグリルとサイドグリルを採用したほか、スピンドルグリルと前後バンパー下部に漆黒メッキをあしらい、加えてダークプレミアムブラック塗装の専用アルミホイールを装着することで下部をダークトーンにコーディネートした

 インテリアに関しては、従来型で好評だった質感の高さはそのままに、ナビゲーションのタッチディスプレイ化やUSBソケットの増設、スマートフォン収納箇所の追加、タッチパッド式のリモートタッチの採用など、より高い利便性を実現する。また、3列シート車のサードシートを改良して2種類のシートポジションを設定。足もとの空間を広げたポジションと、ラゲッジスペースを重視したポジションを使用パターンに合わせて選択できるようにした。さらに、3列シート車のセカンドシートにキャプテンシート(左右独立セパレートシート)を追加設定することで、ゆったりとした快適な室内空間を提供する。積載性の向上も訴求点で、バックドアにはハンズフリーパワーバックドアを採用。キー携帯時にリアバンパーの下に足を出し入れすることでバックドアが自動開閉し、さらに予約ロックの設定や挟み込み防止機能などを組み込んで、使いやすさと安全性を両立させた。

RX450hL.jpg▲レクサス・RX450hL 価格:7815273円 全長5000×全幅1895×全高1725mm ホイールベース2790mm 車重22302240kg 乗車定員6/7名 バンパーサイドからバンパーの下側に繋がるラインと、リアピラー下端のウィンドウグラフィックを合わせて車両後方へ抜ける造形とすることでエレガントさをアップさせた

 ボディについては、スポット溶接の打点を増やすとともに構造用接着剤の接着長を拡大することで、剛性を着実にアップ。一方、サスペンションまわりではハブベアリングの剛性を高めて車両の応答性を向上させるとともに、スタビライザーバーの剛性を上げることでアンダーステアの軽減とロールの低減を図った。また、コーナリング中にアクセルを踏み込んだ際に発生しやすいアンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシスト(ACA)の採用やEPSのチューニング変更により、リニアなステアリングフィールと高い操縦安定性を実現する。さらに、ショックアブソーバーにフリクション・コントロール・デバイスを追加し、路面からの微小な入力による高周波振動を低減した。ほかにも、シームレスな連続可変制御を可能にしたNAVIAI-AVSの採用により、ショックアブソーバーの減衰力を車両状態の変化に応じて最適に電子制御し、しなやかな乗り心地とフラットで安心感のある走りを両立させた。

RX450hL1.jpg3列シート車のサードシートを改良して2種類のシートポジションを設定。足もとの空間を広げたポジションと、ラゲッジスペースを重視したポジションを使用パターンに合わせて選択できるようにした。さらに、3列シート車のセカンドシートにキャプテンシート(左右独立セパレートシート)をオプション設定する

 スポーティ志向の"Fスポーツ"については、専用チューニングの足回りを組み込む。しなりや微振動を速やかに吸収するパフォーマンスダンパーをフロントとリアに装着したことで、ハンドリングの特性をいっそうシャープにするとともに、乗り心地と静粛性の向上を実現。さらに、瞬時にロールを抑制する電動アクティブスタビライザーを採用することで、よりフラットな車両姿勢を具現化した。また、Fスポーツならではのデザイン要素を加えたことも特徴で、Fメッシュパターンのスピンドルグリルとサイドグリルを採用したほか、スピンドルグリルと前後バンパー下部に漆黒メッキをあしらい、同時にダークプレミアムブラック塗装の専用アルミホイールを装着することで、下部をダークトーンにコーディネート。さらに、専用のスポーツシートやアルミ製スポーツペダルを装着するなど、スポーティさや精悍さをいっそう強調する内外装に仕立てた。

 パワートレインは、RX3008AR-FTS1998cc直列4気筒DOHC直噴インタークーラー付ターボエンジン(238ps350Nm)+6 Super ECT(スーパーインテリジェント6AT)を搭載。また、RX450h2WDには2GR-FXS3456ccV6気筒DOHC直噴エンジン(262ps335Nm)+6JM型フロントモーター(123kW335Nm)を、RX450hおよびRX450hLAWDE-Four)には2GR-FXS3456ccV6気筒DOHC直噴エンジン(262ps335Nm)+6JM型フロントモーター(123kW335Nm)+2FM型リアモーター(50kW139Nm)を採用した。

RXブレードスキャンアダプティブハイビームシステム(AHS).jpg▲世界初のブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム(AHS)を新搭載。この新システムは光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射し、ブレードミラーに反射した光がレンズを介して高速移動しながら前方を照らす仕組みだ

 先進技術による安全性および機能性の徹底追求も、マイナーチェンジモデルのアピールポイントだ。まず安全性では、世界初のブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム(AHS)を新搭載したことがトピック。この新システムは、光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射し、ブレードミラーに反射した光がレンズを介して高速移動しながら前方を照らす仕組みだ。残像効果で光は動いているように見えないが、ブレードミラーの回転に同期させてLEDの光を適切なタイミングで点灯・消灯することで、配光を細かく制御。これにより従来のAHSに比べて細かい遮光が可能となってハイビームの照射範囲が広げられ、対向車および先行車を眩惑せずに素早く歩行者や標識を認識できるようになった。

RX12.3インチタッチワイドディスプレイ.jpg▲マルチメディアシステムへのタッチディスプレイの新採用に加え、SmartDeviceLinkApple CarPlayAndroid Autoに対応。iPhoneAndroidスマートフォンを12.3インチタッチワイドディスプレイに連携することで、画面操作や音声操作が可能になるなど利便性を大きく向上させた

 一方、機能性の面ではマルチメディアシステムへのタッチディスプレイの新採用に加え、SmartDeviceLinkApple CarPlayAndroid Autoに対応。iPhoneAndroidスマートフォンを12.3インチタッチワイドディスプレイに連携することで、画面操作や音声操作が可能になるなど利便性を大きく向上させた。

 また、予防安全パッケージ「Lexus Safety System+」の機能もいっそう進化。単眼カメラ+ミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な 「プリクラッシュセーフティ」、自動車専用道路等において設定した車速内で前走車との距離を一定になるよう加減速制御する「レーダークルーズコントロール」および同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する高度運転支援機能「レーントレーシングアシスト(LTA)」、単眼カメラで主要な道路標識を読み取ってメーターとヘッドアップディスプレイ内に表示する「ロードサインアシスト(RSA)」といった先進技術を搭載している。

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