欧州日産は9月3日(現地時間)、第2世代となる新型ジュークをロンドン、パリ、ミラノ、バルセロナ、ケルンの5つの都市で同時に発表した。
▲新型日産ジューク ボディサイズは全長4210×全幅1800×全高1595mmと従来モデルより大型化。アイコニックな丸型のLEDヘッドランプにVモーショングリルとY字型のシグネチャーを組み合わせてオリジナリティあふれるフロントマスクを具現化する。ボディカラーは新色の「フジサンセット」など計11色をラインアップ
約9年ぶりの全面改良となる新型ジュークは、洗練された魅力的なデザインと最新の先進技術を採用し、同時に高い実用性やパフォーマンスをさらに向上させたことが特徴である。
まずエクステリアについては、フローティングルーフを取り入れたクーペを彷彿とさせるフォルムと、印象的な19インチアルミホイールなどによって躍動的なルックスを創出。また、アイコニックな丸型のLEDヘッドランプに加え、VモーショングリルとY字型のシグネチャーを組み合わせてオリジナリティあふれるフロントマスクを具現化する。ボディサイズは全長4210×全幅1800×全高1595mmと、従来モデルより大型化。ボディカラーは新色の「フジサンセット」など計11色をラインアップした。
▲フローティングルーフを取り入れたクーペを彷彿とさせるフォルムと印象的な19インチアルミホイールによって躍動的なルックスを創出。欧州での車両価格は1万7395ユーロ~2万5395ユーロ(約203万円~約297万円)
一方でインテリアについては、後席のニースペースを5.8cm、ヘッドルームを1.1cm拡大し、さらにラゲッジルームを約20%増量して422リットルとするなど、実用性を大きく向上させたことがトピックとなる。また、ダッシュボードやドアトリムのデザインを刷新するとともに柔らかい触感の素材を採用し、同時にホールド性に優れるシートにアルカンターラやレザーをオプション設定することで、より上質なキャビン空間を演出した。
新たにNデザイングレードパッケージを加えたことも訴求点。ボディおよびルーフカラーやインテリアカラー、バンパーやサイドシル、19インチアルミホイールなどをユーザーの好みに合わせて選択できるように設定し、新型ジュークの個性にいっそうの磨きをかけた。
▲ダッシュボードやドアトリムのデザインを刷新するとともに柔らかい触感の素材を採用してより上質なキャビン空間を演出。新しいNissanConnectインフォテインメントシステムも設定する
基本骨格については、高張力鋼板の採用などにより剛性を引き上げ、同時にボディを大型化しながら約23kgの軽量化を達成する。搭載エンジンには1リットル直列3気筒直噴ガソリンターボエンジン(117ps)を採用し、トランスミッションには6速MTまたは7速DCTをセット。7速DCTにはパドルシフトとドライブモードセレクター(エコ/スタンダード/スポーツ)を組み込み、走行環境やドライバーの好みに合わせてエンジン特性と変速特性を変 更できるようにアレンジした。
新型ジュークは先進の運転支援システムである「プロパイロット」も採用する。高速道路の単一車線でドライバーを支援し、長距離移動や渋滞時のドライバー負荷を効果的に軽減。さらに、歩行者や自転車を認識する「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」や道路標識を認識して車速を調整する「インテリジェントスピードアシスト」、車線逸脱を防止する「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」のほか、「RCTA(後退時車両検知警報)」や「BSW(後側方車両検知警報)」など、セグメントの標準を超える多くの安全技術を導入した。
▲新たにNデザイングレードパッケージを採用。ボディおよびルーフカラーやサイドシル、19インチアルミホイールなどをユーザーの好みに合わせて選択できるようにした
最新のコネクテッドおよびインフォテインメント機構を採用したことも注目ポイントだ。新しいNissanConnectインフォテインメントシステムを搭載し、AppleCarPlayやAndroid Autoを使用して、お気に入りのスマートフォンアプリを8インチのタッチスクリーンに表示することが可能。車載Wi-Fi機能を使い、パソコンやタブレット端末を接続することもできる。また、NissanConnect Servicesアプリは、スマートフォンを使ってクルマから離れた場所でもドアロック状態を確認したり、ドアのロックおよびアンロックを行ったりすることができ、さらにドライブ前にタイヤの空気圧やエンジンオイルのレベルを確認することも可能だ。ほかにも、ヘッドレストを含む8個のスピーカーを搭載したBose Personal Plusサウンドシステムを採用し、高音質な音楽を聴きながらのドライブを楽しむことができる。
▲Nデザイングレードパッケージではインテリアカラーのチョイスも可能。より個性的かつ魅力的なキャビン空間が楽しめる
新型ジュークは、まず英国のサンダーランド工場で生産し、欧州市場において11月末からデリバリーを開始する予定(ブレグジットは大丈夫か!?)。日本での発売は、現在のところ未定だ。できれば追浜工場で生産し(キューブの生産が本年12月に中止される見込み)、最新のe-POWERを搭載した日本仕様の新型ジュークがデビューしてほしいところだが――。