グッドイヤーの最新スタッドレス、アイスナビ8のオールマイティな使い勝手【本誌取材ノート】

 グッドイヤーの最新スタッドレス、アイスナビ8は初の非対称デザインを採用。アウト側ブロックはコーナリング剛性を高める目的で横に長く設定した。

 イン側ブロックは雪路グリップを高めるため溝やサイプを多く刻んでいる。

 

 この非対称パターンデザインがコンパウンド技術と相乗効果を発揮。オールマイティな性能が実感できる仕上がりを見せてくれるのだ。

 試走した日は雪がたくさん降り、深雪も走行したが、比較的溝の配分が多いアイスナビ8のパターンデザインが効果を発揮。雪をしっかりつかんで安定したトラクションとブレーキング力が感じ取れた。

 シャーベット状の雪もアイスナビ8は得意。タイヤが浮き上がってグリップ低下を招くようなことがほとんどない。湿雪を巧みに排雪して安定した走りを披露する。ウエットの耐ハイドロプレーニング性能も上々だ。

 ドライではわずかにパターンノイズが聞こえるが、溝をしっかり刻んでいるわりには静かに感じた。ドライ剛性感も高く、高速時はサマータイヤかと思うように普通に走れる。

 このあたりのオールマイティな完成度の高さを感じるスタッドレスは意外と少ない。ドライやウエットを走る機会が多い暖冬傾向のなかで、扱いやすいスタッドレスだと思う。

※【本誌取材ノート】は雑誌『CAR and DRIVER(カー・アンド・ドライバー)』掲載記事と連動したコンテンツです

雑誌『CAR and DRIVER』連動記事

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