優れたデザインを選定する「iF DESIGN AWARD 2020」のカー・オーディオ部門のプロダクト分野において、マクラーレン・オートモティブとオーディオブランドBowers&Wilkinが手掛けた「McLaren Speedtail」と「McLaren GT」が賞を獲得した。
▲McLarenに搭載されたBowers & Wilkins製のイノベーティブなオーディオ・システムがデザイン賞を獲得
iF DESIGN AWARDは、世界最古の独立系デザイン組織であるハノーファのiF International Forum Design GmbHが主催しているアワードで、毎年全世界の工業製品等を対象に優れたデザインを選定している。今年は56か国から応募総数7298作品が集まった。
カー・オーディオ部門のプロダクト分野では、全世界の専門家78名の選考委員会により審査が行われ、McLaren Speedtailに搭載されているBowers & Wilkinsのオーディオ・システムが賞を受賞。マシンのインテリアとシームレースに融合している特製オーディオグリルが高評価のポイントとなった。
▲「McLaren
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McLaren Speedtailのインテリアは実にユニークだ。ドライバーシートがセンターに置かれ、その左右に若干後退して助手席が配置される。市販車としては類を見ない独創的な3人乗りになっている。このレイアウトは1991年に発表された「McLaren F1」を思い起こす。
オーディオ・システムにおいても、この象徴的な中央の運転位置は優れたオーディオエクスペリエンスを可能にする。ダイヤモンド・ドーム・ツイーターとコンティニュアム・ミッドレンジ・ドライバーといった最新のスピーカー技術が組み込まれ、オーダーメイドのグリルは、インテリアにシームレスに統合しキャビンアーキテクチャの一部を形成している。
▲パッセンジャーシート裏に設置されたBowers & Wilkins製スピーカーグリル
Bowers&Wilkinsのエンジニアリング・チームは、マクラーレンのエンジニアたちとともに、この類を見ない世界最先端のオーディオ・システムを作り上げ、世界初のセントラル・ドライビング・ポジションのクルマにBowers&Wilkinsの優れたオーディオを搭載した。
▲マクラーレンのニューモデル「Mcralen GT」
McLaren GT搭載のBowers&Wilkinsオーディオ・システムでは、この比類なきグランドツアラーのインテリアと特製の新しいグリル・デザインが完璧にマッチしており、テクノロジーと現代的な職人技とが見事に共存している点が高く評価された。
▲Mcralen GTのインテリア。システムにはアラミドファイバーをはじめとするハイエンドなラウド・スピーカー技術が採用されている
■マクラーレン・オートモーティブ社デザイン・ディレクター、ロブ・メルヴィル コメント
「これまでは光栄にもマシンのエクステリアについての賞を受賞してきましたが、今回は、マクラーレンがBowers&Wilkinsと開発してきた、オーディオ・システムのデザインにも賞が与えられ、大変誇りに思っています。このオーディオ・システムが、刺激的なドライビング・エクスペリエンスだけでなく、パッセンジャーにこの上ない快適さも与える、当社のGTカーに装備されたのは当然の帰結です。また、Speedtailには、McLaren F1に搭載されていた、ビスポークのオーディオ・システムが現代風にアレンジされ搭載されています」