北米フィンランドのノキアンタイヤはウインタータイヤを世界で初めて作ったタイヤメーカーだ。厳寒地の特徴を活かしてウインタータイヤを開発。北欧や欧州では名前を知らない人は少ない。
そんなノキアンタイヤが新型スタッドレスを発表。日本では阿部商会が輸入元となって上陸を果たした。新型スタッドレスはハッカペリッタR5。
ハッカペリッタR5には乗用車用とSUV用、さらにはEV用まである。
今回はSUV用について紹介しよう。
ハッカペリッタR5 SUVは乗用車用と同じく新しいトレッドデザインを採用。回転方向指定タイプのⅤ字溝は旧型のR3から継承するが、接地面内の溝の比率を少なくするとともにブロックを小さくしてエッジを増加。アイスグリップ向上を狙った。
ノキアンタイヤのSUV用はサイドウォールにアラミド繊維を混合してある点が大きな特徴だ。防弾チョッキにも使われるアラミド繊維がサイドウォールを強固に守り、凍結などで傷んだ舗装に生じる穴を通過した際のサイドカットを抑制する効果を発揮。
アラミドサイドウォールのほかにもSUV用に最適化されたグリーントレースコンパウンドや3Dロックサイプ、わかりやすい残溝を表示するウインターセーフティインジケーターなど、オリジナル技術を満載している。
サイズは215/70 R16 100R~285/40 R22 110T XLまで53サイズ。SUV用だけでこれだけ揃うスタッドレスは珍しい。乗用車用52サイズとEV用23サイズ、合計128サイズを用意して幅広い車種への適合を図る。