前後同時録画で安心ドライブ、イクリプス「録ナビ、AVN-D10W」

ドラレコ機能をナビ本体に一体化

メインビジュアル.jpg▲ハードスイッチ未設定のフラットデザインを採用 インパネとの一体感が強く内装デザインによく馴染む 高性能トリプルコアCPUを搭載してクイックレスポンスを追求している

 あおり運転などの危険運転が大きな社会問題になって以来、ドライブレコーダーの需要が高まっている。殺伐とした交通社会は誰も好まないだろうが、前後のクルマを監視してあおり運転を抑止したり証拠を残したりする準備は、自己防衛のために欠かせない。

 もし、カーナビの買い替えを考えていて、一緒にドラレコも、と検討しているなら、ドラレコ内蔵のカーナビはいかがだろうか。たとえば、イクリプスの録ナビAVN―D10Wである。

 ドラレコ内蔵ナビのメリットは、カメラが小さくて済むこと。一体型の単体ドラレコは必ずモニターを備えているので、ある程度サイズが大きくなる。セパレート型の場合は、カメラの他に本体が必要になるので、設置に手間がかかる。

ふらっとな装着性.jpg▲AVNーD10Wは2020年モデルの最上位機 モニターサイズは7型ワイド 本体にドライブレコーダー機能を内蔵 ナビのメモリーは32GB/ドライブレコーダーのメモリーは8GB(同梱) オプションのバックアイカメラを追加設定すると走行中/停車中の前後の状況が当時に録画できる

 ドラレコ内蔵ナビならカメラはコンパクトで視界の邪魔にならないし、配線も手軽。イクリプスの場合、トヨタ/ダイハツ車ならダイレクト変換コードが同梱されているから、配線は簡単だ。

 オプションのバックアイカメラを追加すれば、後方の映像も記録可能。前方とともに後方も同時記録し、カーナビのモニターで再生できる。

 記録した映像は、録画日時のリストから選べるほか、画像や地図からも見たい映像が選択できる。スマホアプリを使って、スマホへの転送も可能。iPhone、Android両方のアプリが提供されている。

前後カメラ1枚で.jpg▲AVNーD10Wは「録ナビ(ロクナビ)」の愛称で親しまれているようにドライブレコーダー機能をナビ本体に内蔵したモデル 付属のフロント用カメラを装着するだけでドラレコ機能が活用できる フロント用カメラは200万画素で録画センサーは2.7分の1型CMOSセンサー 記録形式はMP4 サイズは幅×高×奥行き26×26×39.58㎜ LED信号に対応しフレームレートは毎秒28コマに設定(リア用はop) 

再生画像の選択画面その1.jpg

再生画像の選択画面その2.jpg▲ドライブレコーダーが記録した画像は録画日時や撮影した地図データなどから検索して再生できる 

 クルマの電源ONで自動的に常時記録を始めるほか、10件のイベント記録と5件の手動記録も可能。常時記録はマイクロSDカードの容量が満杯になったら自動的に上書きしていくが、イベント記録と手動記録は上書きせずに保護するので、何かのハプニングや美しい景色などは手動記録で録画しておくといいだろう。記録時間は同梱の8GBの場合、標準モードで約120分。イベント記録と手動記録の場合は、衝撃を感知して作動した時点、またはスイッチを押した時点よりも前12秒と後8秒の計20秒を記録する。

 録ナビのカーナビ機能は、わかりやすさを重視している。操作性は良好。メニューボタンを押すとナビ系とAV系が上下2列に別れたメニューが現れ、フリックでいろいろな検索方法やAVソースが選択できる。全画面をナビ操作に切り替えなくてもよいので、操作はスピーディだ。

上下2分割画面で見やすい.jpg▲操作画面は上段にナビ関係を設置 下段にオーディオ関係が集中 整理されたメニューで使いやすい

 CDなどの再生中は、地図画面の下部分につねに曲名などのオーディオ情報が表示され、曲送りなども手軽にできる。このあたりにも、「操作性に対する配慮」が感じられる。

 Wi-Fiを内蔵し、つながるサービスが使えるのも特徴。スマホのテザリング機能を使って、地図の差分更新が毎月できる。2022年10月末までは無償。その後にデータを更新する場合は、有償になる。自車位置マークや施設情報、最新のCDタイトルなどもダウンロード可能。取材車の自車マークはダウンロードしたデータだった。

操作補助メニュー.jpg▲画面の右側に操作補助メニューを表示 使用頻度の高い項目が整理されているので直感的な操作ができる

Wi-Fi接続が簡単.jpg▲WiーFi接続の容易性がアップ 同乗者がスマホやタブレット端末/ゲーム機などを利用する場合に便利

 前面をフルフラットにしたデザインは見た目がシンプル。ハードキーがないと、これほどすっきりするのかと感じる。光沢パネルだが反射は少ないので、今回試乗した限りでは問題なく、クリアな画像が楽しめた。

 ディスプレイサイズが7型ワイドまでしかないのは残念だが、使いやすくわかりやすいナビだ。

高速入り口3D表示.jpg▲道路が入り組んでわかりにくい交差点はリアルなイラストで拡大表示 進行方向を的確にアドバイス

主要諸元

●ディスプレイ:TFTアクティブマトリックス方式/7型ワイド低反射パネル(WVGA)/画素数115万2000/静電容量式タッチパネル
●メモリー容量:32GB(SDカード)
●AV関係:DVD/CD/FMチューナー/AMチューナー/地デジテレビ(12セグ/ワンセグ対応、4チューナー×4アンテナ)/iPod/USB/ブルートゥースオーディオ/バーチャルシアター/7バンドパラメトリックイコライザー/ポジションセレクター(AUXとVTRを利用する場合は別売りのコードが必要)
●ナビ機能:3Dハイブリッドセンサー搭載/メモリ地点検索400件/目的地履歴100件/個人宅電話番号検索約1254万件/住所検索約4368万件/準天頂衛星「みちびき」に対応/VICS WIDE対応/細街路案内/ゾーン30案内/一時停止・踏切注意・事故多発地点音声案内/事故多発地点イラスト表示/高速入り口3Dイラスト拡大/エコ運転アドバイス機能/渋滞考慮ルート探索/カーナビセキュリティロック機能
●ドライブレコーダー:200万画素カメラ/2.7分の1型CMOSセンサー/HDR合成技術/毎秒28フレーム記録/MP4/常時記録/イベント記録(10件)/手動記録(5件)/記録メディアはマイクロSDカード(高画質で約100分記録、8GB同梱)/バックアイカメラ(op)の追加で前後同時録画が可能
●無料地図更新:Wi-Fi経由で2022年10月末まで毎月差分更新(サービス期間終了後は年度ごとに地図の更新データを有償で提供)

地図は最新データ.jpg▲地図データは2022年10月末まで毎月無料で最新データに書き換えられる

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