より高性能なSUVを求めるドライバーへ。ポルシェのマカンに強力なターボモデルを設定

ポルシェのミドルサイズSUVのマカンが440psを発生する2.9リッターツインターボエンジンを搭載して登場

 独ポルジェAGは8月29日(現地時間)、ミドルサイズSUVのマカンの高性能バージョンとなる新型マカン・ターボ(Macan Turbo)を発表した。

Porsche Macan Turbo1.jpg▲ポルシェ・マカン・ターボ 全長4684×全幅1926×全高1624mm ホイールベース2807mm トレッド前1645×後1655mm 車重1945kg パワーユニットには2894ccV6気筒ツインターボガソリンエンジン(440ps550Nm)7PDKデュアルクラッチトランスミッションを搭載。駆動機構にはポルシェトラクションマネージメント(PTM)4WDを採用する

 新型マカン・ターボのパワーユニットは、2つのターボチャージャーをシリンダーのV型の内側に配するセンターターボレイアウトとし、かつエグゾーストマニホールドをシリンダーヘッドに統合した、2894cc・V型6気筒ツインターボのガソリンエンジンを採用する。最高出力は440ps/5700~6600rpm、最大トルクは550N・m/1800~5600rpmを発生。排気量は先代の3604ccより20%ほど縮小しながら、出力は10%向上した。また、燃焼室とターボチャージャー間の短い排気経路によって、俊敏なレスポンスとパワーアップを実現する。組み合わせるトランスミッションは専用セッティングの7速PDKで、駆動機構にはポルシェトラクションマネージメント(PTM)4WDを採用。性能面では、最高速度が先代比+4km/hの270km/hを達成。0→100km/h加速は4.5秒で、オプションのスポーツクロノパッケージを組み込んだ場合は先代比-0.3秒の4.3秒を記録する。さらに、燃料消費量は9.8リッター/100km(NEDC)、CO2排出量は224g/kmを成し遂げた。

Porsche Macan Turbo2.jpg▲リアビューは専用タイプのダブルウイングデザインの固定ルーフスポイラーやシルバーカラーツインテールパイプが印象的。最高速度は先代比+4km/h270km/hと公表される

 エンジンの高出力化に合わせて、サスペンションも強化される。また、制動機構にはポルシェサーフェスコーテッドブレーキ(PSCB)を標準装備。ディスクにタングステンカーバイドコーティングを施すことで、従来の鋳鉄製ブレーキと比べてレスポンスが速く、かつ摩耗が少なく、ブレーキダストは最大90%低減される。ブレーキキャリパーをホワイト塗装で仕立てたことも特徴だ。さらに、最適化したローリングピストンと新しいショックアブソーバーの油圧システムを備えたオプションの車高調節式エアサスペンションやポルシェトルクベクトリングプラス(PTVプラス)、ポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)を組み込むことで、新型カイエン・ターボのダイナミクスをさらに高めることを可能とした。

Porsche Macan Turbo3.jpg20インチの専用アルミホイールやスポーツデザインサイドスカート、外装カラー同色仕上げのスポーツデザインエクステリアミラーを採用。制動機構にはポルシェサーフェスコーテッドブレーキ(PSCB)を装備し、ブレーキキャリパーはホワイト塗装で仕上げた

 エクステリアについては、マカン・シリーズのトップモデルとしてのステータスと走りの高性能ぶりをより際立たせたことが訴求点だ。フロント部は、3つの大型エアインテークとハイレベルフロントライトを備えた専用エプロン、ポルシェダイナミックライトシステム(PDLS)を組み込んだLEDヘッドライトなどによって、存在感のあるフェイスを創出。サイドビューは、20インチの専用アルミホイールやスポーツデザインサイドスカート、外装カラー同色仕上げのスポーツデザインエクステリアミラーなどによって、精悍さと上質感を強調する。さらにリアセクションでは、専用タイプのダブルウイングデザインの固定ルーフスポイラーやシルバーカラーツインテールパイプのスポーツエグゾーストシステムなどを組み込んで、独自のスポーティさと力強さを具現化した。

 インテリアに関しては、とくに高品質のアイテムを備えたことがアピールポイントとなる。トリムにはスムースレザー仕上げのレザータイプを、前席には18way電動調整機能とコンポートメモリパッケージを内蔵したアダプティブスポーツシートを標準装備。また、アルカンターラルーフライニングとブラッシュアルミニウムインテリアパッケージを組み合わせてキャビン空間全体のクオリティアップも図る。オプションとして、911由来のヒーター付GTスポーツステアリングホイールや室内の空気質を改善するイオナイザーも用意した。

Porsche Macan Turbo4.jpg▲スムースレザー仕上げのレザートリムや18way電動調整機能とコンポートメモリパッケージを内蔵したアダプティブスポーツシートを採用。完全にネットワーク化された10.9インチフルHDタッチスクリーン搭載ポルシェコミュニケーションマネージメント(PCM)も標準で装備する

 先進機能も豊富に設定する。完全にネットワーク化された10.9インチフルHDタッチスクリーン搭載ポルシェコミュニケーションマネージメント(PCM)は、14個のスピーカーと665Wの出力を備えたBOSEサラウンドサウンドシステムに接続。リアルタイム交通情報やスマートなボイスコントロールによるオンラインナビゲーションもここに含まれる。さらに、標準装備のPorsche ConnectにはLTEテレフォンモジュールや外部SIMカード用スロット、Wi-Fiホットスポット、多数のPorsche Connectサービスを付属した。ほかにも、アダプティブクルーズコントロールを含む新しいトラフィックジャムアシストをオプションで用意している。

 新型マカン・ターボの日本での発売日や車両価格は現在のところ未発表だが、ポルシェ ジャパンの公式HPで価格未定のままイメージ画像などが掲載されていることから、それほど遠くない時期に正式発表となるだろう。

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