独アウディは9月11日、フランクフルト・モーターショー2019においてA1の派生モデルとなる「A1シティーカーバー(citycarver)」を公開した。
▲アウディ・A1シティーカーバー A1スポーツバックをベースにオフロードルックのスタイリングや幅広いカスタマイズの選択肢、そして広範囲なコネクティビティ機能を採用したことが特徴。全長はベース車よりもやや長い4040mm。日本への導入時期は未定
A1シティーカーバーは、本国で7月29日に発表、8月より受注を開始し、今秋よりデリバリーを開始するコンパクトクラスのクロスオーバーモデルだ。A1スポーツバックをベースとし、オフロードルックのスタイリングや幅広いカスタマイズの選択肢、そして広範囲なコネクティビティ機能を採用したことが特徴である。
エクステリアについては、新設計のサスペンションや大径タイヤ(16インチ~)の装着により車高を40mm引き上げ、力強いオフロードスタイルを構築したことが訴求点。ディテールにも工夫を凝らし、Qモデルを連想させる八角形のシングルフレームグリルおよびマットブラック塗装のハニカムインサートやグリル上に配した2つの特徴的なスロット、ステンレススチールペイントを施したアンダーボディプロテクション、専用デザインのリアバンパーとサイドシルなどを採用してクロスオーバーモデルならではの個性を際立たせた。ボディカラーは9タイプを設定し、同時にコントラストカラーのルーフ(ミトスブラックメタリックまたはマンハッタングレーメタリック)を用意。また、ブラックスタイリングパッケージを選択すると、ボディのロワセクションにグレー基調でディープブラックのステンレススチールペイント仕上げアタッチメントが備わった。
▲新設計のサスペンションや大径タイヤの装着により車高を40mm引き上げて力強いオフロードスタイルを構築する。写真は発売記念モデルの「エディション1」
インテリアに関しては、ベース車と同様にスポーティかつドライバー志向のアレンジで構成。また、エアベントノズルやセンターコンソール、ドアトリムには、ボディカラーに合わせてオレンジ、シルバーグレー、ミントなどのアクセントカラーを施した。さらに、インテリア仕様としては標準タイプのほかに、3つの装備ライン(アドバンスト/デザインセレクション/Sライン)をラインアップ。このうち、デザインセレクションではコンツァー/アンビエントライティングパッケージが含まれ、またSラインではクロス/合成皮革またはアルカンターラ/合成皮革のシートを選択できるようにした。
▲デジタルインストルメントクラスターを標準で装備。エアベントノズルやセンターコンソール、ドアトリムにはボディカラーに合わせてオレンジ(写真)やシルバーグレーなどのアクセントカラーを施す
インフォテインメント面では、デジタルインストルメントクラスターを標準装備したほか、アウディバーチャルコックピットやMMIナビゲーションといった先進機能をオプションで用意。最上位のシステムには、10.1インチのタッチディスプレイを採用した。
▲郊外のワインディングロードや高速道路、そしてオフロードを含め、あらゆる環境で快適に走行できるように足回りをセッティングした
搭載エンジンは最高出力116psの1.0TFSI(999cc直列3気筒DOHC12Vターボ)と150psの1.5TFSI(1498cc直列4気筒DOHC16Vターボ)の2種類をラインアップする。足回りでは、レッドキャリパー付きブレーキディスクやアウディドライブセレクトダイナミックハンドリングシステム、サウンドアクチュエーター、アジャスタブルダンパー付きサスペンションを含むダイナミックパッケージをオプション設定したことがトピックだ。また、発売記念として「エディション1」と称するスペシャルバージョンを用意。アローグレーまたはパルスオレンジのボディカラーに18インチホイール、ブラック仕上げのフロントサイドエアインレットフレーム/ラジエータープロテクショングリル/シングルフレーム内アウディリング/リアエンブレム、スモークタイプのヘッドライトおよびリアライト、コントラストカラー仕上げルーフ&ドアミラーハウジング、Sラインに基づいた専用インテリアなどを特別装備している。