ベントレーが4シータークーペモデルのコンチネンタルGTとコンバーチブルモデルのコンチネンタルGTC、4ドアサルーンモデルのフライングスパーに“ハイパフォーマンスハイブリッド”と称する4リットルV8エンジン+電気モーターのパワートレインを搭載。システム総出力は680ps/930Nmを発生し、最大80~85kmのEVモード走行が可能。よりエクスクルーシブなデザインに仕立てたコンチネンタルGT/コンチネンタルGTC/フライングスパー「アズール」のハイパフォーマンスハイブリッドモデルもラインアップ
英国ベントレーは2025年4月8日(現地時間)、新パワートレインの“ハイパフォーマンスハイブリッド(High Performance Hybrid)”を搭載する4シータークーペモデルのコンチネンタルGT(Continental GT)、コンバーチブルモデルのコンチネンタルGTC(Continental GTC)、4ドアサルーンモデルのフライングスパー(Flying Spur)と、3モデルのラグジュアリー仕様となる「アズール(Azure)」を発表。また、4月9日にはベントレーモーターズ ジャパンが同モデルの日本における概要をアナウンスした。
日本での車両価格は以下の通り。
コンチネンタルGT:3367万円
コンチネンタルGTC:3685万円
フライングスパー:2950万円
コンチネンタルGT アズール:4040万円
コンチネンタルGTC アズール:4422万円
フライングスパー アズール:3540万円
2024年に登場したコンチネンタルGTスピード、コンチネンタルGTCスピード、フライングスパー スピードに搭載するプラグインハイブリッドシステムの“ウルトラパフォーマンスハイブリッド(Ultra Performance Hybrid)”に続く、新ハイブリッドシステムの“ハイパフォーマンスハイブリッド”は、3996cc・V型8気筒DOHCツインターボエンジン(519ps/770Nm)+8速DCT/トランスミッションハウジング内配置電気モーター(190ps/450Nm)+リチウムイオンバッテリーで構成するハイブリッドシステムを搭載。システム最高出力は680ps、最大トルクは930Nmを発生する。また、EV走行距離は本国モードでコンチネンタルGTが85km、コンチネンタルGTCが82km、フライングスパーが80kmを実現。性能面では、コンチネンタルGTが最高速度270km/h、0→100km/h加速3.7秒、コンチネンタルGTCが同270km/h、3.9秒、フライングスパーが同270km/h、3.9秒を成し遂げた。
シャシー面に関しては、アクティブシャシー技術の「ベントレーダイナミックライド」や後輪操舵、電子制御リミテッドスリップデフ(eLSD)を標準装備。また、ドライビングモードとしてコンフォート/ベントレー/スポーツという3つのモードを設定し、様々な路面状況において洗練されたパフォーマンスと快適性を高次元で両立している。
▲パワートレインには“ハイパフォーマンスハイブリッド”と称する3996cc・V型8気筒DOHCツインターボエンジン(519ps/770Nm)+8速DCT/トランスミッションハウジング内配置電気モーター(190ps/450Nm)+リチウムイオンバッテリーで構成するハイブリッドシステムを搭載。システム最高出力は680ps、最大トルクは930Nmを発生する
エクステリアを見ていこう。コンチネンタルGTおよびコンチネンタルGTCは、筋肉質かつコンテンポラリーなデザインを採用して、存在感あふれるクーペおよびコンバーチブルスタイルを創出。細部にもこだわり、精悍なブラックのグリルにクロームのディテール、マットブラックのロアバンパーグリル、グロスブラックのフロントスプリッター、ランプ上部にディープクリスタルカットのダイヤモンドエフェクト、下部にイルミネーションパターンを配し、ここに眉毛のような水平ラインを入れたLEDタイプのハーモニーヘッドランプなどを装備して、伝統と先進性を高度に融合させたルックスを具現化する。足もとには新デザインの21インチ10ツインスポークアロイホイールや22インチ10スポークアロイホイールなどを設定した。
インテリアについては、最高峰のクラフトマンシップによるデザイン要素を採用するとともに、最新のコネクティッド機能やOTAアップデート機能などを装備。また、フルーテッドデザインのナッパレザーシートやレザートリムのギアレバー、ヒーター付きステアリングホイール、クラウンカットウォールナットベニヤのパネルなどを配備して、時代を超越したラグジュアリーなキャビン空間を実現した。
一方でフライングスパーも、ブラックとクロームのディテールを採用して洗練された4ドアサルーンのスタイリングを創出。ヘッドライトには専用アレンジの円形LEDヘッドランプを装備する。足もとには新デザインの21インチ10ツインスポークアロイホイールや22インチ10スポークアロイホイールなどを装着した。
インテリアに関しては、リアキャビンに広い足もとスペースを確保したうえで、最高峰のクラフトマンシップによるデザイン要素や先進のコネクティッド機能など装備。コンチネンタルGT/GTCと同様、フルーテッドデザインのナッパレザーシートやクラウンカットウォールナットベニヤのパネルなども採用している。
快適性とウェルネス性能を高めた「アズール」モデルの内容に話を移そう。コンチネンタルGTおよびコンチネンタルGTCのアズールは、エクステリアに11本のクローム垂直ヴェインを配した光沢ブラック仕上げのグリルやクロームマトリックスのロアバンパーグリル、“Azure”フェンダーバッジ、専用のブライトシルバー塗装またはブラック塗装の22インチAzureアロイホイールなどを装備して、よりラグジュアリーで瀟洒なルックスを演出。インテリアについては、3Dハーモニーダイヤモンドキルティングを施した最高級のナッパレザーシートや専用の“Azure”刺繍、フェイシアに配した“Azure”バッジ、クラウンカットウォールナットのオープンポアウッドトリム、ハーモニーダイヤモンドハイドで覆うトリムなどを採用して、高級かつ壮麗なキャビン空間に仕立てる。ハイドカラーは15色から選択可能だ。また、シートにはマッサージ機能を備えたウェルネスシーティングを内蔵して、心身ともにリラックスできる居住スペースを実現した。
フライングスパーのアズールも、コンチネンタルGTおよびコンチネンタルGTCのアズールと同様の、エクスクルーシブな演出を内外装に施す。また、前後席にヒーターおよびベンチレーション機能やマッサージ機能を配備。調整可能なヘッドレスト、クッション、ボルスターも組み込み、さらにシートのエアポケットを使用してほとんど気づかないうちに筋肉をマッサージし、長距離の移動での疲労を軽減するポスチュラルアジャスト機能も採用している。