よりエレガントで洗練されたデザインに進化したロールス・ロイス「ゴースト・シリーズⅡ」が日本上陸

ロールス・ロイスがフラッグシップサルーンのゴーストのマイナーチェンジモデル「ゴースト・シリーズⅡ」を日本で発売。車種展開は標準モデルのほか、より大胆な力強さを表現する「ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズⅡ」と、ロングホイールベース仕様の「ゴースト・エクステンデッド・シリーズⅡ」をラインアップ。車両価格は3875万4000円~に設定

 ロールス・ロイス・モーター・カーズは2025年2月26日、ラグジュアリーサルーンのゴーストのマイナーチェンジモデル「ゴースト・シリーズⅡ(Ghost SeriesⅡ)」を日本で展開すると発表した。車種構成は標準モデルのほか、より大胆な力強さを表現する「ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズⅡ(Black Badge Ghost SeriesⅡ)」と、ロングホイールベース仕様の「ゴースト・エクステンデッド・シリーズⅡ(Ghost Extended SeriesⅡ)」をラインアップ。車両価格は3875万4000円~に設定する。

▲ラグジュアリーサルーンのゴーストのマイナーチェンジモデル「ゴースト・シリーズⅡ」が日本上陸。車両価格は3875万4000円~に設定する

▲ラグジュアリーサルーンのゴーストのマイナーチェンジモデル「ゴースト・シリーズⅡ」が日本上陸。車両価格は3875万4000円~に設定する

 2024年10月に本国デビューを果たしたゴースト・シリーズⅡは、熟成を図った6.75リットルV12ツインターボエンジン(571ps/850Nm)+電子制御8速ATのパワートレインを搭載したうえで、よりエレガントなエクステリアやインテリアの仕上げ、機能装備の拡充およびアップグレードなどを実施して、ドライバー志向の高級サルーンとしての魅力度をより高めたことが特徴である。

▲よりエレガントなエクステリアやインテリアの仕上げ、機能装備の拡充およびアップグレードなどを実施して、ドライバー志向の高級サルーンとしての訴求力を向上させる

▲よりエレガントなエクステリアやインテリアの仕上げ、機能装備の拡充およびアップグレードなどを実施して、ドライバー志向の高級サルーンとしての訴求力を向上させる

▲パワートレインには熟成を図った6.75リットルV12ツインターボエンジン(571ps/850Nm)+電子制御8速ATを搭載

▲パワートレインには熟成を図った6.75リットルV12ツインターボエンジン(571ps/850Nm)+電子制御8速ATを搭載

 エクステリアについては、従来のゴーストの基本デザインを踏襲しつつ、よりインパクトのある造形に進化させたことが訴求点だ。フロント部はロールス・ロイスのデザインアイコンであるイルミネーテッド・パンテオングリルが際立つ、クリーンで現代的なマスクに刷新。従来以上にロールス・ロイスの純粋でモノリシックなデザインアプローチで仕立てる。また、新造形のヘッドライトとデイタイムランニングライトのグラフィックはグリル下部からフロントウイングのエッジへと流れ、ゆったりとした車幅を強調。さらに、ボンネット前端には格納機構を配したスピリット・オブ・エクスタシーを装備した。一方でリアビューは、同ブランド初の電気自動車であるスペクター(Spectre)からインスピレーションを得た、表情豊かな2つの縦型ランプと“RR”モノグラム入りクロームエレメントを組み込むコンビネーションライトを採用。サイドラインとも調和させ、スタイリッシュかつ印象的なルックスを創出する。そして足もとには、新デザインの9スポーク22インチアロイホイールを装着。仕様は全面ポリッシュ仕上げ、または部分ポリッシュ仕上げから選択可能である。

▲ロールス・ロイスのデザインアイコンであるイルミネーテッド・パンテオングリルが際立つ、クリーンで現代的なフロントマスクに刷新。新造形のヘッドライトとデイタイムランニングライトのグラフィックはグリル下部からフロントウイングのエッジへと流れ、ゆったりとした車幅を強調する

▲ロールス・ロイスのデザインアイコンであるイルミネーテッド・パンテオングリルが際立つ、クリーンで現代的なフロントマスクに刷新。新造形のヘッドライトとデイタイムランニングライトのグラフィックはグリル下部からフロントウイングのエッジへと流れ、ゆったりとした車幅を強調する

