ヒョンデが日本におけるBEVモデルの第4弾「インスター(INSTER)」の発売を本年4月10日より開始すると予告。本年3月26日付けで国土交通省より型式指定認証を取得したことにより、主要諸元と一充電走行距離(WLTCモード)も公表。合わせて、本年1月より実施している先行予約の概要もアナウンス。受注台数は300台越えを記録
ヒョンデ モビリティ ジャパンは2025年3月28日、本年1月に発表した新型スモールEV「インスター(INSTER)」の発売を本年4月10日より開始すると予告。合わせて、本年3月26日付けで国土交通省より型式指定認証を取得したことから、一充電走行距離(WLTCモード)をはじめとした諸元値を公表する。さらに、本年1月より実施している先行予約の概要をアナウンスした。
注目のWLTCモードにおける一充電走行距離については、最高出力85kW/5600~1万3000rpm、最大トルク147Nm/0~5400rpmを発生するモーターと総電力量49kWhのリチウムイオン電池を搭載して前輪を駆動するボヤージュとラウンジで、CEV補助金対象EVの5ナンバー車中で最長となる458kmを実現。回生ブレーキ強度は4段階もしくは自動モードの中から選択でき、効率的なエネルギーマネジメントを可能とする。また、日本の道路環境に最適化されたサスペンションチューニングを施して、優れた乗り心地と走行安定性を提供。充電に関してはAC200Vの普通充電(ラウンジは200V充電ケーブル付属)のほか、CHAdeMO方式を含む急速充電に対応し、また室外/室内V2Lの給電機構も配備している。
▲インスターのパワートレインはカジュアルに71kW/147Nmを発生するモーターと総電力量42kWhのリチウムイオン電池を、ボヤージュとラウンジ(写真)に85kW/147Nmを発生するモーターと総電力量49kWhのリチウムイオン電池を搭載し、いずれも前輪を駆動。WLTCモードにおける一充電走行距離はボヤージュとラウンジでCEV補助金対象EVの5ナンバー車中で最長となる458kmを実現する
先行予約に関しては、今回の発表時点で300台を超える受注を獲得。グレード別では旗艦モデルのラウンジ(Lounge、357万5000円)が全体の内の69%を占め、続いて充実装備の上級グレードのボヤージュ(Voyage、335万5000円)が23%、エントリー仕様のカジュアル(Casual、284万9000円)が8%という結果となる。また、購入者の年代別では60代が全体の内の26%と最も多く、以降は30代が21%、50代が19%、40代が18%、20代と70代が7%と続く。そしてボディカラー別では、イメージカラーのバタークリームイエローパールが全体の内の35%と1番人気となり、以降はアトラスホワイトが25%、トムボーイカーキが23%、シエナオレンジメタリックが9%、アビスブラックパールが8%という割合となった。一方で車両面の評価については、狭い路地や住宅地でも扱いやすいボディサイズ(全長3830×全幅1610×全高1615mm/ホイールベース2580mm)が好評を博す。都市部に住む人からの予約も多く、とくに愛知、東京、神奈川、大阪からの申し込みが目立ったという。
▲ヒョンデ・インスター ラウンジ 価格:357万5000円 全長3830×全幅1610×全高1615mm ホイールベース2580mm 車重1400kg 乗車定員4名 ブラックアウトしたAピラーや電動スライド式サンルーフ、17インチアルミホイール+205/45R17タイヤなどを専用装備した旗艦グレード。写真のボディカラーは先行予約で1番人気のバタークリームイエローパール
▲ヒョンデ・インスター ボヤージュ 価格:335万5000円 全長3830×全幅1610×全高1615mm ホイールベース2580mm 車重1360kg 乗車定員4名 フルLEDヘッドランプ[プロジェクションタイプ]やルーフレール、15インチアルミホイール+185/65R15タイヤなどを装備した上級グレード。写真のボディカラーは先行予約で3番人気のトムボーイカーキ
▲ヒョンデ・インスター カジュアル 価格:284万9000円 全長3830×全幅1610×全高1615mm ホイールベース2580mm 車重1300kg 乗車定員4名 装備類を一部簡略化して車両価格を300万円以下に抑えたベーシック仕様。写真のボディカラーは先行予約で2番人気のアトラスホワイト
なお、インスターのユーザーへのデリバリーに関しては、本年5月頃から順次実施していく予定である。