7月中旬を過ぎて、毎日炎暑が続いている。熱中症に注意、外出は避ける、日中の運動は避けるなど、健康に影響がないよう注意喚起がなされている。熱中症に関する注意があった場合、バッテリーにも負担がかかっていると思ってほしい。
編集部がある横浜で、温度計を持って外気温を測ってみた。デジタル式気温計で、炎天下の7月8日・午後15時の時点で気温が41.7度を記録した。この日、気象庁発表の横浜の最高気温は35.5度。15時は34.9度だった。気象庁の測定は直射日光が当たらないように配慮し、測定器は芝生の上に1.5mの高さで計る。測定器の内部は温まった空気が滞留しないように、つねに測定器の下から外気を取り入れている。
編集部の測定は舗装された路面(歩道)で行った。直射日光にさらされ、照り返しなどの影響もあって、41度を超える温度になった。何度か測定したが、街で感じる気温は気象庁の発表よりもおおむね5度程度は高いようだ。
路面温度は、温度計を路面に置いて測定した。気温41.7度の場合で、路面は55.2度だった。
誌面(2024年9月号)でも触れたとおり、バッテリーは夏の暑さが苦手である。夏は常にエアコンを使用しているので電力消費が多くなる。また、気温が高くなるとバッテリー内部での化学反応が活発になる。その結果、自己放電が進み、劣化につながる。
環境省の熱中症予防情報サイトによれば、日陰のないアスファルト舗装の大規模な駐車場の場合「アスファルト舗装が温まる午後からは通常の暑さ指数よりも高くなり、夜遅くまで暑さ指数が高い状態が続きます。日中のアスファルト舗装面はかなり高温となるため、地表面からの輻射熱が大きくなり、また、日射などを遮るものが少ないので、子供や作業者の体感温度はさらに高くなります」と指摘されている。
環境省の呼びかけはアスファルトの上で仕事をする人々などに対するものだが、太陽光にさられて熱を持つアスファルトの上に駐車しているクルマもその影響を受けるということは意識しておいたほうがいい。