アクセル信号を制御して急発進を防止。安全性を高める装置
2019年12月17日、衝突被害軽減ブレーキの義務化とともに、「ペダル踏み間違い急発進抑制装置の性能認定制度の措置方針」が発表された。この制度は2020年3月末までに性能認定制度を整備し、21年度中に申請があった車両に対しては、22年度中に認定結果が発表される。なお、「後付けの急発進抑制装置の性能認定」については、19年度中に認定制度を整備し、認定結果は随時発表される。
▲トヨタが2018年12月に発表した「踏み間違い加速抑制システム」 詳しくはここをクリック
新車時に装着されている場合は、「障害物検知機能付きペダル踏み間違い急発進抑制装置」が認定の対象になり、後付けアイテムの場合はこれに「ペダル踏み間違い急発進抑制装置」(障害物検知機能は未装備)が加わる。これらの装置の基本は「発進/後進時にアクセルをフルストロークした場合に衝突しない、または加速を抑制する」点にある。そして装置が作動しているとき(加速抑制中)は、警報が作動する必要がある。
▲障害物を検知する超音波センサーを搭載 前後発進する際の急加速を抑制する
現在、市販されている後付けのペダル踏み間違い急発進抑制装置の一例を挙げると
・トヨタ=踏み間違い加速抑制システム
・ダイハツ=つくつく防止
・データシステム=アクセル見守り隊
・オートバックス=ペダルの見張り番
▲データシステムの急発進防止装置「アクセル見守り隊」とオートバックス専売製品の「ペダルの見張り番 Ⅱ」(メーカーはデータシステム) 詳しくはここをクリック
※図版は国土交通省の資料から
これらの急発進抑制装置は、自治体が装着補助金を設定している場合がある。たとえば東京都の場合は、10万円を上限に装着費用の90%を援助してくれる(装着条件あり)。なお、急発進加速抑制装置はあくまでも「急加速を抑制する装置」で、「止めるための装置」ではない。このシステムが作動中は、アクセルを制御して急加速を防ぐようになっている。