“独創的な芸術作品”と称する新生ジャガーのDESIGN VISION CONCEPT「TYPE 00」がパリ・ファッション・ウィークに登場

ジャガーが“Copy Nothing”というオリジナルの信念に回帰して企画した、革新的なデザイン言語を採用するDESIGN VISION CONCEPT「TYPE 00」をパリ・ファッション・ウィークの場で欧州初の一般公開。ボディカラーにはアートとフランスを象徴するビスポークカラー「フレンチ・ウルトラマリン」を纏う

 英国ジャガー・ランドローバーは2025年3月11日(現地時間)、ブランドの再構築を象徴する新生ジャガーのDESIGN VISION CONCEPT(デザイン ビジョン コンセプト)「TYPE 00(タイプ00)」を、パリ・ファッション・ウィークの場で披露した。

▲ジャガーが“Copy Nothing”というオリジナルの信念に回帰して企画した、革新的なデザイン言語を採用するDESIGN VISION CONCEPT「TYPE 00」をパリ・ファッション・ウィークの場で欧州初の一般公開

▲ジャガーが“Copy Nothing”というオリジナルの信念に回帰して企画した、革新的なデザイン言語を採用するDESIGN VISION CONCEPT「TYPE 00」をパリ・ファッション・ウィークの場で欧州初の一般公開

 ジャガーの創業の信念である“Copy Nothing(何もののコピーでもない)”に回帰して製作し、車名にジャガーのシンボリックなモデル「E タイプ(E-TYPE)」等にちなんだ車名を冠したコンセプトカーのTYPE 00は、2024年12月に米国のマイアミ・アート・ウィークにおいてワールドプレミア。今回のパリ・ファッション・ウィークでのお披露目は、欧州で初めての一般公開となる。

▲コンセプトカーのTYPE 00は将来のジャガー車にインスピレーションを与える、力強いステートメント、憧れ、大胆なフォルムと豊かなプロポーションを備えたことがトピック。長いボンネット、流れるようなルーフライン、ファストバックのプロファイル、ボートテールなどでドラマチックなシルエットに仕立てる

▲コンセプトカーのTYPE 00は将来のジャガー車にインスピレーションを与える、力強いステートメント、憧れ、大胆なフォルムと豊かなプロポーションを備えたことがトピック。長いボンネット、流れるようなルーフライン、ファストバックのプロファイル、ボートテールなどでドラマチックなシルエットに仕立てる

 TYPE 00のエクステリアは、将来のジャガー車にインスピレーションを与える力強いステートメント、憧れ、大胆なフォルムと豊かなプロポーションを備えたことがトピック。長いボンネット、流れるようなルーフライン、ファストバックのプロファイル、ボートテールなどでドラマチックなシルエットに仕立て、これまでの電気自動車(EV)の常識を覆すスタイリングを創出する。

 各部のデザインにもこだわり、フロント部は垂直なフラッシュサーフェスと水平のストライクスルー(Strikethrough)グラフィック、新しいジャガーのシグネチャーロゴを組み合わせたマスクを採用。また、精緻なヘッドライトシグネチャーが車両のコーナーを強調し、幅広さと安定感を強調する。一方でサイドビューは、流麗かつ大胆なプロポーションに、ジャガーの“J”と“r”を組み合わせた新しいモノグラムをセンターに配する23インチの大径アロイホイールを組み込んで、個性豊かで力感あふれるスタイリングを演出。また、車体の両側には手仕上げの真鍮インゴットにレーザーエッチングしたジャガーのシンボル“リーパー(leaper)”を装着した。そしてリアセクションは、ガラスのないテールゲートやボディと調和したガラスルーフ、独特な水平のストライクスルーグラフィックで仕立てたリアエレベーションなどによって、彫刻のような造形を形成する。ドラマチックなフルワイドテールライトを隠すことで、パワフルさとスケールを強調したことも特徴である。

