ロータスが電動SUVのエレトレと電動グランドツアラーのエメヤのラインアップを変更。エントリーモデルとしてデュアルモーター仕様の「600」シリーズを設定するとともに、従来モデルのデュアルモーター仕様の名称を「900」シリーズに刷新。合わせて600シリーズでは“GT”や“SE”といった伝統のグレード名が復活。900シリーズでは“Sport”のグレード名を採用
英国ロータスカーズは2025年4月2日(現地時間)、電動SUVの「エレトレ(Eletre)」と電動グランドツアラーの「エメヤ(Emeya)」のラインアップを変更し、欧州市場での予約受注を開始した。発売は今夏を予定する。
今回の変更は、エレトレとエメヤともにグレード構成を大幅刷新したことが特徴である。まず、エントリーモデルとしてデュアルモーター仕様の「600」シリーズを設定。600の名称はモーター最高出力の600hp(450kW)を意味する。また、従来モデルのデュアルモーター仕様の名称は「900」シリーズに変更。900の名称もモーター最高出力の905hp(675kW)に由来している。
グレード展開としては、600シリーズに“GT”や“SE”といった伝統のネーミングを採用したことがトピック。具体的には、エレトレとエメヤともに600(8万4990ポンド~、約1592円~)/600GT(8万9990ポンド~、約1686円~)/600GT SE(9万4990ポンド~、約1780円~)/600 Sport SE(10万4990ポンド~、約1968円~)をラインアップする。装備面では、全車にアダプティブLEDマトリクスヘッドライトやエレクトリックテールゲート、12.6インチドライバー&パッセンジャーディスプレイ、15.1インチOLEDドライバーディスプレイ、29インチヘッドアップディスプレイ、ロータスコネクトコア、OTAアップデート付5Gテレマティクスなどを標準装備。また、600GTには22インチアロイホイール(エレトレ)/21インチアロイホイール(エメヤ)や6ピストンブレーキ、ハイウェイアシスト、パーキングパック、エクステンテッドカラーオプションなどが加わり、さらに600GT SEにはプレミアムオーディオやインテリジェントガラスルーフなども採用する。そして600 Sport SEには、アクティブエアロやダイナミックハンドリングパック、ベンチレーティング&マッサージシート、ソフトドアクローズなどを設定した。パワートレインに関しては最高出力450kW(600hp)/最大トルク710Nmを発生するデュアルモーターに、総電力量112kWh(エレトレ)/102kWh(エメヤ)のリチウムイオン電池を組み合わせて搭載。一充電走行距離は本国WLTPモードでエレトレ600が373km、エレトレ600GTおよび600GT SEが332km、エレトレ600 Sport SEが329kmを、エメヤ600が379km、エメヤ600GTおよび600GT SEが360km、エメヤ600 Sport SEが360kmを実現している。
▲12.6インチドライバー&パッセンジャーディスプレイ、15.1インチOLEDドライバーディスプレイ、29インチヘッドアップディスプレイ、ロータスコネクトコア、OTAアップデート付5Gテレマティクスなどを標準装備。写真はエレトレ600 Sport SEのJasperインテリア
一方で900シリーズのグレード展開は、エレトレとエメヤともに900 Sport(12万9990ポンド~、約2437円~)と900 Sport Carbon(13万9990ポンド~、約2626円~)をラインアップする。装備面では全車にアダプティブLEDマトリクスヘッドライトやエレクトリックテールゲート、12.6インチドライバー&パッセンジャーディスプレイ、15.1インチOLEDドライバーディスプレイ、29インチヘッドアップディスプレイ、ロータスコネクトコア、OTAアップデート付5Gテレマティクス、ロータスダイナミックハンドリングパック、アクティブリアスポイラー、クォーツインテリアテーマなどを標準装備。また、900 Sport Carbonにはエクステンデッドエクステリアカーボンパック、エクステンデッドインテリアカーボンパック、マッサージ&ベンチレーテッドフロントシート、ソフトクローズドアなどを追加する。パワートレインに関しては最高出力675kW(905hp)/最大トルク985Nmを発生するデュアルモーターに、総電力量112kWh(エレトレ)/102kWh(エメヤ)のリチウムイオン電池を組み合わせて搭載。一充電走行距離は本国WLTPモードでエレトレ900 Sportおよび900 Sport Carbonが310km、エメヤ900 Sportおよび900 Sport Carbonが301kmを達成している。
▲12.6インチドライバー&パッセンジャーディスプレイ、15.1インチOLEDドライバーディスプレイ、29インチヘッドアップディスプレイ、ロータスコネクトコア、OTAアップデート付5Gテレマティクスなどを標準装備。写真はエメヤ600GT SEのKyaniteインテリア