モーガンが車名に「スーパースポーツ」を冠した新型6気筒フラッグシップモデルを、本年3月11日に披露すると発表。従来のプラットフォームの進化版となるCXVプラットフォームに、専用チューニングのBMW製6気筒ターボエンジンを搭載
英国モーガンモーター・カンパニーは2025年2月25日(現地時間)、新型フラッグシップモデルの「スーパースポーツ(SUPERSPORT)」を現地時間3月11日10時50分(日本時間19時50分)より、英国ピッカースレイロードに居を構える同社の象徴的な赤レンガ造りの工場で開催するライブイベントにて初公開すると発表した。
従来のモーガンのフラッグシップモデルは、2019年3月開催のジュネーブ・ショーでワールドプレミアを飾ったプラスシックス(PLUS SIX)が担っていた。新世代CXジェネレーション接着アルミプラットフォームを採用する最初のモーガン車であったプラスシックスは、パワーユニットにBMW製“B58”系ユニットの2998cc直列 6気筒DOHCツインパワーターボエンジンを専用チューニング(最高出力340ps/最大トルク500Nm)で搭載。5年あまりの間に欧州やアジア地域で約1000台が販売され、2024年11月には最終モデルとなる世界限定30台の特別仕様車「プラスシックス ピナクル(PLUS SIX PINNACLE)」を発売して、シリーズの終焉を迎えていた。
▲スーパースポーツは従来のプラットフォームの進化版となるCXVプラットフォームを採用。パワーユニットには専用チューニングのBMW製6気筒ターボエンジンを搭載する。写真はカモフラージュしたプロトタイプのロードテスト風景
そして、本年1月にはプラスシックスの実質的な後継を担う新型フラッグシップモデルのロードテスト画像を公開。この際、車名は公表されなかったが、今回は「スーパースポーツ」を名乗ることがアナウンスされた。スーパースポーツは、従来のプラットフォームの進化版となるCXVプラットフォームを採用。より軽量で剛性に優れたCXVプラットフォームは、さまざまな新しい技術的要素とエンジニアリングの強化を随所に盛り込み、ダイナミックなパフォーマンスとドライビングの楽しさの向上を具現化しているという。また、パワーユニットには専用チューニングのBMW製6気筒ターボエンジンを搭載すると予告。そして、エクステリアは現代的な美学を表現しつつもモーガンであることがひと目でわかると同時に、よりコンテンポラリーな美しさとエアロダイナミクスを創出しているそうだ。
なお、発表イベントは自動車番組『トップ・ギア』の元共同司会者で、モーガン車のオーナーでもあるリチャード・ハモンド(Richard Hammond)氏がホストを務め、その模様をモーガンのウェブサイト、YouTubeチャンネル、ソーシャルメディア・プラットフォームを通じて世界中の視聴者にライブストリーミング。合わせて、オランダのローマン博物館で開催する同時イベントでもスーパースポーツを紹介する予定である。