▲表情豊かな2つの縦型ランプと“RR”モノグラム入りクロームエレメントを組み込むリアコンビネーションライトを配備

▲表情豊かな2つの縦型ランプと“RR”モノグラム入りクロームエレメントを組み込むリアコンビネーションライトを配備

▲新デザインの9スポーク22インチアロイホイールを装着。仕様は全面ポリッシュ仕上げ、または部分ポリッシュ仕上げから選択可能

▲新デザインの9スポーク22インチアロイホイールを装着。仕様は全面ポリッシュ仕上げ、または部分ポリッシュ仕上げから選択可能

 内包するインテリアは、新しいピラー・トゥ・ピラーのガラスパネルに収められたセントラルインフォメーションディスプレイを配備したことがトピック。高機能のSPIRIT(スピリット)オペレーティングシステムを組み込み、これによりビスポークによるパーソナライゼーションの範囲はハードウェアからソフトウェアへと拡張し、デジタルのインスツルメントダイアルのカラーをインテリアやエクステリアに合わせてカスタマイズすることが可能となる。また、SPIRITはオーナー専用のプライベートメンバーズアプリケーションであるWhispers(ウィスパーズ)も統合。クルマに直接目的地を送信したり、車両の位置確認や施錠をリモートで管理したりすることができる。さらに、助手席側には所有欲を掻き立てるスピリット・オブ・エクスタシーのクロックキャビネットを装備。先進的な職人技によるイルミネーテッドフェイシアも採用している。

▲インテリアには新しいピラー・トゥ・ピラーのガラスパネルに収められたセントラルインフォメーションディスプレイを配備。高機能のSPIRITオペレーティングシステムを組み込み、これによりビスポークによるパーソナライゼーションの範囲がハードウェアからソフトウェアへと拡張する

▲インテリアには新しいピラー・トゥ・ピラーのガラスパネルに収められたセントラルインフォメーションディスプレイを配備。高機能のSPIRITオペレーティングシステムを組み込み、これによりビスポークによるパーソナライゼーションの範囲がハードウェアからソフトウェアへと拡張する

▲助手席側にはスピリット・オブ・エクスタシーのクロックキャビネットを装備。先進的な職人技によるイルミネーテッドフェイシアも採用する

▲助手席側にはスピリット・オブ・エクスタシーのクロックキャビネットを装備。先進的な職人技によるイルミネーテッドフェイシアも採用する

 エンターテインメントおよびコネクティビティも大幅にアップグレードする。後部座席のリアスクリーンには、最大2台のストリーミングデバイスを接続し、それぞれのスクリーンで独立してエンターテインメントを選択することが可能。また、このインターフェースではマッサージや冷暖房などのシート機能も管理することができる。さらに、あらゆるタイプのBluetoothヘッドフォンを後部座席のインフォテインメントシステムとペアリングすることができるほか、センターコンソールにはUSB-C充電ポートを配し、加えてアップグレードしたWi-Fiホットスポットを利用可能とした。

 装飾を施した18スピーカーのオーディオシステムは、ゴースト・シリーズⅡでさらに進化。アップグレードした1400Wアンプを搭載し、合わせて車両のアルミニウム製シルセクション内の空洞を低周波スピーカーの共鳴室として活用することで、実質的に車両下部を横置きの大型フロアスタンディングスピーカーへと変身させる。また、スターライトヘッドライナーをビスポークオーディオシステムと併せて選択すると、星空を作り出す光ファイバーケーブルが特殊な音響膜で圧縮されてケーブルの残響を抑え、よりクリアなサウンドをキャビン内に伝えることができる。キャビン内の2つのアクティブマイクが常に周波数のバランスをモニタリングし、アンプを自動調整して音響を最適化する機能も組み込んだ。

▲後部座席のリアスクリーンには最大2台のストリーミングデバイスを接続し、それぞれのスクリーンで独立してエンターテインメントを選択することが可能。マッサージや冷暖房などのシート機能も管理することができる

▲後部座席のリアスクリーンには最大2台のストリーミングデバイスを接続し、それぞれのスクリーンで独立してエンターテインメントを選択することが可能。マッサージや冷暖房などのシート機能も管理することができる

 シートのテキスタイルに竹から作られた新しいレーヨン生地「デュアリティツイル(Duality Twill)」も設定した点も見逃せない。ヘンリー・ロイス卿がかつて冬季を過ごしたヴィラ・ミモザに隣接するコートダジュールの地中海の庭園(Le Jardin des Méditerranées)からインスピレーションを受けて開発されたこのツイル織りのテキスタイルは、“R”ロゴを抽象的にデザインしたモチーフをあしらうとともに、セーリングヨットのロープが織り成すラインを想起させるアレンジも取り入れている。さらにもう1つ、ロールス・ロイスの職人が開発した革新的な工芸技術「プレースドパーフォレーション(Placed Perforation)」のシートも選択可能。レザーに小さな穴を開けてユニークなアートワークを施し、パーフォレーションの大きさを変化させることで奥行きを生み出して、緻密かつ立体的なグラフィックを生成する。最初の模様は、英国のグッドウッドにあるホーム・オブ・ロールス・ロイスの上空で変化する雲の形と影からインスピレーションを得てデザイン。この模様は0.8mmと1.2mmのパーフォレーションで構成され、その数は最大10万7000個にのぼり、その1つひとつを入念に確認することで絶妙な均一性を確保している。