 新進のボディカラーで彩ったことも注目ポイント。米国の発表では、マイアミの街の象徴的な建築物に敬意を表し、時間の経過とともに色が変化していく真鍮の独特なローズカラーからインスピレーションを得たサテンロードンローズの「マイアミピンク」と、英国の創造性に敬意を表し、1960年代のジャガーE-TYPEのオパレスセントシルバーブルーからインスピレーションを得たインセプションシルバーブルーの「ロンドンブルー」という2色のボディカラーを纏っていたが、今回の発表ではアートとフランスを象徴するビスポークカラー「フレンチ・ウルトラマリン」を新たに採用。ジャガー独自の顔料にメタリック成分を加えた鮮烈なブルーのカラーはサテン仕上げのような光沢を放ち、TYPE 00のユニークで大胆なフォルムをいっそう美しく引き立てている。

▲ボディカラーにはアートとフランスを象徴するビスポークカラーの「フレンチ・ウルトラマリン」を纏う

▲ボディカラーにはアートとフランスを象徴するビスポークカラーの「フレンチ・ウルトラマリン」を纏う

 前ヒンジ式のバタフライドア(シザーズドア)とパンタグラフのテールゲートを開けると、エクステリアと同様の豊かなプロポーションで構成するモダンなインテリアが現れる。荘厳な室内には、手仕上げの3本の真鍮のラインがフロントからリアに沿って配置され、また中央には長さ3.2mの真鍮の支柱を設けて、フローティングインストルメントパネルを分割する。さらに、落ち着きのあるトラバーチンストーンはフローティングシートと中央の支柱を支える台座としての役割を担い、合わせてインテリアの豊かなレイヤード色調のインスピレーションともなる。そして、織り込まれたテキスタイルがクラフトマンシップを強調。手織りの糸からインスピレーションを得た、触り心地の良いウール混紡素材が、2つのシート、サウンドバー、床材を包み込む。ダッシュボードからデジタルスクリーンが静かに、かつドラマチックに現れ、また収納スペースは必要に応じて電動で静かにスライドして開き、隠れていた鮮やかな色彩のアクセントが見えるという可動式のテクノロジーを採用したことも訴求点である。

▲前ヒンジ式のバタフライドア(シザーズドア)を開けると、エクステリアと同様の豊かなプロポーションで構成するモダンなインテリアが現れる

▲前ヒンジ式のバタフライドア(シザーズドア)を開けると、エクステリアと同様の豊かなプロポーションで構成するモダンなインテリアが現れる

 今回の発表の場では、多くのセレブリティがTYPE 00をエスコートした。アイルランド出身の俳優で、Amazon Prime Video独占配信の『ソルトバーン(Saltburn)』で初主演を飾ったバリー・コーガン(Barry Keoghan)氏は、VALENTINOのショーに参加した後、ザ・ペニンシュラ・パリにTYPE 00に乗って登場。また、俳優でモデル、ミュージシャンでもあるジェイミー・ドーナン(Jamie Dornan)氏は、LOEWEのショーの準備のためにホテル・プラザ・アテネを訪れた後、TYPE 00のキャビンに収まる。そして、『アバター』や『アベンジャーズ』シリーズなどの出演で名を馳せる俳優のゾーイ・サルダナ(Zoë Saldaña)氏がYSLに身を包んで、夫のマルコ・ペレゴ(Marco Perego)氏とともに発表会場を訪れた。

▲俳優のバリー・コーガン氏がTYPE 00に乗車して登場

▲俳優のバリー・コーガン氏がTYPE 00に乗車して登場

▲俳優でモデル、ミュージシャンのジェイミー・ドーナン氏もTYPE 00に乗り込む

▲俳優でモデル、ミュージシャンのジェイミー・ドーナン氏もTYPE 00に乗り込む

▲俳優のゾーイ・サルダナ氏は夫のマルコ・ペレゴ氏とともに発表会場を訪れる

▲俳優のゾーイ・サルダナ氏は夫のマルコ・ペレゴ氏とともに発表会場を訪れる

 なお、ジャガーはパリの高級ファッション地区である8区の中心部のゴールデントライアングルに、新しいブランドストアをオープンすると予告している。

 

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