横浜ゴムは11月21日から26日に開催される予定のアジア最大のクロスカントリーラリー「アジアクロスカントリーラリー2022(以下AXCR)」に参戦する青木拓磨選手と塙郁夫選手に、SUV・ピックアップトラック用マッドテレーンタイヤ「GEOLANDAR M/T G003」を供給すると発表した。
両選手ともにTOYOTA GAZOO Racing IndonesiaおよびTCD Asia Pacific Indonesiaのサポートを受け、チーム「FORTUNER GEOLANDAR Takuma-GP」からそれぞれ「トヨタ・フォーチュナー」で参戦する。
「AXCR」はFIA(国際自動車連盟)の公認を受けダカールラリーと同格式で行われるラリーイベントで、アジア各国の山岳部やジャングル、海岸、プランテーション、サーキットなどを舞台に競われる。新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催となる今年は11月21日にタイをスタートし、11月26日にカンボジアでゴールする約1,700kmのコースが予定されている。参戦する車両「トヨタ・フォーチュナー」は、アジアを中心に販売されている人気のフレームタイプSUVだ。
青木拓磨選手は二輪のテスト走行中の事故で下半身不随となりライダーを引退後、四輪ドライバーに転向し海外レースを中心に様々なレースに参戦している。「AXCR」には2007年から横浜ゴムとともに参戦しており、今回で13回目となる。これまで「GEOLANDAR」装着車両で2011年に総合3位を獲得したほか、近年では2016年に総合9位、2017年に総合6位でトップ10入りを果たした。
塙郁夫選手は日本を代表するオフロードレーサーだ。近年、横浜ゴムと参戦したレースでは2016年と2018年に米国で開催された「SMOKIN WHEEL’S OFFROAD GRANDPRIX」で総合優勝したほか、米国のオフロードレース「The Mint400」のクラス7で2020年に3位、今年3月に2位を獲得している。
「GEOLANDAR M/T G003」はあらゆるオフロード路面で高い走行性能を発揮するとともに、優れたロングライフ性能を追求したタイヤだ。また、オフロード感を強調した逞しくアグレッシブなデザインを実現。同商品の高いオフロード性能はレースでも数多く実証されており、2021年は米国の「2021 King Shocks Area BFE Beatdown」 の4800クラスでワンツーフィニッシュ、「2021 King Shocks Laughlin Desert Classic」の「Trick Truck」クラスで優勝している。
横浜ゴムは2021年度から2023年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」のタイヤ消費財事業において高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR」、そして「ウィンタータイヤ」の販売構成比率最大化を掲げている。その中で、モータースポーツ活動を技術開発および「ADVAN」「GEOLANDAR」ブランド強化の場と位置付け、トップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまで国内外の多岐にわたるモータースポーツ競技に参戦している。