▲シートのテキスタイルに竹から作られた新しいレーヨン生地「デュアリティツイル」を設定。“R”ロゴを抽象的にデザインしたモチーフをあしらうとともに、セーリングヨットのロープが織り成すラインを想起させるアレンジも取り入れる

▲シートのテキスタイルに竹から作られた新しいレーヨン生地「デュアリティツイル」を設定。“R”ロゴを抽象的にデザインしたモチーフをあしらうとともに、セーリングヨットのロープが織り成すラインを想起させるアレンジも取り入れる

▲シートは「プレースドパーフォレーション」の表皮も選択可能。レザーに小さな穴を開けてユニークなアートワークを施し、パーフォレーションの大きさを変化させることで奥行きを生み出して、緻密かつ立体的なグラフィックを生成する

▲シートは「プレースドパーフォレーション」の表皮も選択可能。レザーに小さな穴を開けてユニークなアートワークを施し、パーフォレーションの大きさを変化させることで奥行きを生み出して、緻密かつ立体的なグラフィックを生成する

 シャシー面に関しては、定評のあるプラナーサスペンションシステムを採用する。フロントサスペンションアセンブリの上部に独自のアッパーウィッシュボーンダンパーユニットを組み込み、連続可変の電子制御ショックアブソーバーやセルフレベリング機構付きの大容量エアストラットアセンブリと連動。また、5リンク式リアサスペンションには同様のセルフレベリング機構付きの大容量エアサスペンション技術を採用して、ロールス・ロイス特有の“マジックカーペットライド”の乗り心地とハンドリングを実現した。さらに、サスペンションとシャシーのシステムにはカメラで前方の道路状況を読み取り、路面の変化に合わせてサスペンションを可変させるフラッグベアラーシステムを配備。合わせて、GPSデータを利用してカーブの曲率に応じた最適なギアを選択するサテライトエイデッドトランスミッションを組み込み、卓越したダイナミズムとアジリティを高度に融合している。

▲足回りには定評のあるプラナーサスペンションシステムを採用。カメラで前方の道路状況を読み取り、路面の変化に合わせてサスペンションを可変させるフラッグベアラーシステムも組み込む

▲足回りには定評のあるプラナーサスペンションシステムを採用。カメラで前方の道路状況を読み取り、路面の変化に合わせてサスペンションを可変させるフラッグベアラーシステムも組み込む

 ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズⅡの概要に話を移そう。ダークな意匠が特徴の常設型ビスポークモデル“ブラック・バッジ”シリーズの中で最もパワフルかつ俊敏な特性を備える同車は、V12ツインターボエンジンに専用チューニングを施して最高出力を29ps、最大トルクを50Nmアップ。トランスミッションのギア比も最適化し、合わせてシャシー面も強化する。また、エクステリアはフロントマスコットの“スピリット・オブ・エクスタシー”やパルテノングリルなどをブラック基調で仕立て、足もとにはパートポリッシュド7スポーク鍛造22インチアロイホイールを装着。インテリアにはクラフトカーボンファイバー素材を使用するなどして、よりスポーティかつシックなキャビン空間を創出した。

▲ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズⅡ。V12ツインターボエンジンに専用チューニングを施して最高出力を29ps、最大トルクを50Nmアップ。トランスミッションのギア比も最適化し、合わせてシャシー面も強化する

▲ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズⅡ。V12ツインターボエンジンに専用チューニングを施して最高出力を29ps、最大トルクを50Nmアップ。トランスミッションのギア比も最適化し、合わせてシャシー面も強化する

 ロングホイールベース仕様のゴースト・エクステンデッド・シリーズⅡについては、エレガントなシルエットはそのままに、リアドアおよび開口部を拡張するとともにリアスイートスペースを170mm拡大して、後席乗員の居住性をアップ。プライベートジェットのキャビンを想起させるリクライニング式のセレニティシートも選択可能としている。

▲ロングホイールベース仕様のゴースト・エクステンデッド・シリーズⅡ。エレガントなシルエットはそのままに、リアドアおよび開口部を拡張するとともにリアスイートスペースを170mm拡大して、後席乗員の居住性を高める

▲ロングホイールベース仕様のゴースト・エクステンデッド・シリーズⅡ。エレガントなシルエットはそのままに、リアドアおよび開口部を拡張するとともにリアスイートスペースを170mm拡大して、後席乗員の居住性を高める

 

SNSでフォローする