ピレリ、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで3種類の新しいP ZEROタイヤを発表

 ピレリは、エクスクルーシブ・タイヤ・パートナーを務めるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで3つの新製品を発表した。

新発表されたタイヤ3本が並んだ写真

▲ピレリ、3種類の新しいP ZEROタイヤを発表

 発表されたタイヤは、BEV用タイヤ「P ZERO E」、スーパーカー用スポーツタイヤ「P ZERO R」、ハイパーカー用セミスリック純正装着タイヤ「P ZERO TROFEO RS」の3種類だ。

 バッテリーEV用タイヤ「P Zero E」は、他のP Zeroシリーズを補完するテクノロジーと持続可能性を凝縮した新タイヤで、転がり抵抗、ウエットブレーキ、騒音といったヨーロッパのタイヤラベルで測定されるすべてのパラメーターにおいて、すべてのサイズでトリプル A 評価を獲得。また、独立機関ビューローベリタス(Bureau Veritas)によって検証された天然素材またはリサイクル素材を55%以上使用している。

さらに、ピレリが実施し、ビューローベリタスによって検証されたタイヤのライフサイクル全体の分析によると、従来品のピレリタイヤと比較して、CO2 排出量が24%削減されている。この結果は、UHPタイヤ市場(超高性能タイヤ市場)においてかつてないものになっている。

P Zero Eはさらに、ピレリの新しい「RunForward」テクノロジーを搭載しており、ドライバーはパンク後も最高時速80kmで約40km走行することが可能だ。

PZero E

▲PZero E

 スーパーカー用スポーツタイヤ「P Zero R」は、最もパワフルなスーパーカーのためのタイヤでありながら、日常使用にも適したタイヤだ。この新製品は、ピレリと世界有数の自動車メーカーとの緊密な協力関係を最大限に活用したもので、ピレリは各モデル専用に開発され、現在の市場からの要求にマッチした特性を持つタイヤを供給している。PZero Rの開発にあたり、ピレリのエンジニアは、ウェット・ドライ両条件下でのドライビング・コントロール、転がり抵抗の改善、ロードノイズの低減、スポーツ走行時の安定性の向上はもちろんのこと、プログレッシブな挙動と卓越した性能の実現に取り組んだ。

P ZERO R

▲P ZERO R

 「Pirelli P Zero Trofeo RS」は、サーキットでのパフォーマンスという点では最高峰のタイヤになっており、主にハイパーカー用の純正装着用として専用開発された公道用セミスリックタイヤだ。サーキットでのパフォーマンスに関して卓越した性能を持ち、また従来品に比べてより安定した性能を発揮し、ウェット路面での安全性も向上している。

Pagani Utopiaに装着されたPirelli P Zero Trofeo RS

▲Pagani Utopiaに装着されたPirelli P Zero Trofeo RS

Pirelli P Zero Trofeo RS トレッド面

▲Pirelli P Zero Trofeo RS トレッド面

 Pirelli P Zeroファミリーは、この3つの新しいタイヤによってさらに充実し、自動車メーカーとエンドユーザー双方のニーズに応える高い性能とカスタマイズ性により、市場で最もプレステージ性の高い車との伝統的な結びつきがさらに強まった。P Zeroブランドは、1986年に世界ラリーで活躍したグループBのランチア・デルタS4に装着するために誕生し、翌年には世界初のハイパーカーであるフェラーリF40に装着された歴史をもつ。

これら3つの新製品は、あらゆるシーズンを通して、世界で最もスポーティな車のさまざまなニーズに応えることができる幅広いラインナップに加わった。ロードゴーイングタイヤのP Zeroに加え、F1、世界ラリー選手権、GT レースで使用されているハイパフォーマンスタイヤもまたP Zeroブランドとなっている。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのピレリ・ブース

▲グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのピレリ・ブース

 グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのピレリ・ブースは、ピレリのパイオニア・スピリットを反映した空間となっていた。150年以上にわたる開発の歴史は、ハイテク製品、モータースポーツへの情熱、芸術と文化へのコミットメント、そして持続可能性への細心の配慮によって表現されており、ドゥカティ・スーパーレッジェーラやトレック・マドン・レーシングのレプリカ・ロードバイクなど、ピレリの二輪車事業もブースに展示された。ピレリ・デザインからは、プレステージなパートナーとの緊密なコラボレーションから生まれたユニークなアイテムが紹介された。

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